MSIがハイエンドなクリエイターノート「Creator Z16P B12U」を発表しました。既存モデルの「Creator Z16 A11U」のリニューアル版と思われますが、CPUに第12世代(Alder Lake-H)のCore i7を搭載するなどスペックが新しくなり、筐体にも手が加えられています。
1.Creator Z16P B12U スペック
スペック表
Creator Z16 B12U | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i7-12700H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3070Ti |
RAM(メモリ) | 32GB(最大64GB) |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD M.2 NVMe(PCI-e Gen4) 専用空きスロット ×1 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチ(2,560×1,600)タッチ |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen2 、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 90Whr/5,700mAh |
サイズ | 359 × 256 × 19 mm |
重量 | 2.39 kg |
バリエーションモデル
2月24日現在、上記スペック表の単一バリエーションです。
コメント
OSはWindows 11 Proのみ、CPUはAlder Lake-HのCore i7-12700Hが搭載されています。現状「H型番」のみではありますが、Alder Lake搭載の製品が少しずつ増えてきましたね。外部GPUにはGeForce RTX3070Tiが使われています。従来モデルはRTX3060でしたから、Alder Lake CPUと合わせ、大きなパフォーマンス向上が期待できます。
ディスプレイの仕様は従来モデルからあまり変更がありませんが、非常に高品質です。まず、解像度が2,560 × 1,600と高くなっています。また、発色性能も素晴らしく、「DCI-P3相当の広色域、色差 (⊿E) 2以下、CalMan認証取得」です。さらにタッチ対応し、別売りのMSI Penでのペン入力もできます(Microsoft Pen Protocol 2.0、4096段階の筆圧に対応)。そしてリフレッシュレートは従来モデルの120Hzから165Hzになりました。…微妙にゲーマーも意識しているのかな?
入出力ポートは従来モデルから少し変更がありますが、のちほどご説明します。それと、Webカメラが92万画素(720p)から207万画素(1080p)と、より高精細なものになっています。
それと、この製品は従来モデルとタテ・ヨコサイズが同一ながら、厚さが19 mmに変更されています(従来モデルは15.9 mm)。厚みが増した理由はいくつかあるんでしょうけど、そのひとつに「冷却システムの変更」が挙げられます。従来モデルでは「Cooler Boost Trinity+」という、MSIの薄型ノート向けではハイエンドとなる冷却システムが使われていましたが、このニューモデルでは「Vapor Chamber Cooler」が搭載されます。その名の通りベイパーチャンバーが採用され、従来モデルよりも一段と冷却性能が高くなっています。
2.Creator Z16P B12U 筐体
正面から見たところです。正直なところ、外観はほとんど変わっていません。従来モデルから変わらず、非常に高いスペックの割にナローベゼルで薄型の、スタイリッシュなデザインと言えます。
天板です。筐体素材は「CNCミルドによるアルミ削り出し加工」で、筐体色は「ルナグレー」といいます。このあたりも従来モデルから変更はありません。
すみません、アングルがおかしいのですがご容赦ください。キーボードは(この画像では英語配列になっていますが)テンキーレスの日本語配列で「SteelSeries Per-Key RGB」と開示されています。つまり、ゲーミングデバイスメーカーのSteelSeries製で、個々のキーのバックライト色を任意に変更できる仕様です。ここは「めっちゃゲーミングノート」ですね。
ポート構成です。上がニューモデル、下が従来モデルなのですが、ネガティブには「Thunderbolt 4が2つから1つに減った」「USB Type-Aポートが1つ減った」という点が指摘でき、ポジティブには「microSDカードリーダーがフル規格のSDカードリーダーに」変更されました。
ポートに関しては少し残念ですが、クリエイター(特にカメラマン)はフル規格のSDカードを使う機会も多いと思いますので、この点は歓迎されるんじゃないでしょうか。
3.Creator Z16P B12U 価格など
MSI Creator Z16P B12Uは3月3日の発売予定で、ビックカメラなどの家電量販店やPCショップアークなどMSI指定販売店で取り扱われます。想定価格は税込み47万円前後、となっています。CPUとGPUのスペックが新しく、そして高いものになっていますし、ディスプレイ品質もクリエイター向けということで、お値段もさすが、という感じですね。
4.関連リンク
Creator Z16P B12U:MSI公式サイト