MSIがCES 2024に合わせて発表したニューモデルから、今回はビジネス・クリエイターノートのPrestigeシリーズをご紹介します。16インチ、14インチ、13.3インチの3サイズがあり、16インチと14インチはGeForce搭載モデル(AI Studio)とGeForce非搭載モデル(AI Evo)を選べます。高性能マシンが得意なMSIだけに、ビジネス・クリエイターノートジャンルでも高いスペックを備え、ディスプレイも高品質です。
なお、今回ご紹介する3機種の価格と発売時期、日本での発売有無は不明ですが、従来モデルが日本で販売されていることから、ほぼ確実に日本でも発売されるものと思います。
目次
1.Prestige 16 AIシリーズ
スペック表
Prestige 16 AI Studio/AI Evo | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core Ultra 9 185H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU ※AI Evoは外部GPU非搭載 |
RAM | 最大32GB(LPDDR5, オンボード・デュアルチャネル) |
ストレージ | M.2 SSD (NVMe PCIe Gen4×4) ※AI Studioは1スロット、AI Evoは2スロット |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチOLED (3840 x 2400) 16インチIPSレベル (2560 x 1600) ※AI Evoは2560×1600解像度のみ |
ネットワーク | Intel Killer BE Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C (Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C※、USB 3.2 Gen2 Type-A、SDカードリーダー、HDMI2.1、LAN(RJ45)、オーディオジャック ※AI EvoはGen2ではなくThunderbolt 4 |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 99.9 WHr |
サイズ | 358.4 x 254.4 x 16.85~18.95 mm |
重量 | AI Evo:1.5 kg/AI Studio:1.6 kg |
コメント
Prestige 16 AIは2種類あり、外部GPU搭載モデルが「AI Studio」、外部GPU非搭載モデルが「AI Evo」と言います。外観と筐体サイズは両者同じで、GPUの搭載有無のほかに詳細仕様が少し異なります。
CPUはCore Ultra 9 185Hです。AI処理用の「NPU」を搭載する型番ですね。外部GPUはGeForce RTX4050/4060/4070が設定されます。RAMとSSDについては海外発表の時点では詳細な容量が開示されていませんが、SSDに関してはGeForce搭載のAI Studioが1スロットのみ、GeForce非搭載のAI Evoは2スロットを装備しています。
ディスプレイはAI Studioに4K有機ELパネルを含む2種類が設定され、AI EvoはIPSレベル液晶で2.5K解像度のみとなります。いずれのディスプレイも一般的なFHD(WUXGA)よりも高精細ですし、100% DCI-P3の発色品質になっています。
筐体色はStellar Grayのみ。この色は「グレー」と言いつつも、実際はかなり「黒」に近い色です。また、天板のロゴはMSI製品ではおなじみの「ドラゴン」ではなくビジネス系のロゴになっています。
キーボードにはテンキーがつき、バックライトはホワイトのみです。
それと、この製品は16インチサイズながら、かなり軽量ですね。GeForce搭載のAI Studioが1.6 kg、非搭載のAI Evoは1.5 kgなので、ちょくちょく出先に持ち出して使っても苦にならないと思います。
MSIグローバルサイト製品ページ(英語)
Prestige 16 AI Studio B1V
Prestige 16 AI Evo B1M
2.Prestige 14 AIシリーズ
スペック表
Prestige 14 AI Studio/AI Evo | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core Ultra 9 185H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPU ※AI Evoは外部GPU非搭載 |
RAM | 最大64GB(LPDDR5, オンボード・デュアルチャネル) |
ストレージ | M.2 SSD (NVMe PCIe Gen4×4) ※AI Studioは1スロット、AI Evoは2スロット |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPSレベル (2880 x 1800) 14インチIPSレベル (1920 x 1200) ※AI Evoは1920×1200解像度のみ |
ネットワーク | Intel Killer BE Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C (Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C※、USB 3.2 Gen2 Type-A、HDMI2.1、LAN(RJ45)、オーディオジャック ※AI EvoはGen2ではなくThunderbolt 4 |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 99.9 WHr |
サイズ | 313.4 x 246.5 x 18.95 mm |
重量 | 1.7 kg |
コメント
Prestige 14 AIも2種類あって、上にご紹介したPrestige 16 AIと同様に外部GPU搭載モデルが「AI Studio」、外部GPU非搭載モデルが「AI Evo」と言います。外観と筐体サイズは両者同じです。
CPUはCore Ultra 9 185H、外部GPUはGeForce RTX3050/4050/4060と、Prestige 16 AIよりもワンランク下の設定です。RAMとSSDについては海外発表の時点では詳細な容量が開示されていませんが、SSDに関してはGeForce搭載のAI Studioが1スロットのみ、GeForce非搭載のAI Evoは2スロットを装備しています。
ディスプレイはAI Studioが2.8KとWUXGA(FHD)解像度の2種類、AI EvoはWUXGA解像度のみが設定され、いずれもIPSレベル液晶で2.8Kパネルは100% DCI-P3、WUXGAパネルは100% sRGBの発色品質です。また、WUXGAパネルの方はリフレッシュレートも144Hzと高速です。
ヒンジがやや前方に取り付けられ、ちょっと個性的な筐体になっています(個人的にはすごくカッコいいと思います)。筐体色はPrestige 16 AIと同じくStellar Grayのみです。
14インチサイズなのでキーボードにテンキーはつきません。またバックライトもホワイトのみです。
ちょっと意外なのがPrestige 16 AIより重い、という点ですね。14インチサイズなのでモバイル利用も…と考えてしまいがちですが、1.7 kgという重量には注意したいところです。
MSIグローバルサイト製品ページ(英語)
Prestige 14 AI Studio C1V
Prestige 14 AI Evo C1M
3.Prestige 13 AI Evo A1MG
スペック表
Prestige 13 AI Evo A1MG | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core Ultra 7 155H |
外部GPU | なし(内蔵GPUはIntel Arc) |
RAM | 最大32GB(LPDDR5, オンボード・デュアルチャネル) |
ストレージ | M.2 SSD (NVMe PCIe Gen4×4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチOLED (2880 x 1800) |
ネットワーク | Intel Killer BE Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C (Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI 2.1、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 75 WHr |
サイズ | 299 x 210 x 16.9 mm |
重量 | 990 g |
コメント
Prestige 13 AIは外部GPUを搭載しておらず「AI Studio」というモデルはありません。CPUはCore Ultra 7 155Hと、直近で発表されたCore Ultra搭載ノートではおなじみの型番です。ディスプレイも高品質で2.8K解像度の有機ELパネル、100% DCI-P3の発色品質になっています。
この製品は筐体色がStellar GrayとPure Whiteの2色あります。
筐体サイズは従来モデルと同じです。なので、筐体は従来モデルから変更がなく、CPUがCore Ultraになり、ディスプレイが高精細な有機ELになった、というのが主な変更点と言えますね。ただ、13.3インチで重さが1キロを切り、「性能が高くて画面もキレイ」ということで、一気に魅力が倍増した感があります。
MSIグローバルサイト製品ページ(英語)
Prestige 13 AI Evo A1M
4.関連リンク
MSI Unveils Waves of AI-Ready Laptops at CES 2024:MSI プレスリリース(英語)