MSIがeスポーツゲーマー向けのハイエンドゲーミングノート「GS75 Stealth」にバリエーションモデルを追加しました。また、単にモデル追加だけでなく、実質的に値下げとも言える価格設定になっています。ただこのGS75、確かにeスポーツゲーマー向けの性能ではあるのですが、個人的には「ビジネスマンにもふさわしい、薄型の超高性能ノート」と言う雰囲気のほうが強く感じられます。
1.スペック
GS75 Stealth | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i7-10750H / Core i7-10875H / Core i9-10980HK |
外部GPU |
NVIDIA GeForce RTX 2070 Super Max-Q GrForce RTX 2080 Super Max-Q |
RAM | 16GB / 32GB(最大64GB) |
ストレージ |
512GB / 1TB M.2 NVMe SSD (M.2 NVMe / M.2 SATA コンボ空きスロット1) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチ (1,920 x 1,080) 300Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 3)、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-A × 3、HDMI、イヤホンジャック、マイクジャック、有線LAN(RJ45)、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 80Whr / 5,280mAh |
サイズ | 396.1 × 259.4 × 20.25 mm |
重量 | 2.4 kg |
GS75はもともと販売店が少なく、9月15日現在だとすべてのバリエーションモデルが「MSIストア限定」となっています。3つのバリエーションモデルがあり、主要構成は下記のとおりです。
●Core i9-10980HK/RTX2080Super/RAM32GB/1TB SSD
●Core i7-10875H/RTX2070Super/RAM16GB/512GB SSD(今回追加)
●Core i7-10750H/RTX2070Super/RAM16GB/512GB SSD
OSはすべてPro版、CPUはモデルによって異なり、今回追加されたモデルはCore i7-10875Hと、「ノートPC用のCore i7ながら8コア16スレッド」の高性能版です。またGPUはRTX2070もしくはRTX2080の「Super」で、最新型番となります。Max-Qデザイン(薄型のノートPC用に開発されたもの)なので、Max-Qではないものよりも若干性能は落ちますが、それでもゲーミングノートとしては最高性能と言っていいGPUです。
RAMは最低でも16GB、Core i9モデルのみ32GBで、最大で64GBまで搭載可能です。またストレージはCore i9モデルのみ1TB、それ以外は512GBですが、空きスロットがありますので、増設も可能です。RAMとストレージは「MSI指定販売店のみで増設可能」となっていますが、MSIストア(当然指定販売店w しかも現行のGS75はここでしか買えない)では注文時のカスタマイズに対応していませんので、購入される場合は、増設対応についてMSIストアに確認しておくのがいいでしょう。
ディスプレイは17.3インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度、ノングレアタイプで、IPSという表記はありませんが、製品価格から見てIPS相当の液晶と考えていいと思います。そしてリフレッシュレートはなんと全モデル300 Hz。最近300 Hzディスプレイを搭載する製品が少しずつ増えてきましたが、さすがMSIのハイエンド機だけあって、しっかり超高速なものになっています。
通信まわりでは有線・無線ともKillerのチップが採用され、Wi-Fi6にも対応します。また入出力ポートも豊富で、2つのUSB Type-Cのうち1つはThunderbolt 3ですし、もう1つも映像出力に対応します。
サイズは17.3インチだけあって大きいですが、ゲーミングノートとしてはかなりの薄型です。
2.筐体
GS75の外観はMSIの他のゲーミングノートとは一味違います。というか、ゲーミングノートっぽさがかなり薄いんですよね。そして筐体も薄い、と。正面から見ると上下左右のベゼルが細く、アクセントカラーがゴールドになっていることもあり、高級感が漂います。
天板です。筐体素材は金属(アルミ合金と思われます)で、ゲーミングノートっぽい装飾がなく、シンプルなデザインです。また、MSIのドラゴンロゴも天板にありますが、やはりゴールドで描かれていますね。通気口がやや目立つものの、このアングルから見て「ゲーミングノートだ」と感じる人は少ないでしょう。
見にくくてすみません。キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「Per-Key RGB 日本語キーボード」です。よく見るとWindowsキーが右側にありますが、これは「SteelSeries(有名なゲーミングデバイスメーカー)」製のためです。上品なデザインの製品ですが、キーボードの仕様に関しては本格ゲーミングノートですね。なお、「Per-Key RGB」というのは個々のキーの配色を任意に変更できる、カラフルなバックライトのことです。
ゲーミングPCは冷却性能が非常に重要です。ゲームプレイを目的としない薄型のモバイルノートだと、たとえGeForceを搭載していてもゲームプレイ時に短時間で発熱による性能低下が発生してしまいます。GS75は超高性能ながら薄型筐体なので、冷却面の手当は必須と言えますが、MSIの誇る「Cooler Boost Trinity+」という冷却システムが採用されており、冷却面での不安はなさそうです。
3.価格など
MSI GS75 StealthはMSIストアで販売中・予約販売中で、9月15日現在の価格は下記のとおりです。
GS75-10SGS-012JP(Core i9):345,273円(税込み379,800円)
GS75-10SF-491JP(Core i7-10875H):231,637円(税込み254,800円)
GS75-10SFS-013JP(Core i7-10750H):227,091円(税込み249,800円)
真ん中の10SF-491JPがニューモデルなのですが、それ以外のモデルもニューモデルとの価格差を妥当にすべく値下げされています。25万円というのはノートPCに支払うお金としては決して小さくはありませんが、GS75はゲーミングノートとしてもハイエンド、またビジネスマシンとしても「仕事できそうに見える(と思います)」と思いますので、予算が許す人にはおすすめですね。
4.関連リンク(MSIストア)
【9月17日発売開始】GS75-10SF-491JP(Core i7-10875H)
GS75-10SGS-012JP(Core i9)
GS75-10SFS-013JP(Core i7-10750H)