Lenovoがノートパソコン「Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon」を発売しました。CPUにSnapdragon Xを搭載するCopilot+ PCですが、価格が12万円台からと、とても購入しやすくなっているのと、注文時に構成のカスタマイズができるのが魅力です。
1.製品概要
スペック表
ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Qualcomm Snapdragon X Plus X1P-42-100 |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(LPDDR5X-8448MHz, オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチIPS (1,920 x 1,200) 16インチIPS (2,560 x 1,600) |
ネットワーク | Wi-Fi7(a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力・PD対応)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、オーディオジャック、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p) |
バッテリー | 84Wh |
サイズ | 356.4 x 248.4 x 16.7 mm |
重量 | 1.82 kg |
コメント
冒頭記載の通り、ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragonは注文時のカスタマイズに対応しており、主要構成ではOSのバージョン(一部のベースモデルのみ選択可能)、RAM容量、ストレージ容量、そしてディスプレイの仕様を変更可能です。
CPUはSnapdragon X Plus X1P-42-100です。Snapdragon Xシリーズの中では遅れてリリースされた下位の型番ですね。
Snapdragon Xには「Elite」と「Plus」があり、Eliteが上位型番、Plusが下位型番です。両者の違いはCPUコア数(Eliteは12、Plusは10もしくは8コア、X1P-42-100は8コア)とGPUのFLOPS値(Eliteは3.8-4.6TFLOPS、Plus X1P-42-100は1.7TFLOPS)ですが、NPU性能は両者同じ(最大45TOPS)です。X1P-42-100がリリースされてから、Snapdragon X搭載のCopilot+ PCでも比較的低価格な製品が各社から発売されています。
RAMは16GBと32GB、SSDは512GBと1TBを選択可能です。
ディスプレイは16インチのIPS液晶で「1,920 × 1,200解像度、45%NTSC」と「2,560 × 1,600解像度、100%sRGB」の2種類が設定されています。両者の価格差は1万円弱(11月11日現在の割引考慮後の差額)なので、予算に余裕があれば高解像・高発色のものを選ばれるといいと思います。
天板デザインはツートーンになっていて大きめのロゴがつく「いつものThinkBook」です。筐体(ケース)素材は「陽極酸化(アルマイト)サンドブラスト」なので、手触りのいいものになっていると思います。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「バックライト付の日本語配列」のみです。16インチサイズなのでテンキーもつきますし、Copilotキーもあります。
側面と入出力ポートの配置です。…この画像の説明は誤っていて、「1, 2, 3, 4と5, 6, 7, 8が逆」ですね(どうしてこうなった…)。USBポートは合計で4つありますが、USB4とかThunderbolt 4といった高規格なものはありません。あとはHDMIポートとSDカードリーダー。
2.価格など
Lenovo ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragonはレノボ直販サイトで販売中で、11月11日現在の価格は128,260円からです。レノボはこの製品の他に「IdeaPad Slim 5x Gen 9 / IdeaPad 5x 2-in-1 Gen 9」という、11万円台、12万円台から購入できるSnapdragon X Plus X1P-42-100のCopilot+ PCを販売していますが、今回ご紹介したThinkBook 16 Gen 7 Snapdragonも含め、これらの製品は他社にはない最安値圏のCopilot+ PCです。
Snapdragon X搭載機、すなわちARM版Windows搭載機は一部のアプリが動作しないということが指摘されており、お仕事でやや特殊なアプリを使っている方は注意が必要ですが、基本Microsoft OffceとかAdobeのアプリなど、大手メーカー製のメジャーなアプリであれば問題なく動作しますし、Windowsに実装されているCopilot+ PC向けのAI機能も使えます。低予算でCopilot+ PCのスタンダードノートを、とお考えの方にはこのThinkBook 16 Gen 7 Snapdragonはいい選択肢と言えそうです。
3.関連リンク
ThinkBook 16 Gen 7 Snapdragon:Lenovo
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。