MSIのゲーミングノート「GF63 Thin(GF63-10UC-3100JP)」の実機レビューです。この製品はOSにWindows 11 Homeを搭載していますが、CPUが第10世代とやや古く、そのかわり実売価格が89,800円と、ゲーミングノートとしては非常に安価です。ただし、筐体はMSI製品らしくしっかりしたものになっており、ゲームプレイだけでなく、コスパのいい高性能なスタンダードノートとしても魅力的な製品です。
・税込み89,800円と格安で購入が可能
・GPUにはGeForce RTX3050を搭載
・安定した冷却性能
・MSI製らしく高い筐体品質
ここはイマイチ
・CPUは第10世代のCore i5、RAMは8GBにとどまる
・キーボード品質がゲーミングノートとしては今ひとつ
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GF63 Thin 10U:MSI公式サイト 製品紹介
GF63 Thin(GF63-10UC-3100JP):Joshin Web
目次
1.GF63 Thin スペック
スペック表
GF63 Thin(GF63-10UC-3100JP) | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-10500H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop |
RAM | 8GB(DDR4) |
ストレージ |
512GB SSD(M.2 NVMe) (2.5インチSATA、7mm厚空きスロット×1) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS(1,920 × 1,080)144 Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C × 1、USB3.2 Gen1 × 3、HDMI、3.5 mmイヤホンジャック、マイクジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 51Whr/4,500mAh(最大約7時間) |
サイズ | 359 × 254 × 21.7 mm |
重量 | 1.86kg |
コメント
CPUはCore i5-10500Hです。2世代前の型番ですが、ゲーミングノートやクリエイター向けノートに採用される高性能なCPUではあります。このレビューで実際にどんな使用感になるのか楽しみです。
RAMは8GBと、ゲーミングノートとしてはミニマムな容量です。CPUの型番とあわせ、この点もレビューのポイントになるかと思います。ストレージは512GBで、他に2.5インチSATAの空きスロットがあります。この製品はRAM/ストレージとも増設が可能な構造になっていますし、DIYによる増設も可能ですが、MSIの製品はユーザーが筐体内部にアクセスすると保証が切れてしまいますので、増設や換装をされたい場合はMSI公認サポート店に作業を依頼すると安心です(この場合は保証は切れません)。
GPUはNVIDIA GeForce RTX3050です。RTX30シリーズの中ではエントリークラスに位置づけられている製品になりますが、グラフィック設定を調整すればほとんどのオンラインゲームがプレイできるはずです。
ディスプレイは15.6インチサイズで、解像度はFHD(1,920 × 1,080)です。また、リフレッシュレートは144Hzと高速なのでゲームプレイ中もなめらかな画質で楽しむことが可能です。また、メーカーの開示では「IPS」という表現を使っていませんが、実機を確認したところ視野角が広く、角度をつけても白っぽくなりませんので、ほぼ確実にIPS相当の液晶が使われていると思います。
では、筐体から見ていきます。
2.筐体と使用感
同梱物
付属品はマニュアルなどのペーパー類(未開封だったため、今回のレビューでは開封していません)、ACアダプターです。ACアダプターは120W出力で実測重量は電源ケーブル込みで427 gでした。出力・実測重量とも一般的なスタンダードノートよりは大きくて重いものの、ゲーミングノート用としては比較的小さくて軽いほうと言えます。
天板と底面
天板です。GF63シリーズはMSIのゲーミングノートの中ではエントリークラスですが、天板にはヘアライン加工が施されており、安っぽさは感じられません。ただし、汚れ(画像にもあるように、特に手脂)が目立ちやすいほか、長期的に運用していると傷が気になってくることもあるかもしれません。筐体素材は天板がアルミ合金、他は樹脂製です。
底面です。この画像の下部が使用時に手前側になりますが、両サイドにスピーカーグリルが見えます。GF63 Thinは底面にステレオスピーカーを搭載しています。また、画像中央に「シールを切った跡」が確認できると思います。本来ここは「FACTORY SEAL」と書かれた封印用のシールが貼られており、このシールを剥がさないと筐体内部にアクセスができません(開口するためのネジが外せません)。で、このシールを剥がしてしまうと保証が切れる、ということです。上でご説明した通り、MSI製品はユーザーが筐体内部にアクセスすると保証が切れてしまいますので、このシールも剥がさないようにしましょう。なお、レビュー機は過去に他のレビュアーの人が試用したものと思われ、それでシールが切られていたのだろうと思います。
側面
左側面です。画像左から通気口、DC-INジャック、USB Type-Aポートがあります。
右側面には画像左から3.5 mmイヤホンジャック、マイクジャック、USB Type-A × 2、USB Type-C、RJ45、セキュリティロックスロットがあります。最近はイヤホンジャックとマイクジャックが兼用、という製品が多くなっていますが、GF63 Thinはトラディショナルに独立した2つの音声ジャックを装備しています。
前面にボタンやポート類はありません。
背面です。通気口のほか、HDMIポートがあります。
ディスプレイ
ディスプレイです。左右のベゼル幅は太からず細からず、と言った感じですが、上部と下部のベゼルは厚めです。上部ベゼルはゲーミングノートっぽく、中央がやや盛り上がった形状になっています。
発色は悪くありません。手持ちのモニターと比較してみたところ、原色がやや淡いと感じられましたが、低価格で購入できるリフレッシュレート144Hz対応のディスプレイとしては十分満足できます。このレビューのように複数のモニターと発色を比較するようなことをせず、単体で普通に使うぶんには不満を感じることはないでしょう(ただし、クリエイターなど、繊細な色の識別が必要なお仕事に使う場合はこの限りではありません。そのような人はディスプレイもクリエイター仕様になっているPCを購入されるほうがいいです)。
キーボード
キーボードです。ゲーミングノートというと派手なLEDを搭載しているイメージが強いのですが、GF63 Thinではシンプルに白色のバックライトが内蔵されています。ウインタブでは「GFシリーズのキーボードは赤い」という先入観があったので、この点は意外でした。
参考までに2020年にレビューしたGF63 Thinのキーボード画像を掲載しておきます。ゲーマーだとこのような「赤い」キーボードを好まれる人も多いと思いますが、非ゲーミング用途で使用する場合は今回の「白い」キーボードのほうが違和感がありませんね。
キーピッチは手採寸で約19 mmと標準的な広さを確保しています。キーストロークもノートPCとしては標準的な深さだと思いますが、ゲーム用としてはやや浅めに感じられるかもしれません。
このキーボードでしばらく文書作成などをしてみました。打鍵感は良好と感じられたものの、打鍵音はやや雑味がある(少し耳障りな音質で、音量もやや大きめ)と思いました。ゲーミングノートのキーボードは一般的なノートPCよりも頑丈にできていて、そのせいか打鍵音がかなり小さめなものが多いですが、GF63 Thinのキーボードは決して悪くはないものの、ゲーミングノートっぽさが少し薄いですね。
筐体その他
ディスプレイを最大角度まで開口させてみました。実用上は全く問題ありませんが、開口角度は狭いほうです。
スピーカー
GF63 Thinは底面にステレオスピーカーを搭載し、音響アプリとして「Nahimic」が入っています。音質はクリアですしNahimicで各種項目を調整すればお好みの音質にして音楽を楽しむことができます。
ただし、MSIの最新モデル、特に上位クラスのゲーミングノートの音質には及びません。これら最新モデルと比較すると「薄い膜が一枚」かかっているような印象で、明瞭さにやや欠け、Nahimicで調整された低音、高音もやや不自然に感じられます。この辺りは筐体設計がやや古めであるためか、と思います。とは言いつつも、8万円台で購入できるゲーミングノートのスピーカーとしては十分に合格点をあげられると評価します。
3.性能テスト
Dragon Center
GF63 Thinには設定アプリ「Dragon Center」がインストールされています。MSIの最新モデル用は「MSI Center」という名称に変更されていますので、Dragon Centerというのは「やや古い」と言えます。Dragon CenterではWindowsキーの無効化やWebカメラのオン/オフ、GAMING MODE(対応するゲームについて個別に細かい設定ができるもの)、システムモニターといった機能が使えるほか
「ユーザーシナリオ」の設定ができます。今回のレビューではユーザーシナリオを「究極のパフォーマンス」に設定してベンチマークテストを実施しました。
グラフィック系
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。
参考(GTX1650/GTX1650Tiクラス):
ASUS Vivobook Pro 16x OLED(Ryzen 7 5900HX、RTX3050):4,470、9,640
Microsoft Surface Laptop Studio(Core i7-11370H、RTX3050Ti):4,462、8,943
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H、Radeon RX5500M):4,170、10,596
Lenovo Legion Y7000(i7-9750H):3,722、8,164
ドスパラ GALLERIA GR1650TGF-T(Ryzen 5 4600H)(注2):3,690、9,009
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF7(i7-9750H):3,686、8,290
ASUS TUF Gaming A15(Ryzen5 4600H):3,637、8,779
ドスパラ GALLERIA GCR1650GF(i5-9300H):3,627、8,240
MSI GF63 Thin(i7-10750H)(注2):3,530、8,372
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen5 3550H):3,441、8,036
MSI Prestige 15(i7-10710U)(注2):3,286、7,326
Microsoft Surface Book 3(i7-1065G7、)(注3):3,144、6,958
MSI Prestige 14(i7-10710U、Max-Q)(注3):3,111、6,973
ASUS ZenBook 15 UX534FT(i7-8565U):2,988、6,789
※左からTime Spy、Fire Strikeのスコア
※(注1)GPUの記載のないものはGTX1650
※(注2)GTX1650Tiを搭載
※(注3)GTX1650 Max-Qを搭載
スコアのほう、CPUが第10世代のCore i5-10500Hながら、RTX3050搭載機にふさわしいものになったと思います。少なくともGTX1650/GTX1650Ti搭載機よりも良好な結果です。3D MarkはもちろんCPU性能もスコアに影響するはずですが、「GPUの型番でおおよそ決まる」ような感じですね。個人的には予想していた以上のスコアだと感じました。
なお、リアルタイムレイトレーシングの性能を測定するPort Royalのスコアは散々でした。RTX3050は一応リアルタイムレイトレーシング対応のGPUですが、実際のところ「まるっきり力不足」です。ウインタブでは以前RTX3050/RTX3050Ti搭載機をレビューしたことがありますが、この型番だと「厳しい」というのが正直な感想です。
次に個別ゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマーク結果です。最近はあまり聞かなくなりましたが、少し前までは「とにかく重い」とされていたタイトルです。GF63 Thinは「FHD解像度・高品質だと普通」「HD解像度・標準品質だと快適」という結果になりました。私はこのタイトルを所有していませんが、おそらくFHD解像度・高品質でも十分楽しめると思います。より高いスコアを出すのであればHD解像度・標準品質くらいがいいんでしょう。
こちらは個別ゲーム「FORZA HORIZON 5」のベンチマークモードの結果です。グラフィック品質は「中」、レイトレーシングは「OFF」という設定が推奨されました。FORZA HORIZON 5はリリースが新しく、重量級とされるタイトル(AAAタイトル)です。GF63 Thinの「Core i5-10500H/RTX3060」というスペックでこのくらいの設定が使えるのなら全く文句はないですね。
CPU系
表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。
参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti):7,943
ASUS ROG Strix G15(Ryzen 7 6800H、RTX3060):7,037
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060):6,675
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):6,225
ASUS Vivobook Pro 15 OLED M3500QA(Ryzen 9 5900HX):6,157
ASUS Zenbook 14x OLED Space Edition(Core i9-12900H):5,905
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):5,564
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):5,468
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS VivoBook 15 K513EA(Core i7-1165G7):5,017
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):4,572
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):4,131
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066
MSI Modern 15 A10M(Core i3-10110U):3,234
スコアのほう、4,201と、最新CPUを搭載するPCには見劣りします。ここはCPUの型番の古さが影響したと言わざるをえないですね。ただ、PC Markが想定しているようなビジネスシーンであれば全く不満なく使えると思います。というか、このスコア、絶対的なものとしては決して低いわけではありません。
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForce)の搭載有無は影響を受けないとされています。
参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H):1,800、15,593
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
ASUS VivoBook S15 K513EA(Core i7-1165G7): 1,342、5,788
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
Microsoft Surface Laptop 4(Ryzen 7 4980U):1,116、7,862
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740
予想以上に健闘したと思います。第11世代のCore i7-1165G7との比較ではシングルコアでは及ばないものの、マルチコアでは上回りました。
SSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。「PCIe ×2接続」と思われます。より上位のノートPCではPCIe4.0 ×4接続など、この製品よりも数段高速なストレージ構成になっているものもありますが、実際の利用シーンではゲームプレイも含め、遅いと感じることはまずないでしょう。
RAM8GB
レビュー機のRAMは8GBです。ゲーミングノートのRAM容量としては「最低限」ですね。で、実際にゲームプレイに支障があるか?という点については「ゲームプレイのみをするぶんには問題なし」と評価します。例えば外付けモニターを接続してサブ画面でなにか別なことをする、みたいな使い方だと問題が出る可能性は否定できませんが、他のアプリを閉じて、立ち上げているゲームのプレイに集中する、ということなら特に心配はいらないと思います。また、この製品はRAMとストレージの増設が可能なので、近い将来、RAM8GBで支障が出てきた場合にも対応はできますので、現時点ではRAM8GBということを過度に心配する必要はないと考えます。
また、この件についてはライターのかのあゆさんにも検証してもらっています。
RAM8GBのゲーミングノートってどうなの?低価格で購入できるMSI GF63 Thin 10Uでいろいろ試してみた
発熱とファン音
GF63 Thinは「シングルファン」です。そのため冷却性能が心配になってしまいます。ベンチマークテスト、ゲームプレイ中などの高負荷時にはキーボード面上部および底面が発熱しますが、表面温度は50℃程度にとどまりました。おそらく多くの人はゲームプレイ中に「キーボードが熱くて不快」とは感じないと思います。個人的には「安定している」と感じました。
また、ゲームプレイ中にはファン音もしますが、音量は50db弱だったので、ゲーミングノートとしてはそれほど大きな音とは言えません。また、非ゲームプレイ時、例えばOfficeソフトの使用時などは発熱、ファン音とも気になることはないでしょう。
バッテリー駆動時間
大前提として、GeForceを搭載するゲーミングノートはゲームプレイ中「電源接続必須」です。バッテリー消費以前に、電源接続をしないとパフォーマンスが大きく低下し、まともにゲームプレイができない場合もあります。
次に、この製品は価格が低く、ゲーム用以外にビジネスノートとして関心を持たれる人もいると思いますので、「あくまで参考」ではありますが、非ゲーミング時のバッテリー消費量をチェックしてみました。
Dragon Centerのユーザーシナリオを「バランス」に、ディスプレイ輝度を70%に設定し、画像加工ソフトのGIMPで画像加工(20分程度)、ブラウザー上でテキスト入力(20分程度)、YouTubeでの動画視聴(20分程度、この際の音量は50%)、トータルで60分使用してバッテリー消費は34%でした。単純計算だとバッテリー駆動時間は約3時間ということになります。この駆動時間だと、実際に出先で作業する場合、「1時間経過後くらいからバッテリー残量が気になりはじめる」くらいですね。
4.GF63 Thin レビューまとめ
MSI GF63 Thin(GF63-10UC-3100JP)はJoshin限定モデルで、8月22日現在のJoshin Webでの価格は税込み89,800円です。この価格はMSI製のゲーミングノートとしては「極めて安価」ですし、ゲーミングノート市場全体を見渡してもRTX3050搭載の製品としては最安値クラスだと思います。
レビュー前に「CPUが第10世代のCore i5-10500Hとやや古い型番である」「RAM容量が8GBしかない」という2点が懸念されました。各種ベンチマークテストをしてみて、CINEBENCHやPC Markなど、CPU性能のみを測定したり、ビジネス利用を想定するテストではやや低めのスコアとなったものの、3D MarkやFF15、FORZA HORIZON 5といったグラフィック性能が重視されるテストでは「普通にRTX3050搭載機のスコア」が出たと思います。また、「RAM8GB」という点については別記事を用意したいと思いますが、ここでは「何かをしながらゲームをする」ということではなく、「ゲームのみに集中する(他のアプリは使わない)」という使い方であれば特に不足を感じなかった、ということは言っておきたいと思います。GF63 ThinはMSI公認サポート店に依頼すればRAMの増設も可能(保証が切れてもいいのであればDIYでの増設も可能)なので、購入後しばらくして不足感が出るようなら増設する、ということでもいいんじゃないでしょうか。
筐体品質については「やや古い筐体ではあるがMSI製にふさわしいもの」であると思います。バックライトがホワイトのみ、というのも「ゲーミングノート兼仕事用のスタンダードノート」として使う場合には好都合でしょう。
とにかく89,800円という価格は非常に素晴らしいですよね!この価格であれば必ずしもゲーム用としてではなく、「仕事用、時々ゲーム用」という感じで購入するのもアリだと思います。少なくとも価格以上のパフォーマンス、価格以上の筐体品質を備えていると評価できますので、サンデーゲーマーさん、ライトゲーマーさんにはおすすめです。
5.関連リンク
GF63 Thin 10U:MSI公式サイト 製品紹介
GF63 Thin(GF63-10UC-3100JP):Joshin Web
コメント
これ画面閉じる方向に動かしただけで電源ボタンが設計ミス起こしてて何故か連動して押される!!!鉄板が一緒に歪む感じでね ほんと最悪
常につけっぱなし開けっ放し画面一切動かさないって使い道で良ければ、どうぞ
同じスペックでもっとマシなのあるからそっち買ったほうが100倍マシ
msiのGF63的な名前付いてるやつだいたい全部こうだから ボタンがちゃんと独立してるやつ選びな ちゃんとボタンが四角とか丸のやつ 筐体に連続してるような感じのはダメ
この筐体、何度か試用してますが、私は気づきませんでした。でもたしかに独立したボタンのほうが安定しそうではありますね。
この商品、買おうとしたら売り切れてしまったので、似たのを探しました。
ASUSのFX506HC-I5R3050W11Kというゲーミングノートpcが同じグラフィックボードを搭載していて10月2日まで9万2千円(税込)だったのですがこれはお買い得なのでしょうか…?パソコン性能あまりよく分からず、教えて頂けると嬉しいです。
https://www.biccamera.com/bc/item/10409148/