MSIがCES 2024に合わせて発表したノートPCから、今回は比較的手頃な価格帯のゲーミングノート「Cyborgシリーズ」と「Thin 15」をご紹介します。…CES自体は12日に終了しているんですが、なにぶんニューモデルが非常に多く発表されていますので、いましばらくお付き合いください…。
なお、今回ご紹介する機種の価格と発売時期、日本での発売有無は不明ですが、Cyborg 14を除き、従来モデルが日本で販売されていることから、ほぼ確実に日本でも発売されるものと思います。
1.Cyborgシリーズ
スペック表
Cyborg 15 AI A1V/Cyborg 14 A13V | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | 15 AI:Core Ultra 9 185H 14:(最高)Core i7-13620H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX 2050 Laptop GPU ※RTX3050/2050はCyborg 14のみ |
RAM | 最大64GB(DDR5, 2スロット) |
ストレージ | M.2 SSD (NVMe PCIe Gen4×4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPSレベル (1920×1080) 144Hz 14インチIPS (1920×1200), 144Hz, 100% sRGB |
ネットワーク | Intel Wi-Fi 6E AX211、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C(DP対応)、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI 2.1、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(HD/720p) |
バッテリー | 53.5Whr |
サイズ | 15 AI:359.36 x 250.34 x 21.95~22.9 mm 14:314.7 x 233.5 x 18.6~22.3 mm |
重量 | 15 AI:1.98 kg / 14:1.6 kg |
コメント
MSIのゲーミングノートの中では新顔の部類「Cyborgシリーズ(2023年1月に初代モデルが発表されました)」です。決して低スペックではありませんが、MSIのゲーミングノートラインナップの中では比較的手頃な価格で購入ができ、「筐体の半分が透明(半透明)」という、個性的なデザインが魅力です。2024年モデルでは「14インチモデル」が追加されました。
14インチモデルのほう、CPUはCore Ultraではなく、「最高でCore i7-13620H」ですし、GPUもRTX2050/RTX3050といった下位グレードの型番も選択できるようになっています。一方でディスプレイは14インチでアスペクト比16:10のWUXGA(FHD)解像度、リフレッシュレート144Hz、そして100%sRGBの発色品質になっていますので、PCゲームだけでなく「つぶしの効く(多目的で使える)」仕様だと思います。筐体も重量こそ1.6 kgとモバイルには少々重いものの、コンパクトなサイズ感になっています。
筐体は「底面と側面がスケルトン」と、斬新なものになっています。
一方でCyborg 15 AIのほうは筐体は2023年モデルと変わらず、CPUがCore Ultra搭載となりました。また、GPUも新たにRTX4070を選べるようになりました(2023年モデルは最高でRTX4060でした)。
また、キーボードバックライトも従来のシングルカラーから4ゾーンRGBバックライトに変更されています。ちなみにCyborg 14はシングルカラー(ブルー)バックライトです。
筐体の下半分がスケルトン、というのは2023年モデルと同じ。このデザインが「Cyborgの最大の特徴」と言えるのかもしれません。
MSIグローバルサイト 製品ページ(英語)
Cyborg 14 A13U
Cyborg 14 A13V
Cyborg 15 AI A1V
2.Thin 15 B13V/B13U
スペック表
Thin 15 B13VE/B13UC/B13UCX | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | (最高)Core i7-13620H |
外部GPU | GeForce RTX 4050 Laptop GPU (B13VE) GeForce RTX 3050 Laptop GPU (B13UC) GeForce RTX 2050 Laptop GPU (B13UCX) |
RAM | 最大64GB(DDR4-3200, 2スロット) |
ストレージ | M.2 SSD(NVMe PCIe Gen4x4) 2.5インチHDDスロットあり |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPSレベル (1920×1080) 144Hz |
ネットワーク | Intel Wi-Fi 6E AX211、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C(DP対応)、USB 3.2 Gen1 Type-A × 3、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(HD/720p) |
バッテリー | 52.4 Whr |
サイズ | 359 x 254 x 21.7 mm |
重量 | 1.86 Kg |
コメント
続いては「Thin 15 B13V/B13U」です。この製品はもともと「GF63 Thin」あるいは「Thin GF63」という名称の「超ロングセラーモデル」です。と言っても筐体が変わっていないだけでシステム構成は随時見直されているので、古臭い、ということはありません。むしろ「枯れた技術」って言うんでしょうか、ロングセラーモデルだけに信頼性は非常に高いと思います。また、画像を見る限り「筐体そのものは変わっていないが、色が変わった」ようです。これってこのシリーズとしてはかなり大きなトピックかと…。
Thin 15(GF63 Thin/Thin GF63)はMSI製品としては最も購入しやすい価格帯のゲーミングノートで、2024年モデルでもCPUはCore Ultraではなく第13世代Core i7ですし、GPUもRTX2050/3050といった下位グレードを選べます。
私自身、PCゲームの腕前はからっきしですし、ゲーミングPCってスペックに凝り始めるとお金がいくらあっても足りないようなジャンルの製品なので、個人的には今回ご紹介したCyborgシリーズとかThin 15に親しみを感じてしまいますねw
MSIグローバルサイト 製品ページ(英語)
Thin 15 B13V
Thin 15 B13U
3.関連リンク
MSI Unveils Waves of AI-Ready Laptops at CES 2024:MSI プレスリリース(英語)