MSIが23.8インチのオールインワンPC「Modern AM241P 11M」を発売します。MSIのオールインワンPCというのは聞いたことがありませんが、「日本初上陸」という説明がありましたので、おそらく日本仕様としてはこの製品が初のオールインワンPCということのようです。
目次
1.Modern AM241P 11M スペック
スペック表
Modern AM241P 11M | |
OS | Windows 10 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-1135G7/Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 16GB |
ストレージ | 256GB SSD+1TB HDD/512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 23.8インチIPS(1,920 × 1,080)60Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C × 2、USB3.2 Gen2 × 2、USB2.0 × 3、HDMI出力、HDMI入力、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | なし(外付けカメラ付属) |
バッテリー | 非搭載 |
サイズ | 541.4 × 194.68 × 404.92~ 534.92 mm |
重量 | 6.16 kg |
バリエーションモデル
・11M-049JP:Pro/Core i7/16GB/512GB
・11M-050JP:Home/Core i5/16GB/256GB+1TB HDD
※左からOSのバージョン/CPU/RAM/ストレージの順
ポイント
・第11世代Coreプロセッサーに標準で16GBのRAM
・角度調整・高さ調整ができるディスプレイ
・モニターアームでの利用も可能
・HDMI「入力」ポートあり
コメント
製品名に「Modern」とついていますので、ゲーミングPCではなく、ビジネスPCという位置づけになります。なのでGeForceなどの外部GPUは搭載していません。また、CPUは第11世代(Tiger Lake)のノートPC用CPUであるCore i5-1135G7/Core i7-1165G7を選べます。RAMは標準で16GB(8GB+8GBのデュアルチャネル)で、最大64GBまでの増設が可能です(ただし、ユーザーによるRAM増設の場合、メーカー保証が切れてしまう可能性がありますので、作業前にMSIに確認してください)。
ストレージはCore i5モデルが256GB SSD+1TB HDD、Core i7モデルが512GB SSD(2.5インチ空きドライブベイ1)です。ストレージ増設に関してもユーザーによるDIYが可能と思われますが、RAMと同様、保証が切れてしまう可能性がありますので、やはり事前確認されることをおすすめします。
ディスプレイは23.8インチのIPS液晶、FHD解像度です。そして、この製品のディスプレイはオールインワンPCとしてはかなりフレキシブルな構造になっていて、「角度調整、高さ調整とも可能、VESA規格のモニターアームに接続可能」です。オールインワンPCの場合、ディスプレイの角度調整が可能なケースは珍しくありませんが、高さ調整とかモニターアーム接続に対応するものは珍しいです。
それと、この製品にはWebカメラがありません。ありませんが、FHD解像度のWebカメラが付属します。
これがWebカメラの仕様です。USB接続なので配線が必要になりますが、外付けなので位置をずらして使ったり、取り外したりもできますので、PC内蔵タイプとどっちがいいのか、というのはなんとも言えません。しかし、解像度がFHDというのは一般的なPC内蔵Webカメラ(HD画質のことが多いです)よりも高画質で、私の経験上「明らかな体感差がある」くらいにキレイではあります。
2.Modern AM241P 11M 筐体
正面から見たところです。Webカメラを内蔵していないので、左右だけでなく上部ベゼルも非常に細くなっています。一方でWebカメラをセットしてしまうと「少々邪魔」と感じられます。まあ、使わないときは取り外しておけばいいんでしょうけど…。
それと、この製品「キーボードとマウスが付属しません」。カメラ付属だし、スピーカーも内蔵しているんですけどね…。一般にオールインワンPCにはキーボードとマウスが付属しますが、この製品は例外的です。ただ、ここも賛否がわかれるところで、どうせ好みのキーボードやマウスを探してきて接続するんだから、標準のマウスやキーボードは不要、と考える人もいるでしょうし、特にこだわりのない人にとっては、いちいちキーボードとマウスを別に調達するのが面倒、と感じられるかもしれません。ちなみに私は前者です。
背面です。ちょっと無骨というか、ハードなデザインになっているのが特徴です。ポート類は左側面と背面にわかれて配置されています。
背面右下には開口部(ハッチ)があります。ただ、この部分についての説明はありませんでした。それと、一番下にダイヤルのようなものが見えますが、ここは「画面の表示設定や明るさ設定をするためのジョイスティック」です。
なお、日本仕様の筐体色は「ブラックのみ」です。
上に書いたとおり、この製品はディスプレイの角度調整と高さ調整が可能です。
また、このようにモニターアームに接続して使うこともできます。
この製品はHDMI入力と出力に対応しますので、外部ディスプレイを接続してマルチモニターで使うこともできますし、他のPCの外部モニターとして使うこともできます。ここ、かなり重要なポイントです。
3.Modern AM241P 11M 価格など
MSI Modern AM241P 11Mは5月7日の発売予定で、Core i7モデル(11M-049JP)はMSIストアで、Core i5モデル(11M-050JP)はAmazonで販売されます。価格はCore i7モデルが税込み149,800 円前後、Core i5モデルが税込み109,800 円前後とアナウンスされています。
記事中にも触れたとおり、この製品は「Webカメラ付属、スピーカー内蔵」ですが、「キーボードとマウスは付属しない」です。したがって、お手持ちのキーボードやマウスを使い回す場合はともかく、別途キーボードとマウスを調達(購入)する必要があります。しかし、それを踏まえても価格には割安感がありますし、ディスプレイ位置の微調整ができたり、モニターアームが使えたりと、MSIらしさが感じられる製品だと思います。キーボードとマウスが付属しないというのも、MSIのこだわりなのかもしれませんね。
4.関連リンク
Modern AM241P 11M-049JP(Core i7):MSI公式サイト
Modern AM241P 11M-050JP(Core i5):MSI公式サイト
コメント
HDMI入力と出力対応しているのはいいね。あとアーム対応も素晴らしい。