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Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel) - 出先でも仕事が進む万能ノートPC。迷ったらコレか

Lenovo

Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel) レノボがThinkPad Tシリーズのニューモデル「ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel)」を発売しました。製品名にある通りコンバーチブル2-in-1タイプの製品です。ThinkPadシリーズには他にもX1 2-in-1 Gen 10 ILLX13 2-in-1 Gen 5などがありますが、「シリーズとして2-in-1はごく少数」です。また、ウインタブが把握している限り、Tシリーズから2-in-1 PCが発売されるのはこれが初めてです。

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ポイント:
・ThinkPadシリーズでは希少な2-in-1 タイプ
・別売りのYoga Penを使えばイラストなどの制作も可能
・14インチとモバイル利用に好適なサイズ。でも少し重い
・CPUは最新かつ高性能なIntel Arrow Lake
・Copilot+ PCではない
・販売ページはこちら:
 ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel):Lenovo

1.製品概要

スペック表

  ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel)
OS Windows 11 Home/Pro
CPU Intel Core Ultra 5 225U/Core Ultra 7 255U
Core Ultra 7 255H
※下記はvPro対応(法人向き)のCPU
Core Ultra 5 235U/Core Ultra 7 265U
Core Ultra 7 265H
GPU なし
RAM 16GB/32GB/64GB ( LPDDR5X-8533, オンボード)
ストレージ 256GB/512GB/1TB SSD
※M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4/Gen5
光学ドライブ なし
ディスプレイ 14インチIPS(1,920×1,200)タッチ
※詳細別記
ネットワーク Wi-Fi 6E/ Wi-Fi 7、Bluetooth5.4
LTE/5G(オプション)
入出力 USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2
USB 3.2 Gen1 Type-A × 2
オーディオジャック、HDMI
nanoSIMスロット(オプション)
カメラ Webカメラ(5MP)顔認証対応可
バッテリー 58Whr
サイズ 313.6 x 219.4 x 11.4 – 21.6 mm
重量 1.4 kg~

コメント

ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1は他のThinkPadシリーズと同様に注文時のカスタマイズが可能です。CPUは6つの型番から選べますが、上の表にある通り、うち3型番は法人など組織でのPC一元管理に便利なvProに対応するもので、vProが不要な場合は価格も割高となりますので、個人利用の場合はCore Ultra 5 225U、Core Ultra 7 255U/255Hの3つから選ぶのが現実的です。

これら6型番はすべてCore Ultraシリーズ2(Arrow Lake)に属し、Intel CPUとしては「最新」です。AI処理チップNPUも内蔵していますが、NPU性能はそれほど高くはなく(末尾Uの型番は最大12TOPS、末尾Hの型番は最大13TOPS)、Copilot+ PCの要件(40TOPS以上)を満たしません。よって、ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1はCopilot+ PCではありません

また、型番末尾Uと末尾Hでは内蔵するGPU(iGPU)が異なり、末尾Hが内蔵するIntel Arc 140Tのほうがずっと高性能です(かつてのGeForce GTX1650 Laptop GPUを凌ぐグラフィック性能です)。一方で、バッテリー持ちは一般に末尾Uのほうが良好とされますので、「バッテリー持ち優先なら末尾U、パフォーマンス優先なら末尾H」にすると良いでしょう。

RAMは16GBから64GBまでを選択可能です。ただし、先に選択するCPUの型番により搭載可能なRAM容量に制約があります。ストレージは256GBから1TBまで選べ、1TBのみPCIe Gen5という超高速なものを選べます(ただし高いです)。

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Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel) 正面から

ディスプレイは14インチのIPS液晶で解像度はWUXGA(1,920 × 1,200、アスペクト比16:10)、2-in-1筐体なのでタッチ対応し、4つのパネルタイプを選べます。

・45%NTSC、400nit、反射防止/汚れ防止、DBEF5
・45%NTSC、400nit、非光沢、DBEF5
・100%sRGB、500nit、反射防止/汚れ防止
・100%sRGB、500nit、非光沢、プライバシーガード
※DBEF5:「3M Dual Brightness Enhancement Film – Generation 5」のこと。画面の明るさを高めつつ消費電力を抑える光学フィルム
※プライバシーガード:「Think Privacy Guard」のこと。ユーザーの操作でディスプレイの視野角を狭くし、覗き見を防止するもの

どれを選ぶかはお好みによりますが、ウインタブとしては「個人利用であれば100%sRGBのもの(発色がいい)」をおすすめします。

Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel) タブレットモードとテントモードコンバーチブル2-in-1というのは「ヒンジが360°可動することにより、様々な形態で利用できる」ものをいい、T14s 2-in-1 Gen 1でもこの画像のようにタブレットモード(画像左)やテントモード(画像右)、スタンドモード(この記事のトップ画像)にして使うことができます。T14s 2-in-1は別売りの「Yoga Pen(4,096段階の筆圧に対応)」でペン入力が可能なので、タブレットモードにして本格的なイラスト制作もできます。

Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel) ノートPC形態コンバーチブル2-in-1筐体とはいえ、「クラムシェルノート(普通のノートPC)」として使うことも、もちろん可能です。クラムシェルノート形態の場合は他のThinkPadシリーズとほとんど同じ外観になります。また、「頑丈でなければThinkPadとは呼ばない」わけで、T14s 2-in-1 Gen 1もMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。

Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel) キーボード

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キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、注文時に日本語配列と英語配列を選べます。…日本語配列と英語配列を選べる、というのも他社製品にはあまり見られない、ThinkPadシリーズの大きな特徴です。

キーボードレイアウトは、中央の赤いデベソ(トラックポイント)や上部に物理ボタンがついたタッチパッドなど「いつものThinkPad」です。ウインタブでは、これまでのレビュー経験に照らし、「ThinkPadシリーズのキーボードはノートPCでは最高」と確信しています。…私も私物PCはThinkPadですし…。

キーボード面の両サイドにはスピーカーもついています。T14s 2-in-1 Gen 1は「Dolby Audio スピーカーシステム」を搭載しており、Webミーティングはもちろん、音楽鑑賞に使っても満足感が高いものと思います。ウインタブの経験上、この位置にスピーカーがあると音質面では有利なんですよね。

Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel) ポート構成

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ポート構成です。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4で、他にHDMIもあります。また、T14s 2-in-1はオプションでLTE/5Gモジュールの搭載が可能です。この場合は側面にnanoSIMスロットがつきます。

コンバーチブル2-in-1筐体は「ノートPCとしても普通に使える」ので、ある意味クラムシェルノートの機能を拡大した筐体構造とも言えます。ただし、筐体重量はクラムシェルノートよりも重くなるのが普通で、T14s 2-in-1 Gen 1の場合もクラムシェルノートの「ThinkPad T14s Gen 6 ILL(14型 Intel)」「ThinkPad T14s Gen 6 Strix Point(AMD)」「ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon」とは「兄弟機」と言える位置づけながら、重量はこれらのクラムシェルノート(1.3 kg弱)よりも重く、1.4 kgあります。

2.価格など

Lenovo ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel)はレノボ直販サイトで販売中で、6月1日現在の価格は179,278円からです(最新価格はリンク先でご確認ください。)。クラムシェルノートのT14s Gen 6にはSnapdragon版、Strix Point(Ryzen AI PRO 300シリーズ)版、ILL(Lunar Lake)版がありますので、これでT14s Gen 6という製品の選択肢が4つになった、ということですね。

また、T14s 2-in-1 Gen 1の製品価格はX1 2-in-1 Gen 10やX13 2-in-1 Gen 5よりも安いです。「ビジネス、ときどきお絵描き」みたいな使い方にはピッタリの製品だと思います。

3.関連リンク

ThinkPad T14s 2-in-1 Gen 1(14型 Intel):Lenovo

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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