MSIのクリエイターノート「Creator Z16」にバリエーションモデルが追加されました。「藤原ヒロシ氏とのコラボモデル」なのですが、大変失礼ながら、私は藤原ヒロシ氏についてよく存じあげません。MSIの製品ページによれば藤原氏は「ファッションデザイナーやDJなど幅広い方面で活躍するマルチプロデューサー」で「デザインプロジェクト”fragment design”の主宰者」とのことです。
この「Creator Z16 Hiroshi Fujiwara Limited Edition(以下、単にLimited Editionと書きます)」はコラボモデルらしいデザインだけでなく、Creator Z16の従来モデルとはスペックも異なります。なお、従来モデルについても紹介記事を掲載していますので、こちらもあわせてご覧ください。
MSI Creator Z16 A11U - ハイエンドな16インチクリエイターノート。ディスプレイの仕様がすごい!
目次
1.Creator Z16 Limited Edition スペック
スペック表
Creator Z16 Hiroshi Fujiwara Limited Edition | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-11800H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3060 |
RAM(メモリ) | 16GB |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD M.2 NVMe(PCI-e Gen4) 専用空きスロット ×1 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチミニLED(2,560×1,600) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen2 × 2、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 90Whr/5,700mAh |
サイズ | 359 × 256 × 15.9 mm |
重量 | 2.2 kg |
従来モデルからの変更点
・OSがPro版からHome版に
・ミニLEDディスプレイの採用
・コラボモデルらしいデザイン
コメント
Limited Editionは単に従来モデルの装飾を変更しただけの製品ではありません。システムスペックも一部異なります。まずOSですが、従来モデルはすべてのバリエーションでPro版が搭載されているのに対し、Limited EditionはHome版となります。また、Limited Editionはバリエーションモデルがなく、Core i7/GeForce RTX3060/RAM16GB/1TB SSDというシステム構成です。
従来モデルと大きく異なるのはディスプレイの仕様です。解像度は変更がありませんが、従来モデルは「タッチ対応」するのに対し、Limited Editionはタッチ対応せず、また「ミニLEDディスプレイ」が採用されています。ミニLEDディスプレイは日本国内ではまだ採用例が少なく、私自身もイベントで「ちょっとだけ」実機を見た程度なので、体感的なことは言えませんが、「自然でリアルな明るさの幅(ダイナミックレンジ)の描画が可能」とされています。このディスプレイは「DCI-P3相当の広色域に加え、DisplayHDR 1000にも対応」ということなので、クリエイターも納得の発色性能になっていると思います。
それと、リフレッシュレートも高く、従来モデルの120Hzから165Hzに変更されていますので、高いCPU/GPU性能と合わせ、ゲーム用としても使えそうですね。ちなみに、(従来モデルも含め)この製品のキーボードはSteelSeries製のミニLED Per-Key RGBバックライト搭載なので、なにげにゲーム用(ゲーム以外の用途でももちろん快適に使えます)だったりします。
入出力ポートの構成は従来モデルから変更がありませんが、高規格です。HDMIポートや有線LANポートはないものの、Thunderbolt 4が2つあり、USB Type-AポートもGen2規格です。データ伝送も非常に高速にできますので、クリエイターが大容量の動画・画像データを転送する際にも役立ちそうです。
なお、サイズは従来モデルから変更がありません。
2.Creator Z16 Limited Edition 筐体
正面から見たところです。筐体色は異なりますが、従来モデルと変わりません。ハイスペックマシンであることを感じさせない、スリムな印象です。
天板です。外観上で最もLimited Editionらしいところですね。藤原氏が主宰するデザインプロジェクト”fragment design”の象徴となる稲妻マークがプリントされています。また、筐体色も従来モデルの「ルナグレー」から「ステラブラック」に変更されています。まあ、柄は派手なんですけど筐体色とプリント色が近い色味なので、ド派手、という感じではありません。非常にカッコいいと思います。
キーボードは(この画像では英語配列ですが)日本語配列でテンキーなしとなります。
3.Creator Z16 Limited Edition 価格など
MSI Creator Z16 Hiroshi Fujiwara Limited Editionは10月15日の発売予定で、9月21日からビックカメラやヨドバシカメラ、PCショップアークなどのMSI指定販売店、そしてMSIストアで予約販売がスタートするとのことでしたが、確認したところ9月21日現在まだ販売がスタートしていないようです。MSIストアに製品ページがあり、価格は税込み329,800円と表記されていました。
また、コラボモデルならではの特典として、コラボデザインの無線マウス・マウスパッド・専用スリーブケースがプレゼントされます。
MSIストアでは現在、2周年記念セールを開催中で、従来モデルのCreator Z16の「Core i9/RTX3060/RAM64GB/1TB SSD」というスペックのモデルが税込み299,800円で販売されています。これはこれでめちゃめちゃ安いと感じるのですが、Limited EditionはディスプレイにミニLEDを採用していることもありますし、「そもそもコラボモデル」なので、単純に割高とか割安ということは言えません。しかし、コラボモデルらしい外観や美しいディスプレイ、ゲーム用としても十分に使えそうなシステム構成と、クリエイターだけでなくゲーマーやビジネスマンにも魅力的に感じられる製品だと思います。
4.関連リンク
Creator Z16 Hiroshi Fujiwara Limited Edition:MSI公式サイト 製品紹介
Creator-Z16-Hiroshi-Fujiwara-0207JP:MSIストア