「おい電器屋、いちばんいいパソコンもってこいや!」
「これは常連の○○さん、いつもお世話になっております。デスクトップパソコンですか?ノートパソコンですか?」
「知らねえよ!でも、そうだなあ、フタを開けたり締めたりするやつのほうが便利そうだな。そっちのほうでいちばんいいやつだ!」
「○○さん、パソコンをどのような用途でお使いになるんですか?」
「うるせえ、なんでもできるやつだ!いちばんいいやつだったらなんでもできるんだろうが!」
「かしこまりました。ちょっと大きくて重いですけど、大丈夫ですか?」
「なんかあったらベンツで運ぶ」
※これはフィクションです…。いまどきこんなオヤジいねえよ…。
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はノートパソコンで「いいやつ」を紹介します。マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIV」の最新モデルです。デスクトップ用のCore i9とGeForce GTX1080、そして4Kディスプレイを搭載しています。この製品の前身機「DAIV-NG7620」もデスクトップ用のCore i7を搭載する超高性能モデルでしたが、NG7630になって、CPUがCore i9にパワーアップしています。
なお、記事の冒頭のオヤジの要望だと、マウスなら「NEXTGEAR-NOTE i71130(GTX1080のSLI)」のほうがいいのかもしれませんが、なにぶん勢いで記事を書いておりますので、どうぞご容赦ください。
1.スペック
NG-7630シリーズは2種類のCore i9を選ぶことができます。ともに「第9世代」で、Core i9-9700Kは8コア8スレッド、Core i9-9900Kは8コア16スレッドとなります。ウインタブではデスクトップ用のCPUについて紹介記事を書くことは皆無で、まともに説明できるとも思えませんので、第9世代のCore i9について関心のある方は下記のリンクをご覧ください。
Core i9 9900K, i7 9700K, i5 9600Kのレビューが解禁される:北森瓦版
確実に言えることは、このCPUが2018年10月23日現在で最強のCore iプロセッサーであるということです。
GPUはGeForce GTX1080(VRAM8GB)です。上に書いたとおり、マウスの「NEXTGEAR-NOTE i71130」がGTX1080のSLi構成(2基搭載しているということです)である、という例外もありますが、基本的にノートPC用のGeForceとしては最強です。
NG-7620から7630になり、RAMとストレージは下位構成がなくなり、最低価格のベースモデルでもRAM32GB、ストレージ480GB SSD(NVMe)です。RAMは最大で64GBまで、物理ストレージは最大で4基(NVMe M.2 SSD × 2、SATA3 HDDもしくはSSD × 2)搭載可能で、記事冒頭のオヤジであれば1TB M.2 SSD × 2 + 2TB SSD × 2で合計6TBのSSDを搭載することになるんでしょう。
ディスプレイは17.3インチの4K解像度で、形式(IPSかTNか、など)は不明ですが、「AdobeRGB比100%の液晶パネル」を採用し、本体のディスプレイを含め最大4台のディスプレイに4K出力が可能です。そういえばこれ、クリエイター向けノートでしたね…。
ポート類はかなり豊富です。USBポートは合計で6つあり、うち1つはThunderbolt 3ですし、映像出力系も3系統(HDMI × 1、mini DisplayPort × 2)あります。また、有線LANはゲーミングノートなどに使われているKiller E2500が使われています。
サイズのほうはさすがにデカイです。重量は4キロオーバーですね。バッテリー稼働時間2.8時間というのもありますし、そもそもデスクトップ用のCPUを搭載していますし、現実的には据え置き型ということになります。デザイン事務所とかにあると似合うのかもしれません。
2.筐体
筐体は前身機NG-7620と同一です。横幅40センチオーバー、厚さ4センチオーバーということで、「山」みたいなもんですね。ただ、斜め後ろから見ると立体的な造形になっていて、すごくカッコいいと思います。
キーボードです。キーピッチ約18.4mm、キーストローク約2mmで、フルカラーのLEDバックライトがつきます。なので、ゲーミングノートみたいです。W、A、S、Dキーもハイライトされてますしね。
ちょっと脱線しますが、この製品はクリエイターPCなので、ディスプレイは4Kですし、おそらくリフレッシュレートもあまり高くないんだろうと思いますが、性能的にはほとんどのオンラインゲームに対応するはずです。なんなら高速(高いリフレッシュレートという意味です)な外部ディスプレイを接続してしまえばいんでしょうし。実際この製品をゲーミング用途で購入する人も多いんじゃないでしょうか。
側面とポート配置です。個人的にちょっと思ったのが、「これ、microSDスロットじゃないの?」ってことです。筐体が大きいのでSDスロットがやたらと小さく見えますよねw
前面と背面です。背面には映像出力系のポートがあります。理にかなった配置だと思います。
3.価格など
マウス DAIV-NG7630シリーズはマウスコンピューター直販サイトで販売中で、10月23日現在の価格は359,800円(税込み388,584円)から、となっています。ちなみにCore i9-9900Kを搭載するモデルは369,800円(税込み399,984円)からです。
この製品はクリエイター向けです。しかし、極めて高性能であることは間違いありませんので、ゲーミング用途にも向くと思いますし、「妥協のない、ハイスペックなノートPCがほしい」という人のニーズにも合うでしょう。
「ざっくり40万円から」のノートPCですから、決して安いとは言えませんが、発売したての第9世代Core i9をいち早くノートPCに搭載してくるあたりが「さすがマウス」なのかもしれないですね。