レノボがThinkPadシリーズの13.3インチモバイルノート「X13 Gen 4」にAMD版を追加しました。筐体(少なくとも筐体サイズと外観)はIntel版と同じですが、CPUに最新世代のAMD Ryzen 5/7を搭載しています。
なお、この記事ではIntel版との相違点を中心にご説明します。Intel版についてはウインタブで実機を購入し、レビューもしていますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。
1.ThinkPad X13 Gen 4(AMD)概要
スペック表
ThinkPad X13 Gen 4(AMD) | |
OS | Windows 11 Home / Pro |
CPU | AMD Ryzen 5 PRO 7540U/Ryzen 7 PRO 7840U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(オンボード, LPDDR5X-6400MHz) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD(M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4) |
ディスプレイ | 13.3インチIPS(1,920×1,200)100%sRGB, 300nit, 60Hz 13.3インチIPS(1,920×1,200)100%sRGB, 400nit, 60Hz, 省電力 13.3インチIPS(1,920×1,200)100%sRGB, 300 nit, 60Hz, タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi 6E(ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB4 Type-C × 2、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、HDMI オーディオジャック、nanoSIMスロット(オプション) |
カメラ | Webカメラ(720p/1080p/5MP 顔認証対応) |
バッテリー | 41Wh/54.7Wh |
サイズ | 301.7 × 214.8 × 15.95 mm |
重量 | 1.19kg~ |
コメント
先行して販売されているIntel版とはほぼ「CPU違い」と言っていいスペックです。「AMD版」なのでもちろんCPUはRyzenで、Zen4/RDNA3のRyzen 5 PRO 7540U/Ryzen 7 PRO 7840Uを搭載しています。「PRO」がつかないRyzen 7 7840Uは最近注目されているゲーミングUMPCの最新モデルに軒並み採用されている型番なので、グラフィック性能を含めたパフォーマンスは非常に高いものと思われます。
RAMはオンボードで16GB/32GBを選べ、購入後の増設・換装はできません。SSDは256GBから2TBまで選択可能です。…ただ、レノボはSSDのカスタマイズ料金が非常に高いので、2TBとかにすると製品価格がめちゃめちゃ高くなってしまいます…。
ディスプレイも3種類の選択肢がありますが、Intel版に設定のある2,880 × 1,800解像度の有機ELパネルは選べず、すべて1,920 × 1,200解像度となります。ただ、どれを選んでも100%sRGBなので、発色性能は高めです。
Intel版との相違点として、入出力ポート構成も挙げられます。AMD CPU搭載ということもあって、USB Type-CポートがThunderbolt 4ではありません。…まあ、GPU BOXの接続なんかを考えなければ、ビジネスPCとしては全然問題ないですけど。
2.ThinkPad X13 Gen 4(AMD)価格など
Lenovo ThinkPad X13 Gen 4(AMD)はレノボ直販サイトで販売中で、10月3日現在の価格は税込み187,880円から、となっています。187,880円のモデルは「Ryzen 7/RAM16GB/512GB SSD」という構成なので、Intel版と比べて割高、という感じではありませんが、この記事執筆現在だとIntel版が「アップグレードキャンペーン」を開催していますので、そのぶん(同等の構成ならば)Intel版よりも少し高くなってしまうと思います。
私なんかは今だに「同格(例えばRyzen 5とCore i5)のCPUならAMD版のほうが安い」というイメージがあるのですが、レノボ製品の場合はIntel版よりもAMD版のほうが安いとは言い切れないですね。家と言ってAMD版が割高というわけでもないですし、X13の場合はIntel版とAMD版で筐体も同じなので、「好きなCPUメーカーを選ぶ」という感じになるでしょうか。
3.関連リンク
ThinkPad X13 Gen 4 (AMD):Lenovo