レノボがノートPC「ThinkPad L13 Yoga Gen 4 AMD」「ThinkPad L13 Yoga Gen 4 AMD」を発売しました。ThinkPadのLシリーズは「メインストリーム・ビジネスノート」と位置づけられており、13.3インチモバイルノートから15.6インチスタンダードノートまでを揃え、Intel版とAMD版も選べるワイドバリエーションなシリーズです。しかし、モバイルノートならX1/Xシリーズが、スタンダードノートならT/Eシリーズがあり、また従来はセール価格も特に安いという感じではなかったので、正直なところ個人向けThinkPadとして少々影が薄い印象もありました。実際、ウインタブが毎週掲載しているセール情報記事でもLシリーズはほとんど取り上げたことがありません。
しかし、この「Gen 4 AMD」は非常に魅力的な製品です。スペックがよく、カスタマイズ余地も大きく、そして安いです。
目次
1.ThinkPad L13/L13 Yoga スペック
スペック表
ThinkPad L13 Gen 4 / L13 Yoga Gen 4(AMD) | |
OS | Windows 11 Home / Pro |
CPU | AMD Ryzen 3 7330U/Ryzen 5 PRO 7530U Ryzen 7 PRO 7730U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB(DDR4-3200, オンボード) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD(PCIe-NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | L13:13.3インチIPS (1,920 × 1,200) Yoga:13.3インチIPS(1,920 × 1,200)タッチ ※詳細別記 |
ネットワーク | WiFi 6E(802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.2、LTE(オプション) |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、オーディオジャック、SIMスロット(オプション) |
カメラ | Webカメラ(720p/1080p)顔認証対応可 |
バッテリー | 46 Whr(最大約15.3時間) |
サイズ | L13:305 x 218 x 17.2mm Yoga:305 x 218 x 17.1mm |
重量 | L13:1.26 kg~/Yoga:1.32 kg~ |
ディスプレイの仕様(選択肢)
L13
・400nit、100%sRGB、省電力、光沢なし
・マルチタッチ対応(10点)、300nit、100%sRGB、光沢なし
・300nit、100%sRGB、光沢なし
・300nit、45%NTSC、光沢なし
※全て13.3インチIPS液晶、1,920 × 1,200解像度、60Hz
L13 Yoga
・マルチタッチ対応(10点)、400nit、100%sRGB、光沢なし、 汚れ防止
・マルチタッチ対応(10点)、300nit、100%sRGB、反射防止/汚れ防止
※全て13.3インチIPS液晶、1,920 × 1,200解像度、60Hz
コメント
ThinkPad L13/L13 Yogaの2022年モデル(Gen 3)にはIntel版とAMD版がありますが、このGen 4は4月30日現在AMD版のみです(おそらく近日中にIntel版が発売されると思います)。
CPUはZen3アーキテクチャのRyzen 3 7330U/Ryzen 5 PRO 7530U/Ryzen 7 PRO 7730Uで、残念ながらZen3+のRyzen 7035シリーズやZen4のRyzen 7040シリーズではありません。ただし、ビジネス用のPCとしては十分な性能になっていると思います。
RAMはRyzen 3だと16GBのみ、Ryzen 5は8GB/16GB、Ryzen 7なら16GB/32GBと、CPUによって選択できる容量が異なります。また、オンボードメモリなので、購入後の増設・換装はできません。SSDは全てのCPUで256GB/512GB/1TBを選択可能です。
ディスプレイは解像度1,920 × 1,200(アスペクト比16:10)のIPS液晶のみとなりますが、L13ではタッチ対応や100%sRGB、輝度400nitなど、細かい選択肢があります。なお、L13 Yogaはコンバーチブル2 in 1筐体のため、タッチ対応ディスプレイのみとなります。
2.ThinkPad L13/L13 Yoga 筐体
筐体サイズと重量は2022年モデルのGen 3と同じです。また、ポートの構成や位置も変わっていないので、同一筐体と考えていいと思います。
L13 Yogaの天板です。L13とL13 Yogaは背面のヒンジ部分の形状が異なりますが、それ以外はシステム構成、外観ともほぼ同じです。天板デザインは「いつものThinkPad」ですね。
L13 Yogaのキーボードです。ここも「赤デベソ(トラックポイント)がついた、いつものThinkPad」で、13.3インチサイズなのでテンキーはつかず、日本語配列と英語配列、バックライトの有無を選べます。また、電源ボタンと一体式の指紋センサーもオプションでつけられます。
側面と入出力ポートの配置です。配置はL13とL13 Yogaでほぼ同じですが、L13 Yogaのみスタイラスペンが付属し、ペンを本体に収納することができます。Ryzen機なのでThunderbolt 4はありませんが、USB Type-Cポートのうち1つがGen2規格になっています。13.3インチモバイルノートでUSBポートが合計で4つある、というのは歓迎ですね。ただし、有線LANポートやSD(microSD)カードリーダーはついていません。
それと、L13/L13 YogaはオプションでLTEモジュールを搭載できますが、4月30日現在だと「顔認証カメラとセットでオプション」になっていました。
3.ThinkPad L13/L13 Yoga 価格など
Lenovo ThinkPad L13 Gen 4 AMD / L13 Yoga Gen 4 AMDはレノボ直販サイトで販売中で、4月30日現在の価格はL13が税込み117,304円から、L13 Yogaが税込み135,718円から、となっています。製品のサイズ感から見て「モバイルノート(モバイル2 in 1)」と言える製品ですが、ThinkPadシリーズのモバイルノートとして、この価格は「非常に安い」です。同サイズのモバイルノートにThinkPad X13/X13 Yogaがありますが、それよりもずっと安く購入できます。
ちなみに、L13を「Ryzen 5 PRO/RAM16GB/512GB SSD/100%sRGBディスプレイ」という構成にして試算してみたところ、151,404円でした。この構成であればCPU性能、RAM/SSD容量とも余裕があると思いますが、それでも安いですね…。
4.関連リンク
ThinkPad L13 Gen 4(AMD):Lenovo
ThinkPad L13 Yoga Gen 4(AMD):Lenovo