こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はマウスコンピューターの13.3インチモバイルノート「m-Book Jシリーズ」の実機レビューです。最初にお知らせしておきますと、m-Book Jには2系統あります。筐体は共通なのですが、CPUにCeleron、ディスプレイがHD(1,366 × 768)となるシリーズと、CPUがCore iでディスプレイがFHD(1,920 × 1,080)になるシリーズに製品ページがわかれています。今回レビューするのは、よりスペックの高い「Core i + FHD」のほうとなりますが、筐体のレビューなどについてはCeleronモデルのほうの購入検討のご参考にはなると思っています。
1.スペック
最初にスペック表を確認します。m-Book J(Core i)はCPUに第8世代(Kabylake R)のCore i5もしくはi7を搭載する高性能な製品です。RAMとストレージはカスタマイズ項目になっていて、RAMは8GBから最大32GBまで、ストレージは2基まで搭載可能で、SSD + HDDとかSSD + SSDという構成にすることもできます。CPUが高性能なので、少なくともOSがインストールされる領域はSSDのほうがいい、と思います。
ディスプレイは13.3インチのFHD解像度で、形式(IPSかTNか)についてメーカー側では開示していません。後述しますが、私が試した限り、視野角が広く、IPS液晶で間違いないと思います。
入出力ポートはいかにもマウス、という感じで、モバイルノートとは思えないくらいに充実しています。USBポートの数は合計で3つですが、HDMIにD-subという2系統の映像出力ポートと有線LANポートを装備します。しかも、Type-Cとかmicro規格ではなく、すべてレガシーなフル規格になっていますので、ビジネス利用の際は非常に便利に使えるのではないでしょうか。
ただし、サイズはそれほど小さくはありません。というかむしろ13.3インチのモバイルノートとしては大型で厚く、重量も重くなっています。この要因として、入出力ポートの確保という点と、着脱式バッテリーというのがあると思います。最新の上級モバイルノートがことごとく薄く、軽くなっていったかわりにポートがUSB Type-Cだけとか、バッテリーが着脱式でないとかの代償を支払っているのとは対照的です。どちらがいいのかはお好みですが、マウスはマウスで「我が道を行く」ということだと思います。
今回のレビュー機のシステム構成です。「Core i5-8250U/RAM8GB/256GB SSD + 1TB HDD」という構成で、マウスの型番だと「J350SN-M2SH2」となります。5月24日現在の価格は99,800円(税込み107,784円)で、この製品はBTOパソコンですが、マウスではあらかじめいくつかのベースグレードを用意しており、この型番は「中下位」くらいの位置づけです。
2.筐体
同梱物その1、です。本体とバッテリー、ACアダプターが入っていました。この製品のバッテリーは着脱式になっていて、配送時はバッテリーが外された状態になっています。
また、ACアダプターは比較的小ぶりなサイズで、重量は電源ケーブル込みで212 gと軽量でした。
同梱物その2、です。こちらはペーパー類になります。「サポートマニュアル」「ファーストステップガイド」「保証書」はいいとして、「製品仕様書」というのが入っています。製品仕様書というのはマウスのBTOパソコンには必ず同梱されていて、自分の注文通りのスペックになっているか確認ができるようになっています。
それと、マニュアル(取扱説明書)は電子化(PDF化)され、PCにインストールされていますので、必要に応じて簡単に確認することができます。
例によって私の写真撮影が下手くそなんですが、この製品はとても美しい「純白」の筐体色です。筐体素材はプラスティックですが…
天板にはこのように細かい線状の加工が施されていますし、筐体全般が非常にしっかりと作られているのがわかります。どこぞの中華PCのように、少しねじるとミシミシいったりしません。しっかりした手触りで「頑丈だなあ」と感じるような筐体は素材によらず安っぽさは感じませんよね。
左側面です。画像を見ればわかると思いますが、この製品は天板、キーボード面、そして側面の半分くらいが白く、側面の下半分と底面が黒です。また、厚さ22 mmということですが、見た目も少し厚みを感じますね。
ポート類は画像左から有線LANポート、HDMI、SDカードリーダー、USB 3.0です。SDカードリーダーがちょっとわかりにくいですが、ダミーのカードが入っていています。
続いて右側面です。こちらには多くの入出力ポートが配置されています。画像左からヘッドフォンジャック、マイクジャック、USB 3.0 × 2、D-sub、DC-IN、そしてセキュリティロックスロットです。
以前他機種の実機レビューの際、入出力ポートが片方の側面に集中している製品があり、読者からは「USBポートが左右にないと使いにくい」というコメントをいただいたのですが、この製品は最低限USBポートが両側面に振り分けられていますので、使い勝手は悪くないと思います。
前面にはポート類はありませんが、左側にLEDインジケーターがあります。合計で4つのLEDがあり、「電源」「バッテリー」「ディスクアクセス」「機内モード」の状況を表示します。
背面には何もありません。
底面です。まずはバッテリーを外した状態で。メンテナンス用のハッチなどはありません。それと、ちょっと面白いのがスピーカーの位置です。画像の一番右下にあるのが左スピーカー、そして、画像の一番左下にあるのが右スピーカーです(裏返しにしているので左右が逆になっています)。なんと、ステレオスピーカーながら、位置が左右対称ではありません。ただし、後述しますが、だからといって不自然な音になる、ということはありませんでした。
バッテリー着脱部です。実はm-Book JシリーズにはLTEモデルもラインナップされていまして、その関係でこの製品にはSIMスロットがついています(画像の一番手前側です)。もちろんレビュー機はLTEモデルではないので、このスロットは使えません。ちなみにSIMのサイズは「標準SIM」でした。
バッテリーの着脱はワンタッチで簡単にできます。ウインタブ読者であれば戸惑うことはないと思いますが、PDFマニュアルに着脱方法が丁寧に解説されていましたので、誰でも問題なく着脱できると思います。
キーボードです。ここもマウスっぽいといいますか、配列そのものは素直に思われるんですけどEnterキー付近のキーがやたらと大きいサイズになっています。しかし、この大きいキーのおかげで主要なキーのキーピッチは18.75 mmと標準的なものになっていますし、アルファベットキーなどはとても自然な感じで打鍵ができます。以前も書いたことがありますが、これらの大型キーについては「小さすぎるよりは遥かにマシ」です。
キートップはフラットで、特に加工は施されていません。また、バックライトもついていません。
ヒンジを開いてみます。ご覧の通り、とても美しい色ですよね。
正面から見るとこんな感じです。筐体サイズがやや大きめということもあり、サイズが絞り込まれているという印象はありません。しかし、ビジネスモバイルマシンとして、奇をてらったところのない、好感が持てるデザインだと思います。
ヒンジの開口角度はそれほど大きくありません。上の画像が最大開口したところです。しかし、モバイルノートとしての利用にはまったく支障はなく、快適に操作できると思います。
3.使用感
スピーカー
ウインタブではノートPCのレビューでスピーカーの品質についてもコメントを書いていますが、もともとノートPC、特に小型のモバイルノートのスピーカー音質にこだわるという行為が妥当なのかはよくわかりません。しかし、最近だとHPのBang & Olufsenのような、パソコンの内蔵スピーカーとは思えないくらいの高音質なものも増えているので、時代の流れというか、もはやノートPCの内蔵スピーカーを軽く見ることはできないでしょうね。
ということで、この製品の場合、「ノートPCのスピーカー」といった感じで、特に音質がいいという感じではありません。全体的に音域が狭く、音質もややこもりがちです。BGMで音楽を流しながら作業、というくらいなら問題なさそうです。ただし、この筐体はCeleron搭載の低価格モデルもカバーしているため、あまり無理は言えないかもしれません。また、音量はあまり大きくなりません。夜遅くの時間帯に音量を最大にしても周囲に気を遣うということもなさそうです。
キーボード
打鍵音は静かです。「清音」と言ってもいいレベルで、これなら静かな場所でのテキスト入力も大丈夫そう。その代わり、パチパチという小気味よさもなく、ぼそぼそ、という打鍵音にはなります。試用中に注意したのはEnterキーの周辺のキーがかなり大きめであることによって打鍵感が損なわれるのではないか、という点ですが、結論から言うと、「問題ない」です。確かに使い始めのうち、少し戸惑うこともありましたが、これらの大きなキーが存在することによって、他のキーの配置が自然になっているというのも間違いないです。
ディスプレイ
IPS液晶ですね。TN液晶ではありえない視野角になります。また、「明るい」です。輝度30%とか50%でも問題なく使えるのではないか、と思いました。手持ちの23.8インチディスプレイ(FHD解像度、IPS液晶)と比較すると、色がやや濃く、そのせいでクッキリした鮮やかな発色という印象があります。
マウスはスペック表にディスプレイ形式(IPSかTNか)ということを開示しないため、当初「ディスプレイがTNなのでは?」という不安を感じていたのですが、そんな心配は無用で、このディスプレイ品質に不満を感じる人は非常に少ないだろうと思います。
バッテリー
ディスプレイ輝度を50%にし、ブラウザーでYouTubeの音楽をボリューム50%で流しながら、テキストライティングやWebブラウジングを1時間ほどやってみたところ、バッテリーの消費は約20%でした。この使い方だと単純計算でバッテリー稼働時間は5時間、ということになりますが、上に書いたとおり、この製品はディスプレイ輝度を落としても問題なく使えます(個人の見解ですが…)。なので、ディスプレイ輝度を落とし、音楽を流さず、バッテリー節約を心がけるようにすれば公称値の8.1時間は難しいと思いますが、それにある程度は近づくのではないか、と思います。
私の体感では、割と長持ちしそうな印象でした。あと、この製品は予備バッテリーを購入することが可能なので、どうしても長時間稼働させる必要がある、という人は、予備バッテリーを用意することもできます。
4.性能テスト
この製品はCore i5-8250Uを搭載していますので、「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」「3D Mark」そして「PC Mark」をやってみました。
参考:
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 9,643
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 9,058
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 8,727
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 8,409
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 8,385
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 8,207
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 8,129
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 8,055
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 7,646
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 7,405
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 7,224
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 7,162
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 7,053
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 6,986
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 6,974
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 6,902
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 6,775
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 6,505
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 6,418
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U): 6,352
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 6,293
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 5,926
ドスパラ Critea DX-KS H3(Core i3-7100U): 5,888
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 5,859
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 5,409
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 5,159
ドスパラ Critea DX11(Core i3-6100U): 4,956
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 4,819
参考:
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,706
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,571
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,234
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 4,210
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,958
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,895
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,787
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,674
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 3,670
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,645
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,634
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,592
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 3,540
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 3,412
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,394
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 3,304
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 3,283
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):3,190
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,798
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,515
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 2,036
まずはドラクエベンチです。Core i5-8250U搭載機というのは実はウインタブでもあまりレビューしたことがないのですが、第6世代以降のCore iプロセッサーの実績値を見ると、ざっくり「標準品質で7,000点、最高品質で3,000点くらい」は欲しかったかな、と思います。ただ、めちゃめちゃ悪いというわけでもなく、メーカー側でクロックスピードなどを抑えめにしているのかな?、くらいに思えるレベルです。
参考:
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 4,385
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 4,365
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 4,247
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 3,921
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 3,890
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,858
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,596
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 3,487
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 3,436
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,379
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 3,326
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,068
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 2,869
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 2,867
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):2,751
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 2,484
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,393
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 2,387
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,264
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 2,197
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 2,087
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 1,960
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 1,898
DDONについても、「3,000点くらい」はあっても良かったかも。ただ、ドラクエもDDONもオンラインゲームのベンチマークソフトなので、傾向として似通っているとも考えられます。
参考:
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 1,020、4,358
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 1,017、4,350
HP Spectre 13(2017)(Core i7-8550U): 1,000、4,304
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 984、4,262
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 949、4,137
HP Spectre 13 x360(Core i5-7200U): 932、3,994
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 930、4,028
HP ENVY 13(Core i7-8550U): 923、3,857
FRONTIER NLK(Core i5-7200U): 877、3,991
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 871、3,710
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U):857、3,608
マウス m-Book F(Core i7-7500U): 811、3,782
Microsoft Surface Pro(Core i5-7300U): 790、3,812
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):784、3,608
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 749、3,414
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 680、2,889
マウス LuvBook J (Core i5-5200U): 626、2,631
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 611、2,469
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 577、2,780
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 511、2,113
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 496、2,586
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 493、2,102
Cube i7 Book(Core m3-6Y30): 304、2,723
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 300、1,240
※左からFire Strike、Sky Diverのスコア
3D Markについては、数少ないCore i5-8250Uのサンプルと比較して、ほぼ同程度のスコアとなりました。これで少し安心かな…。
参考:
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、GeForce MX150): 3,704
DELL Inspiron 13 7370(Core i7-8550U): 3,610
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
Lenovo ideapad 520(Core i5-8250U): 3,496
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
DELL Inspiron 13 7000 2 in 1(7373)(Core i7-8550U): 2,964
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 2,873
DELL Inspiron 15 7000(7570)(Core i7-8550U、GeForce MX130): 2,824
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 2,822
ドスパラ Magnate IM(Core i5-7400): 2,763
ドスパラ Critea DX-KS H3(Core i3-7100U): 2,198
NEC LAVIE Direct NM(Core i7-7Y75): 1,388
VORKE V1 Plus(Celeron J3455): 1,345
T-bao Tbook X8S Pro(Celeron J3455、GeForce 920M): 1,304
Jumper EZBook 3L Pro(Celeron N3450): 1,230
最後にPC Markです。このソフトウェアだけグラフィックには偏らず、PCの総合性能をチェックするものになっています。スコアの方はドラクエとかDDONのように「イマイチ」ではなく、CPU性能から見て妥当なスコアになっていると思います。
なんのために4つもベンチマークテストをしているのか、たまに自分でもわからなくなりますが、この製品の場合、「PC Markと3D MarkはCore i5-8250U搭載機として妥当なスコア、ドラクエとDDONについてはやや低めのスコア」になりました。このことから、ビジネスマシンとして使うには十分な実力があり、特定のオンラインゲームなどグラフィック重視の処理で今ひとつパフォーマンスが出ないことがある、という評価になりますかね。
製品特性から見て、ゲーム用ではないと思いますので、その意味ではパフォーマンスはほぼ期待通り、と考えていいと思います。
5.まとめ
マウス m-Book Jシリーズ(Core i)はマウスコンピューター公式サイトで販売中で、5月24日現在の価格は89,800円(税込み96,984円)から、となっています。
昨年来、私がレビューした13.3インチモバイルノートでは「HP Spectre 13」と「DELL XPS 13」にすごいインパクトを感じました。かたや超薄型、かたや極細ベゼルで世界最小ということで、見た目のインパクトも使ってみてのインパクトもすごいものがありました。m-Book Jはというと、デザイン上で特にすごい!と思えるところはありません。
しかし、上級モバイルノートにふさわしいスペックと性能に加え、レガシーな規格の入出力ポートを豊富に備え、バッテリーは着脱式と、「ちょっと前のノートパソコンはみんなこうだったよなあ」と感じさせる仕様になっています。ビジネスや勉強(研究)に「長く安心して」使える仕様であることは間違いありませんし、それこそがマウス製品のマウス製品たるゆえんだと思います。
客先でプロジェクターを借りてプレゼンするときもこのポート構成なら大丈夫でしょうし、「今日の打ち合わせは長丁場になりそうだなあ」という時は予備のバッテリーも一緒に持っていけます(別途購入が必要です)。2年くらい使ってバッテリーがヘタってきたら交換すればいいだけのことです。操作性だって期待を裏切りません。タイピングも快適ですし、必要なものはちゃんと揃っています。ちょっと大きくて重いですが、長期間ビジネスパートナーになってくれるノートPCだと思います。