Lenovoが「ThinkPad X1 Carbon Gen 11」と「ThinkPad X1 Yoga Gen 8」を国内発売しました。この記事を執筆している4月18日現在、まだ公式サイトでの直販が開始されていませんが、おそらく近日中に直販も開始されると思います。
ThinkPadモバイルのフラッグシップと言えるX1 Carbonとその2 in 1バージョン、X1 Yoga、外観は従来モデルからほとんど変化がなく、CPUの世代が新しくなりました。
目次
1.ThinkPad X1 Carbon/X1 Yoga スペック
スペック表
ThinkPad X1 Carbon Gen 11/ X1 Yoga Gen 8 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU |
Intel Core i5-1335U/Core i5-1345U Core i7-1355U/Core i7-1365U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB/64GB(オンボード) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
X1 Carbon: 14インチOLED(2,880 x 1,800) 14インチIPS(2,240 x 1,400) 14インチIPS(1,920 x 1,200)タッチ対応 X1 Yoga: 14インチOLED(3,840 x 2,400)タッチ対応 14インチIPS(1,920 x 1,200)タッチ対応 ※詳細別記 |
ネットワーク | Wi-Fi 6E(802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.2、(5G/LTE) |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、オーディオジャック、(nanoSIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応可 |
バッテリー | 57 Wh (X1 Carbon:最大約28.5時間/X1 Yoga:最大約27.7時間) |
サイズ | X1 Carbon:315.6×222.5×15.4mm X1 Yoga:314.4×222.3×15.5mm |
重量 | X1 Carbon:1.12 kg~/X1 Yoga:1.38kg~ |
ディスプレイの仕様(カスタマイズ選択肢)
X1 Carbon:
OLED(2,880 x 1,800)ブルーライト軽減
IPS(2,240 x 1,400)ブルーライト軽減、光沢なし
IPS(1,920 x 1,200)タッチ対応、Privacy Guard、光沢なし
IPS(1,920 x 1,200)タッチ対応、ブルーライト軽減、省電力、光沢なし
IPS(1,920 x 1,200)ブルーライト軽減、省電力、光沢なし
X1 Yoga:
OLED(3,840 x 2,400)タッチ対応、ブルーライト軽減、省電力
IPS(1,920 x 1,200)タッチ対応、Privacy Guard、光沢なし
IPS(1,920 x 1,200)タッチ対応、ブルーライト軽減、省電力
IPS(1,920 x 1,200)タッチ対応、ブルーライト軽減、省電力、光沢なし
コメント
冒頭記載の通り、ThinkPad X1 Carbon/X1 Yogaとも4月18日現在まだWeb直販がスタートしていませんが、Web直販モデル発売の際にはほぼ確実に「カスタマイズ対応」になると思います。
CPUは第13世代(Raptor Lake)の省電力タイプ(U型番)が搭載されます。Core i5-1335UとCore i7-1355Uは他社製品に搭載例もあり、割とよく見かける型番ですが、Core i5-1345UとCore i7-1365Uは見かけないですよね。この2つの型番は法人など組織でのPC管理に有効なvProに対応しています。(まだ判明していませんが)おそらく価格もかなり高くなってしまうはずなので、個人用としてはあまり選択するメリットはないと思います。
RAMは16GB/32GB/64GBが設定されます。オンボードメモリなので、購入後の増設・換装はできません。また、SSDも256GB/512GB/1TB/2TBから選択可能です。
ディスプレイの選択肢は非常に多いです。これは従来モデルでも同様でした。X1 CarbonとX1 Yogaで設定が少し異なり、有機EL(OLED)パネルはX1 Carbonが2.8K解像度、X1 Yogaが4K解像度となります。また、X1 Yogaはコンバーチブル2 in 1筐体のため、全てタッチ対応です。
昨今ThinkPadは…、いやレノボは…、いやほとんどのPCメーカーは「Webコミュニケーション」に力を入れています。X1 Carbon/X1 Yogaは従来モデルからWebカメラ付近を「コミュニケーションバー」と呼び、カメラ品質やマイク品質を向上させていますが、それはニューモデルでも変わらず、ニューモデルではカメラがすべて1080p(FHD)解像度となり、カスタマイズで「人感検知に対応したMIPI接続カメラ」を選べるようになっています。
2.ThinkPad X1 Carbon/X1 Yoga 筐体
筐体のサイズは従来モデルと変わりません。厳密には厚さが0.03 mmとか0.04 mm異なるのですが、まあ同じ、と考えていいでしょう。筐体色はX1 Carbonがおなじみのブラック、X1 Yogaはストームグレーです。筐体色についても従来モデルから変更はありません。
ただし、筐体重量はX1 CarbonとX1 Yogaでかなり異なります。X1 Carbonは製品名にある通りカーボン素材が使われており、14インチサイズながら、そしてThinkPadらしく非常に頑丈ながら最小重量が1.12 kgと軽く、X1 Yogaは(おそらく筐体が金属素材になっているため)最小重量1.38 kgです。
側面と入出力ポートの配置です。基本的にX1 Carbon/X1 Yogaで共通のレイアウトになっており、USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4と高規格でHDMIポートも装備します。また、5G/LTEモジュールの搭載も可能なので、SIMスロットもついていますが、SD(microSD)カードリーダーはありませんし、有線LANポートもついていません。
また、X1 Yogaのみ充電式の本体収納型アクティブペン ThinkPad Pen Proが付属します。
X1 Yogaはコンバーチブル2 in 1筐体のため、タブレットモード、スタンドモード、テントモードにして使うことができます。
3.ThinkPad X1 Carbon/X1 Yoga 価格など
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 11/X1 Yoga Gen 8は4月18日に発売されましたが、同日現在、Web直販はスタートしていません。レノボのプレスリリースによれば、X1 Carbonの価格は税込み301,070円から、X1 Yogaは税込み321,970円から、となっていますが、Web直販モデルの場合はこの価格とは異なるように思います。
一通り製品概要を確認してみましたが、目玉はやはり「CPUの世代が新しくなったこと」で、あとは「Webカメラが高品質化したこと」および、(記事中では触れていませんが)「プラスチックフリーパッケージ(梱包資材にプラスティックを含んでいない)」を採用した、というくらいで、筐体のデザインやサイズ、ポート構成などは変わっていないようです。
まあ、もともと完成度が非常に高い製品ですしね…。購入される際は、ニューモデルになっての変更点を踏まえた上で、従来モデルと価格を比較しながら決められるといいと思います。
4.関連リンク
ThinkPad X1 Carbon Gen 11:Lenovo
ThinkPad X1 Yoga Gen 8:Lenovo