記事内に広告が含まれています。

MSI Claw A8 BZ2EM - Ryzen Z2 Extreme搭載の最新ポータブルゲーミングPC、8月28日発売

MSI

MSI Claw A8 BZ2EM
MSIがポータブルゲーミングPC(ゲーミングUMPC)「Claw A8 BZ2EM」を発表しました。従来モデル「Claw 8 AI+ A2VM」はCPUにIntel Core Ultra 7 258Vを搭載していますが、Claw A8 BZ2EMはRyzen Z2 Extremeを搭載しています。筐体のデザインにも少し手が加えられ、より使いやすくなりました。

従来モデルClaw 8 AI+ A2VMのレビュー記事はこちらです。
MSI Claw 8 AI+ A2VM レビュー - ポータブルゲーミングPCにしてCopilot+ PC!このジャンルにLunar Lakeはベストマッチ!

スポンサーリンク

1. スペック表

項目 仕様
OS Windows 11 Home
CPU AMD Ryzen Z2 Extreme
RAM 24GB(LPDDR5X, オンボード)
ストレージ 1TB SSD (M.2 NVMe)
ディスプレイ 8インチ (1,920×1,200) タッチ, 120Hz
無線通信 Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
ポート類 USB4 Type-C (DP/PD対応)×2
microSDカードリーダー
3.5 mmオーディオジャック
カメラ なし
バッテリー 80 Whr (動画再生最大5時間)
サイズ 299.5×126.2×24 mm
重量 763.5 g

2. OS/CPU

OSはWindows 11 Homeです。CPUは従来モデルとはガラッと異なり、Ryzen Z2 Extremeを搭載しています。

Ryzen Z2 Extremeは、従来のRyzen Z1 Extremeと比べて大きな進化を遂げています。「8コア16スレッド」という構成自体は変わっていないものの、CPUアーキテクチャがZen 4からZen 5となりました。また、コンフィギュラブルTDP(cTDP)の最大値が30Wから35Wとなり、高負荷時のパフォーマンスが上昇しているものと思われます。

MSI Claw A8 BZ2EM

これはPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。参考としてZ1 Extreme、Z1、そして従来モデルが搭載しているCore Ultra 7 258Vのスコアも掲載しました。

Z1 Extremeとの比較では特にシングルスレッド性能が約15%向上しています。(断言はできませんが)一般にPCゲームはシングルスレッド性能に依存するとされているので、Z2 ExtremeではCPU依存の部分で優位性を発揮すると思います。

なお、Ryzen ZシリーズはAI処理チップNPUを内蔵していません。参考までに書くと「Ryzen AI Z2 Extreme」という型番もリリースされており、こちらは最大50TOPSのNPUを内蔵しています。ただし、ゲーミング用途でNPUは必須とも思えないので、「そういう派生モデルもある」程度に理解していただければ十分でしょう。

3. RAM/SSD

RAMは24GBでオンボードメモリなので購入後の増設や換装はできません。Clawの2024年モデルはRAM容量(16GBでした)が足りないのでは?という印象がありましたが、2025年モデルであるClaw 8 AI+ A2VMはCPUがCore Ultra 7 258V(Lunar Lake、CPUとRAMが一体化した構造)ということもあってRAM32GBとなりましたし、このClaw A8 BZ2EMでも24GBになっていることから、RAM容量についてはきっちり改善されたと思います。SSDは1TBです。

スポンサーリンク

4. 筐体

MSI Claw A8 BZ2EM

Claw A8 BZ2EM

MSI Claw 8 AI+ A2VM 前面

Claw 8 AI+ A2VM

上がニューモデル(Ryzen Z2 Extreme)、下が従来モデル(Core Ultra 7 258V)です。筐体サイズはほぼ同じでディスプレイの仕様も「8インチ (1,920 x 1,200) 120 Hz, タッチ」と変わりませんが、筺体形状は若干変わりました(特に左右の下側)。

MSI Claw A8 BZ2EM

Claw A8 BZ2EM

MSI Claw 8 AI+ A2VM 背面

Claw 8 AI+ A2VM

背面もかなり大きく変わっていますね。MSIによれば…

家庭用ゲーム機レベルの操作性を実現するべく、改良を重ねたアクションボタンやスティック・十字キーを採用。さらに、本体デザインを見直し、従来製品よりもグリップ部分の凹凸をより深くすることで、本体を手にした時のグリップ性を向上させました。これにより、家庭用ゲーム機のコントローラを握っているような感覚でゲームをプレイできるようになりました。

とのこと(実際の使用感についてはなんとも言えません)。なお、日本仕様の筐体色は「ブラック&ホワイト(Polar Tempest)」です。

MSI Claw A8 BZ2EM

クリックで拡大します

各部名称です。入出力ポートはUSB4 Type-Cポートが2つ、microSDカードリーダー、イヤホンジャックを備えています。

5. 価格など

MSI Claw A8 BZ2EMは8月28日の発売で、MSIストアやAmazon、PCショップ、家電量販店などで販売されます。MSIストアやAmazonではすでに予約販売がスタートしており、8月22日現在の価格は159,800円です。ちなみに従来モデル(Core Ultra 7 258V搭載)も149,800円なので、どっちにするか悩みどころかもしれません。

6. 関連リンク

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
サイト紹介・ウインタブについて

執筆者:ウインタブ
ノートPCやタブレットのレビューを中心に、実用的な製品選びを提案する情報サイトです。
サイト紹介・ウインタブについて

コメント

タイトルとURLをコピーしました