MSIがノートPC「Prestige 16 AI Studio B1V」の国内発売を発表しました。CPUにCore Ultraシリーズを、外部GPUにGeForce RTX40シリーズを搭載する高性能なビジネス・クリエイターノートで、先日開催されたCES 2024(@ラスベガス)開催に合わせ、グローバルに発表されたのですが、いち早く国内でも発売されることになりました。
グローバル発表の際の紹介記事はこちらです
MSI Prestigeシリーズ(2024)- ビジネス・クリエイターノートのPrestigeシリーズもCore Ultraを搭載、3サイズ展開でGeForce搭載モデルもあります
なお、Prestige 16 AIシリーズには外部GPUを搭載する「Studio」と外部GPU非搭載の「Evo」があり、Evoの方も国内で発売されるようなのですが、現時点でプレスリリースが出ていませんので、この記事では「Studio」に絞ってご紹介します。
1.スペック
スペック表
Prestige 16 AI Studio B1V | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core Ultra 7 155H/Core Ultra 9 185H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU |
RAM | 32GB(LPDDR5, オンボード) |
ストレージ | 1TB/2TB SSD (M.2 NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチOLED (3840 x 2400) 16インチ(2560 x 1600) |
ネットワーク | Wi-Fi 7(11be)、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C (Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C(DP/PD対応)、USB 3.2 Gen2 Type-A、SDカードリーダー、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 99.9 WHr(動画再生最大12時間) |
サイズ | 358.4 x 254.4 x 18.95 mm |
重量 | 1.6 kg |
バリエーションモデル
B1VFG-4079JP:Pro/Ultra 7/RTX4060/32GB/1TB/2.5K
B1VFG-7003JP:Pro/Ultra 7/RTX4060/32GB/1TB/4K
B1VFG-8003JP:Home/Ultra 7/RTX4060/32GB/1TB/2.5K
B1VGG-4025JP:Pro/Ultra 9/RTX4070/32GB/1TB/4K
B1VGG-5001JP:Pro/Ultra 9/RTX4070/32GB/2TB/4K
※左からOS/CPU/GPU/RAM/SSD/ディスプレイ
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グローバル発表の際に開示されたスペック表と国内向けモデルのスペックは多少異なります。国内向けのバリエーションモデルは全部で5つ(1月25日現在)。OSはPro版がメインで1モデルだけHome版が設定されます。CPUはCore Ultra 7 155HとCore Ultra 9 185Hの2種類で、Core Ultra 7モデルは外部GPUにGeForce RTX4060が、Core Ultra 9モデルはGeForce RTX4070が組み合わされます。
ディスプレイも2種類。16インチサイズでアスペクト比は16:10、IPSレベル(グローバル発表の際の表現で、国内向けモデルでは商標の関係からかIPSという表記はありません)で2.5k(2,560 × 1,200)のものと、有機ELで4K(3,840 × 2,400)のものがあります。2.5KディスプレイはCore Ultra 7モデルのみに設定があり、4KディスプレイはCore Ultra 7/Core Ultra 9モデルとも選択可能です。
4Kディスプレイは「DisplayHDR True Black 600」「DCI-P3相当」と高い発色品質になっています(2.5KディスプレイもDCI-P3相当と開示されています)。また、リフレッシュレートは4K/2.5Kとも60Hzです。
通信まわりではWi-Fi7に対応します。Wi-Fi7については2023年12月に日本でも法令の改正により利用可能になりましたが、現時点(2024年1月25日現在)ではメーカー側で「日本国内ではWi-Fi 6E/6/5/4のみ対応」と注記されていますので、後日ファームウェアのアップデートなどを経て利用可能になるものと思われます。
2.筐体
筐体はマグネシウム合金製でコンパクトなサイズになっており、重量も1.6 kgと「16インチの外部GPU搭載機としては非常に軽い」です。
MSIだけに冷却面にも不安はなく、ゲーミングノート向けの冷却システム「Cooler Boost 3」が搭載されています。
キーボードは「シングルカラーバックライト内蔵 日本語キーボード」と開示されています(この画像は英語配列になっていますが、日本仕様は日本語配列です)。テンキーもついてますね。
側面・背面とポート構成です。USBポートは合計で3つ、うち1つがThunderbolt 4ですし、他もGen 2規格です。また、USB Type-Cポート2つが映像出力に対応しており、HDMIポートもありますので、最大で3つの外部モニターが使えます。また、(micro規格ではない)フル規格のSDカードリーダーと有線LANポートも備えています。
本体への充電/給電はUSB Type-Cポートを使いますが、「PD3.1規格」なので、最大140Wで本体を充電できます。Windows PCではまだPD3.1に対応する製品は多くない(私が2023年に購入したThinkPad X13 Gen 4はPD3.0規格なので、最大100Wでの充電です)ので、この点は朗報かと思います。
3.価格など
MSI Prestige 16 AI Studio B1Vは1月29日より順次発売となり、価格はオープンです。また、バリエーションモデルにより販路が異なります。MSIストアおよびMSIストア楽天市場店で取り扱いのあるモデルについては価格が判明しています。
B1VGG-5001JP:Pro/Ultra 9/RTX4070/32GB/2TB/4K:389,800円
B1VFG-7003JP:Pro/Ultra 7/RTX4060/32GB/1TB/4K:319,800円
B1VFG-8003JP:Home/Ultra 7/RTX4060/32GB/1TB/2.5K:279,800円
また、こちらの2モデルはパソコンショップ・アークやヨドバシカメラ、ビックカメラなどで販売されますが、ビックカメラに製品ページができており、価格も記載されていました。
B1VFG-4079JP:Pro/Ultra 7/RTX4060/32GB/1TB/2.5K:319,800円
B1VGG-4025JP:Pro/Ultra 9/RTX4070/32GB/1TB/4K:419,800円
※ビックカメラのポイント10%つき
価格表記はビックカメラのほうが割高に見えますが、10%と多量のポイントがつくことを踏まえると、実質それほど割高とか割安、という感じはありません。
さすがに安いとは言えませんが、最新CPUと高品質なディスプレイを搭載しつつも1.6 kgという軽量に仕上げられた、非常に魅力的な製品だと思います。
4.関連リンク
Prestige 16 AI Studio B1V:MSI公式サイト 製品紹介
Prestige 16 AI Studio B1VFG-8003JP:MSIストア
Prestige 16 AI Studio B1VFG-7003JP:MSIストア
Prestige 16 AI Studio B1VGG-5001JP:MSIストア
Prestige 16 AI Studio B1V:MSIストア 楽天市場店
Prestige 16 AI Studio B1VFG-4079JP:ビックカメラ
Prestige 16 AI Studio B1VGG-4025JP:ビックカメラ