すっかり恒例となったマウスの「TV CM公開記念限定モデル」のマウス m-Book Bシリーズから、新しく「m-Book B506H」が発売されました。この製品は3,500台の限定となります。しかし、マウスは乃木坂46を起用して大成功でしたね。起用当初から知名度は高かったものの、いまやAKB48をしのぐ人気ですもんね。これから新規に乃木坂を起用するのは容易ではないと思います。私そっち方面には詳しくないですけど。
今回の限定モデルは15.6インチサイズの上級スタンダードノート、という感じの製品です。ただし、筐体は「すっかりおなじみ」で、従来モデルと変わっていないようです。
1.スペック
CPUは第8世代(Kaby Lake R)のCore i7-8550U、RAMは8GB、そしてストレージは512GB SSDとかなり充実しています。m-Book Bシリーズは当初Celeronモデルだけだったんですが、代を重ねるごとにPC上級者も納得のハイスペックマシンとなりました。また、限定モデルではあってもBTOメーカーであるマウス製品ですから、注文時のカスタマイズもできます。OSはPro版に、RAMは最大32GBまで、ストレージはSSDのほかHDDを追加することが可能で、最大で1TB SSD + 2TB HDDまでの容量にすることができます。
ディスプレイもこのモデルから「IPS」と明記されるようになり、解像度はFHDとなります。ここまでの構成を見ると、文句なしの上級スタンダードノートと言っていいでしょう。
入出力ポートも充実しています。と言っても従来モデルと変わりません。Type-Cを含む4つのUSBポート、HDMIとD-subという2つの映像出力ポート、有線LANと、ビジネス用途でも不満のない構成になっています。このへんは「さすがマウス」ですよね。
サイズは従来のm-Book Bシリーズと変わりません。後述しますが筐体は同じものが使われていると思います。
2.筐体
この製品のサイズ「377 × 259 × 22.8 mm / 2.1 kg」というのは15.6インチのスタンダードノートとしてはまったくの「スタンダードサイズ」で、他メーカーの一部製品のようにベゼルが細いとかはありません。ごくプレーンなデザインだと言えます。
ただし、この筐体はヒンジ開口時に天板が底面に潜り込み、キーボードに適度な傾斜がつく「リフトアップヒンジ」構造になっているようです。
天板です。マウス製品はプラスティック筐体が多い(悪い意味ではありません)ですし、この製品も見た感じプラスティック筐体が使われていると思います。筐体色はきれいなホワイトで、ディスプレイ面のみブラックとなります。また、従来モデルと筐体構造の違いは見当たりませんが、天板のロゴが「中央に大きなマーク」となりました。従来モデルは「MOUSEのロゴ文字」だったので、このデザインは少し変更になっています。
キーボードも従来モデルと同じですね。15.6インチなのでテンキーがつきます。配列上特に大きなクセは感じられませんが、強いて言えば右側のShiftキーが少し小さめかな、というくらいです。キーピッチは18 mm、キーストロークは1.8 mmです。また、マウス製品の多くがそうであるように、タッチパッドのクリックボタンは左右独立した物理ボタンとなります。このあたりもマウスのこだわりポイントです。
キーボードはバックライト付きです。まあ、この製品はCore i7機で、低価格品ではないので当然といえば当然ですかね。
側面とポート配置です。ここも従来モデルとまったく変わりません。「D-subをつける」「有線LANポートをつける」というのもマウスがこだわっているポイントです。この製品は15.6インチサイズなので特に珍しいわけではありませんが、マウスは11.6インチの製品にもD-subをつけますからねー。
もはやマウス以外だとあまり見かけなくなった着脱式バッテリーです。もちろんこのタイプのほうが私達ユーザーには便利であることは間違いありません。長時間のバッテリー稼働が必要なら予備のバッテリーを購入して、一緒に持ち運べばいいし、2年くらい使ってバッテリーがヘタってきたら簡単に取り替えられます。
3.価格など
マウス m-Book B506Hはマウスコンピューター公式サイトで販売中で、7月6日現在の価格は99,800円(税込み107,784円)から、となっています。基本スペックが高く、GPU非搭載のスタンダードノートとしてはハイエンドクラスと言える構成になっていますので、10万円は越えてしまいますね。
マウス製品全般に言えることですが、やたらと薄型の筐体を使ったりせず、必要と思われる入出力ポートはしっかり確保するとか、キーボードのタッチパッドには左右独立の物理ボタンをつけるとか、バッテリーは昔ながらの着脱式であるとか、ある意味「頑固なものづくり」を貫いています。そこがマウスのいいところだと思います。
この製品は「TV CM公開記念」で、若干チャラい限定モデルのように感じられますが、中身はすごくしっかりしていますし、ストレージ512GB SSDというところまで考慮すれば価格のほうも十分割安だと思われます。ビジネスでもプライベートでも満足できる製品だと言えるでしょう。