MSIが15.6インチゲーミングノート「GE65 Raider」を発表しました。GPUにGeForce RTX2070を搭載する高性能マシンで、先日紹介記事を掲載した「GP65 Leopard(GTX1660Ti/RTX2060搭載)」の上位モデルとも言える位置づけになっています。GP65 Leopardとは基本スペックや筐体構造がよく似ていますが、細部は凝った仕様になっていますよ!
1.スペック
8月2日現在、この製品は単一モデル(GE65-9SF-023JP)で、例えばGPUが異なるなどのバリエーションモデルは存在しません。
CPUは第9世代のCoffee Lake、Core i7-9750Hが搭載され、GPUはGeForceシリーズ上位となるRTX2070(VRAM8GB)が搭載されます。RAMは標準で16GBですが、空きスロットがあり、MSI指定販売店から購入する場合は最大64GBまで搭載可能で、ストレージも標準では512GB SSDですが、M.2(NVMe)スロットと2.5インチベイ(SATA)の空きがあり、こちらもMSI指定販売店で増設が可能です。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度で、リフレッシュレートが144 Hzなので、ゲームプレイ時に滑らかな映像を楽しめます。また入出力ポートもゲーミングノートとして十分な数と種類を備えます。
ここまでの仕様は、GPUを除きGP65 Leopardとほぼ同じです。しかし、細部に違いがありますね。まずネットワーク関係ではGP65が有線のみKILLER(Killer Ethernet E2600)であるのに対し、GE65は有線、無線ともKILLER(有線はKiller Ethernet E2600、無線はKiller Wi-Fi 6 AX1650)となります。この結果、有線と無線を同時ネットワーク接続できる「Killer Doubleshot Pro」が使えます。要するに、ゲームは有線接続、Webブラウザーや動画配信は無線接続、といった使い分けができます。
また、イヤホン出力もGP65にはない「ハイレゾ対応」ですし、スピーカーも「Giant Speaker(2スピーカー+2ウーファー)」が搭載されます(GP65は2スピーカーのみ)。
一方、サイズはGP65 Leopardとほぼ同じです。正確には厚さがGP65の27.5 mmに対して26.9 mmと「0.6 mmだけ」異なっていたり、重量もGP65の2.33 kgに対して2.27 kgと「60 gだけ」違っていたりしますが、両者は天板のデザインが異なりますので、そのへんが差異の理由と思われます。なので、基本的には同一筐体と考えていいんじゃないでしょうか?
2.筐体
GP65 Leopardの紹介記事でも触れましたが、横幅は357.7 mmと、一般的な15.6インチノートとして見ても小さく、その結果ディスプレイ面のベゼルが非常に細くなっています。
天板と背面デザインです。側面や背面はGP65 Leopardとほぼ同じですが、天板のデザインが少し異なります。ロゴがブラック基調になり、レッドのアクセントカラーが使われています。なお、この製品の前身モデルと言える「GE63 Raider」は天板にRGBイルミネーション機能「Mystic Light」というのが搭載されていましたが、この製品にはそれはついていないようです。
キーボードもGP65 Leopardと同じで、(画像は英語配列ですが)日本語配列のテンキー付き、Per-Key RGB(個別のキーのバックライト色を変更できる)バックライトが装備されます。もちろんSteel Series製です。
MSIお得意の高性能冷却システム「Cooler Boost」もGP65 Leopardと同じ「Cooler Boost 5(7本のヒートパイプと2基のファン)」です。
3.価格など
MSI GE65 RaiderはMSI指定販売店であるPCショップアークで販売中で、価格は税込み259,800円(8月10日現在)です。GP65 LeopardのRTX2060搭載モデルが参考価格200,000円前後となっているのに対し、やはり少し高価ですね。
私はゲームの腕がない(RTX2060だろうと2070だろうと関係ないレベル)ので、より低価格なGP65 Leopardのほうに魅力を感じますが、より高性能なGPUを搭載し、ネットワーク(有線・無線ともKILLER)やサウンド(ウーファーやハイレゾ対応イヤホンジャック)が強化されたGE65 Raiderに強い魅力を感じる人もいるでしょう。あとは予算ですかね…。
4.関連リンク
GE65 Raider:MSI公式サイト
MSI ゲーミングノート GE65 Raider:PCショップアーク