レノボが高性能ノートPC「ThinkPad X1 Extreme Gen 5」を発表しました。3月1日現在、日本での発売はアナウンスされていませんが、X1 Extremeは初代モデルから日本で継続販売されていますので、この「Gen 5」もほぼ確実に日本で発売されると思います。
ワークステーションのPシリーズを別とすれば、ThinkPadとしては最高性能となるX1 Extreme、このニューモデルも一段とパワーアップしています。
目次
1.ThinkPad X1 Extreme Gen 5スペック
ThinkPad X1 Extreme Gen 5 | |
OS | 最高でWindows 11 Pro |
CPU | 最高で第12世代Core i9-H vPro |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3050Ti / RTX3060 / RTX3070Ti / RTX3080Ti |
RAM | 最大64GB |
ストレージ | 最大8TB PCIe Gen 4 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチIPS (1,920 x 1,200) 16インチIPS (2,560 x 1,600) 16インチIPS (3,840 x 2,400) 16インチIPS(3,840 × 2,400)タッチ |
ネットワーク | WiFi 6E+Bluetooth 5.2(5Gオプションあり) |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック、SDカードリーダー、(SIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 90 Whr |
サイズ | 359.5 x 253.8 x 17.9 mm~ |
重量 | 1.88 kg~ |
※このスペック表は海外版のものです。国内発売される場合、システム仕様が変わる可能性があります。
コメント
OSは「Up to(最高)」でWindows 11 Proということなので、Home版も設定されると思います。CPUは「最高で第12世代のCore i9、H型番」というところまで開示されていますが、正確な型番は不明です。現行モデル(Gen 4)ではCore i7も選べますので、おそらくCore i7/Core i9がラインナップされるでしょう。
GPUも最高でGeForce RTX3080Tiまでとなります。つまり、この製品はハイエンド・ゲーミングノートと同じCPU/GPU構成を選べる、ということになります。なんか、代を重ねるごとにゲーミングノートっぽくなっているような…。
RAMとストレージは最大で64GB/8TBです。「8TB」というのはちょっと異様な感じもしますが、4TB M.2 SSDを2枚搭載できる、という意味です。
ディスプレイは4種類。上のスペック表では少し端折ってしまいましたので、もう少し詳しく書くと
サイズはすべて16インチ、またすべてIPS液晶で
・1,920 × 1,200、ノングレア、300nit、100% sRGB
・2,560 × 1,600、ノングレア、500nit、100% sRGB、ブルーライトカット、リフレッシュレート165Hz
・3,840 × 2,400、ノングレア、600nit、100% AdobeRGB、HDR400、Dolby Vision、ブルーライトカット
・3,840 × 2,400、アンチリフレクション、600nit、100% AdobeRGB、HDR400、Dolby Vision、ブルーライトカット、タッチ
となります。リフレッシュレート165Hzあり、4Kタッチあり、そして発色品質も非常に高くなっています。
通信周りではWi-Fi6と、オプションで5G通信に対応します。おそらくLTEにも対応すると思いますが、レノボの製品ページではLTEについての言及がありませんでした。
サイズを現行モデルと比較してみます。
ニューモデル:359.5 x 253.8 x 17.9 mm~/1.88 kg~
現行モデル:359.5 x 253.8 x 17.7-18.2 mm/ 1.81-1.86 kg
ということで、筐体は変わっていないようですね…。
2.ThinkPad X1 Extreme Gen 5 筐体
正面から見たところです。ThinkPadシリーズとしてはベゼル幅が細くなっていますが、見た目は現行モデルと全く同じですね。
天板はカーボン柄のものが設定されていますが、レノボの製品ページにはThinkPadシリーズらしい「黒無地」の画像もありました。なお、ThinkPadシリーズの製品なのであえて書くまでもないと思いますが、筐体は非常に頑丈で、MIL規格(MIL-STD 810H)準拠のテストをクリアしています。
キーボードも現行モデルと変わりません。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様では日本語配列・英語配列を選べるようになると思います。また、キーボード面の左右にスピーカーが配置されています。
入出力ポートの構成です。ポートの数や規格、配置については現行モデルと全く同じです。Thunderbolt 4が2つ、USB Type-Aも2つと、割と充実した構成だと思います。また、micro規格ではないSDカードリーダーがついているのはクリエイターにはありがたいところでしょう。
3.ThinkPad X1 Extreme Gen 5 価格など
Lenovo ThinkPad X1 Extreme Gen 5は海外で2022年6月に発売される予定で、価格は2,749ユーロ(約355,000円)から、となっています。冒頭に書いたとおり、おそらく日本でもグローバル発売にあまり遅れることなく発売されると思います。価格は…、日本のレノボのクーポン割引に期待しましょう…。
4.関連リンク
ThinkPad X1 Extreme Gen 5 (16″ Intel):Lenovo(英語)