こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Microsoftが10月26日(現地時間)にニューヨークで開催したイベントで、かねてから噂になっていた、Microsoftとしては初となる「オールインワンPC」を発表しました。この製品、かなり個性的で、トップ画像が最もよく製品特性を表している、と感じたので、あえて使っています。
1.スペック
OS: Windows 10 Pro
CPU: Core i5 / i7(Skylake)
GPU: NVIDIA GeForce GTX 965M 2GB / GTX 980M 4GB
RAM: 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ: 1TB / 2TB ハイブリッドドライブ
ディスプレイ: 28インチPixelSenseディスプレイ(4,500 x 3,000)アスペクト比3:2
カメラ: イン/アウトともあり、5MP
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth4.0
入出力: USB 3.0 × 4、SDカードリーダー、MiniDisplayポート、オーディオジャック、LAN
サイズ:
(ディスプレイ部分)637.35 x 438.90 x 12.5 mm
(ベース部分)250 x 220 x 32.2 mm
重量: 9.56 kg
この製品で最初に注目すべきはディスプレイですね。4Kディスプレイを上回る超高解像度の28インチサイズとなっています。また、タッチパネルを採用しており、ペン入力も可能です。というか、それがこの製品のキモの部分です。CPUはCore i5とi7ですが、NVIDIAのGPUを搭載しており、高度な画像処理能力を持っています。ともあれ、筺体の方を見てみましょう。
2.筺体
「普通の製品画像」はこれです。でも、この画像はちっとも面白くないというか、この製品の個性が全然表現されていません。まずはMicrosoftがYouTubeで公開したプロモ動画から見ていきたいと思います。
次に、動画の画像を引用しながら製品説明を分かる範囲で。
サイドビューです。「液晶ディスプレイとしては世界最薄」ということですが、「このサイズとしては」という意味だと思います。ディスプレイサイズの厚さは12.5 mm です。
ディスプレイ角度は無段階に調整できます。
ここでもう一度トップ画像を掲載します。通常のオールインワンPCとかデスクトップPCでは、こんな風にPCディスプレイと向き合うことなどありませんよね。
この画像もすごくSurface Studioらしいと思います。広大なキャンパスを使って絵を描いています。
それと、もう一つアクセサリーについて。Surface Dialというマウスみたいな、ジョグダイヤルみたいな周辺機器が用意されています。
外付けの製品なのですが、上の画像のようにSurface Studioのディスプレイ上で操作することができます。また、カラーパレットを表示したり、画面表示を回転させたりといったことができるようですね。こちらは99.99ドル(約10,400円)となっていて、11月10日に米国で発売されます。
3.価格と発売時期
Surface Studioの米国における価格は下記のとおりです。
Core i5、RAM8GB、ストレージ1TB、GTX965M: 2,999ドル(約313,000円)
Core i7、RAM16GB、ストレージ1TB、GTX965M: 3,499ドル(約365,000円)
Core i7、RAM32GB、ストレージ2TB、GTX980M: 4,199ドル(約438,000円)
また、発売日は12月15日となっていますが、米国のMicrosoftストアではすでに予約注文を受付中です。さすがに高いですね…。この製品は工業製品としてのデザインも素晴らしいですし、カタログスペックも高く、誰もが欲しくなる、と思います。あとはこの価格をどう評価するか、というのもあるんですが、それ以前に、「28インチで超高精細なタッチパネルを使って何をしたいのか」ということをよく考えてみるほうがいいでしょうね。イラストを描く人なんかは容易にその意味を見いだせると思いますが、私なんかは、多くのお金を支払って手にするような機能ではない、というか宝の持ち腐れになってしまうように思います。
この製品は日本発売が確実だと思うので、欲しい人は今からお金をためておきましょう。
4.関連リンク
Surface Studio:米国Microsoftストア
Surface Dial:米国Microsoftストア
コメント
量販店においてあればまず触って見たくなる製品ですね。企業やプロ向けで結構売れそうだと思います。
個人的には高くて買えないのでこのコンセプトパクった中華製品を待ちたいと思います。
こんにちは、コメントありがとうございます。中華でもSurface Studioほどではないにせよ、オールインワンPCってあるんですけど、全部OSレスなんですよね。OS代を考慮しても割安と思えるんですが、どうかなあ。
コスパがシビアなデスクPCだと一般人には見向きもされないっすね
普通な評価をするならば元々液タブPCなんで
このクラスのモニタ性能で大型筆圧対応だとコスパは悪くないと思いますけど・・・
業務向けハイエンド周辺機器「だけ」は今までmac中心で発売されてきたでしょうに
thunderbolt3積まなかった事は謎
ダイヤルはモニタと同期するのがおもしろい
左手デバイスは既に競合がひしめき合ってる厳しいジャンルですけど
液タブユーザー=左手デバイスマニアなんで興味はそそるでしょう
こんにちは、コメントありがとうございます。「液タブユーザー=左手デバイスマニア」というのはツボにはまりました。逆にその手の使い方をしない人間には左手デバイスって全然馴染みがないんで、よくわからないんですよね。
完全にその手の仕事をする人向けな感じですね。
イラストのほか建築業とか?
Surface Dialは面白いけどビミョーな感じ。
私はお遊びレベルですけれど、それでもイラストを描くときに左手デバイスは必須です。
ただ、左手デバイスが必要な理由というのは、「描画領域にジャマなものを減らしたい」「多数のショートカット機能をフル活用したい」というのも大きいので、Surface Dialのデザインだと本末転倒な気も…
実際、やや近めの機能として、ワコムドライバについている、ペン先から展開する「ラジアルメニュー」ってのがあるんですが、少なくとも私には使いづらくて存在意義が見いだせませんでした。
で、私の場合は「左手デバイス」として何を使っているかというと「kkmoon 59キー Bluetoothキーボード」です。
左手デバイスでもなんでもないのですが、キーボードとしても使える汎用性(あたりまえ)とサイズの小ささで、ライトユーザーにとってはこれが一番便利という。
でも、そんなことはさておき、一度は触ってみたいですねー。
natsukiさん、こんにちは、お忙しい中コメントありがとうございます。この製品、液タブとかは全然知らなくて、これからPCでイラストを書いてみたいとか、3Dモデル作ってみたいとかいう人にも最高の製品ですね。価格だけはネックですけど。とはいっても一昔前の相場なら30万円ってめちゃめちゃ安く感じるんでしょうね。
いやいやいや、「これから」の人にはこれはお値段的にも機能的にもきついでしょう。というか、まず、置く場所が…
もっとも、じゃあ「これから」の人には何がお勧めかと聞かれると、万人向けは結局高価で、値段が下がれば色々とクセが強い、というのが現状なわけですが。
まあ、そのクセの強さがまた楽しいんですけれどね。
natsukiさん、こんにちは。ヒント「ロト7で8億円」。つか、カネ持ってる人は持ってますからねえ…。
あのダイアルみるとカプコンのロストワールドを思い出す。
この製品とそっくりなデバイスだと、
USB接続のPhotoshop専用ボタンみたいなのもありましたね。
こんにちは、コメントありがとうございます。私なんのことか分からなくて、画像検索しちゃいました。そしたらありましたよ!確かにおっしゃる通りか、と。