レノボがThinkBookシリーズのニューモデル「ThinkBook 16 Gen 6 (AMD)」を発売しました。あれ?確か「Gen 5」って2023年モデルのはず…、ということは2024年モデル???などと思いましたが、それはさておき、先日レビューしたThinkBook 15 Gen 5 (AMD)と近いスペックながら、16インチでアスペクト比16:10のディスプレイを搭載しているのがうれしいところです。
ということで、この製品はThinkBook 15 Gen 5 (AMD)に製品特性が近いので、こちらの実機レビュー記事もあわせてご覧ください。
1.ThinkBook 16 Gen 6 スペック
スペック表
ThinkBook 16 Gen 6 (AMD) | |
OS | Windows 11 Home / Pro |
CPU | AMD Ryzen 3 7330U/Ryzen 5 7530U/Ryzen 7 7730U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB(DDR4-3200MHz, 最大64GB) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD(M.2 PCIe-NVMe Gen4) |
ディスプレイ | 16インチIPS(1,920 × 1,200) 16インチIPS(1,920 × 1,200)タッチ 16インチIPS(2,560 × 1,600)100%sRGB |
ネットワーク | Wi-Fi 6E(ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C × 2(映像出力対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 2 HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(720p/1080p)顔認証対応可 |
バッテリー | 45Wh/71Wh |
サイズ | 356 × 253.5 × 17.5 mm |
重量 | 1.7 kg~ |
コメント
冒頭記載の通り、この製品は既存モデルのThinkBook 15 Gen 5 (AMD)とスペックが良く似ています。CPUはZen3アーキテクチャのRyzen 3/5/7でRAMは8GB/16GB/32GB、SSDは256GBから2TBまでが設定されます。
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)とはCPUの構成が同じ、RAMとSSDも32GB/2TBという設定が追加されているものの、これらはカスタマイズで選べる容量なので、標準構成だとThinkBook 15と変わりません。
ディスプレイはもちろん変わっています。16インチとThinkBook 15(15.6インチ)よりも少しだけ大きくなり、アスペクト比も16:9から16:10(こっちのほうが「今どき」の形状です)になりました。
また、標準構成だと「45%NTSC」という発色性能で、これは「並、普通」くらいの品質です。しかし、ThinkBook 16 Gen 6では2,560 × 1,600とワンランク高精細で100%sRGBのディスプレイを選べるようになりました。ThinkBook 15の実機レビューではディスプレイの発色品質をあまり高く評価しなかったのですが、この製品では100%sRGBディスプレイを選べば非常に美しい画面になっていると思います。
2.ThinkBook 16 Gen 6 筐体
すみません、高精細な画像が入手できなかったので、いつも掲載している「正面からの画像」を掲載できません。この画像を見るとベゼル幅も細く、ちょっとスリムでスタイリッシュに見えます。
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)とサイズを比較してみます。
・ThinkBook 16:356 × 253.5 × 17.5 mm / 1.7 kg
・ThinkBook 15:357 × 235 × 18.9 mm / 1.7 kg
ディスプレイサイズがちょっとだけ大きくなり、アスペクト比も変更された関係で奥行き(短辺)が大きくなってしまいましたが、横幅はわずかに小さくなり、薄くなりました。また、重量も「変わらず」です。
天板がツートンカラーになっていて、「ThinkBook」のロゴが大きくプリントされているのがThinkBookシリーズ共通のデザインアクセントです。
筐体素材は天板がアルミ、パームレスト(キーボード面)部分がPC-ABS樹脂です。また、この筐体は12項目の米軍調達基準(いわゆるMIL規格)準拠の堅牢性を備えています。
キーボードです。「フルサイズ・キーボード (6列)、107キー (テンキー、Fnキー、PgUpキー、PgDnキー、Windowsキー)、JIS配列」と開示されており、バックライトも搭載しています。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は日本語配列のみで、ThinkPadシリーズのように英語配列を選ぶことはできません。
側面と入出力ポートの構成です。これ、ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)と全く同じ配置、同じポート構成です。ただし、USBポートが合計で4つ、Ryzen機なのでThunderboltは搭載していませんが、2つのType-CポートがいずれもGen 2規格(伝送速度10Gbps)と高規格ですし、スタンダードノートにはぜひほしい有線LANポートも装備、そしてmicro規格ではないフル規格のSDカードリーダーと、充実した構成になっていると思います。
3.ThinkBook 16 Gen 6 価格など
Lenovo ThinkBook 16 Gen 6 (AMD)はレノボ直販サイトで販売中で、10月9日現在の価格は税込み74,800円から、となっています。また、「Ryzen 7/RAM16GB/1TB SSD/100%sRGBディスプレイ」という構成のモデルだと112,640円です。
この製品、「Gen 6」という名称になっていることから、実質的にThinkPad 15 Gen 5の後継モデルと思われます(違っていたらごめんなさい…)。
ThinkBook 15 Gen 5 (AMD)は「激安」と言える価格設定で、さすがにそれよりは高くなってしまいましたが、個人的には依然としてお買い得であると思います。
4.関連リンク
ThinkBook 16 Gen 6 (AMD):Lenovo