LenovoのMIIXといえば、Windows タブレットではビッグネームだと思います。2014年に「艦これタブレット」として大ヒットしたWindows タブレットですが、中心的な位置づけだったのが8インチWindows タブレット「Miix 2 8」でしたよね。その後もMIIXブランドは10インチや11インチで新しい製品が登場し続けています。
今回紹介する「ideapad MIIX 700」はMIIXシリーズのハイエンドと言える製品です。この製品は2015年9月に米国で発表され、ウインタブでも記事にしたことがあります。
Lenovo MIIX 700 - 第6世代のCore m7を搭載した12インチ2 in 1が登場!
それからかなり時間が経過したように思われますが、いよいよ日本でもMIIX 700が販売されることになりました!
1.スペック
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Core m3-6Y30 / Core m5-6Y54
RAM: 4GB / 8GB
ストレージ: 128GB / 256GB SSD
ディスプレイ: 12インチIPS(2,160 × 1,440)※アスペクト比3:2
入出力: USB3.0、USB2.0、microHDMI、microSD、オーディオジャック
カメラ: イン/アウトとも5MP
ネットワーク: 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.1
バッテリー稼働時間: 7.5時間 / 7.7時間
サイズ:
(タブレット本体): 292 × 210 × 9 mm / 750g
(キーボード込み): 293 x 224 x 14.5 mm / 1.08kg
※直販モデルを記載
※フォリオキーボード付属
補足します。この製品はCore m機ですね。Skylake世代のCore m3、Core m5を搭載していますが、上記型番であるCore m7やCore iの設定はありません。RAMはCore m3には4GB、Core m5には8GBがセットとなります。ストレージCore m5モデルには256GBが、Core m3モデルには128GB / 256GB双方の設定があります。
ディスプレイはSurface Pro 4の「2,736 x 1,824」には及ばないものの十分に高解像度で、アスペクト比も3:2と、Surface Pro 4と同じです。
筐体については後述しますが、Surface Pro 4の下位モデルを強く意識した構成になっていると思われます。また、この製品は「キーボードが付属」します。つまり、Surface Pro 4がキーボード(タイプカバー)別売りで、キーボードのために1.7万円が必要になるのに対し、この製品は本体価格のみでキーボードも入手できる、ということなので、価格比較の際は注意が必要です。
2.筐体
筐体色は「エボニーブラック」と「シャンパンゴールド」の2色で、直販モデルはエボニーブラックのみ、量販店モデルのみシャンパンゴールドも選べます。
タブレット本体の背面画像です。キックスタンドがついていて、ヒンジはYOGAシリーズに使われていた「ウォッチバンドヒンジ」ですね。
このヒンジの採用により、キックスタンドは「無段階で角度を調整」できるということです。
12インチサイズとしては十分に薄型ですね。筐体の下部にはキーボード接続用のコネクターが見えます。
こちらが側面です。ウオッチバンド・ヒンジはここでもデザイン上のアクセントになっています。また、USBはフルサイズのものが2つ(うちUSB3.0が1つ)ついていますが、充電ポートも兼ねているようで専用のDC-INは見当たりません。
これがフォリオキーボードです。ただ、Surface Pro 4のタイプカバーのように詳細な製品説明がなく、実際の使い勝手がどのくらいなものなのかは不明です。
ヒンジの形状といい、ディスプレイのアスペクト比といい、この製品は「Surfaceクローン」と言っていいのではないでしょうか?Surfaceの場合は主力モデルがCore iプロセッサーを搭載したモデルになっていると思われますが、この製品はSurfaceのやや下側のレンジをターゲットにしていると言えるでしょう。
3.価格と発売時期
Lenovo ideapad MIIX 700は2月12日から量販店で、2月16日からLenovo直販サイトで販売が開始されます。ビックカメラでは「Core m3、RAM4GB、ストレージ256GB、製品版Officeつき(量販店モデルはこのタイプのみ)」が税抜き159,800円(税込み172,584円、ポイント10%つき」で予約を受け付けています。
このことから、直販モデルの場合、OfficeなしのCore m3、ストレージ128GBだと15万円弱、Core m5モデルだとOfficeなしで17万円程度、Office付きで20万円弱くらいになるのではないか、と思われます。Surface Pro 4のCore m3、RAM4GB、ストレージ128GBモデルがタイプカバーなしで税込み134,784円ですから、実質的には最下位構成だといい勝負か、ややMIIXのほうが低価格、ということになるでしょうか。
また、これまで書いてきた通り、この製品はSurface Pro 4のライバルになりそうなのですが、スペック上ガチ競合しそうなのは最下位構成のみで、それ以外はスペック上競合しないため、予算に合わせて好きなほうを選べる、ということになるでしょう。
しかし、12インチのハイスペック2 in 1というのは今年も大人気になりそうですね。
4.関連リンク
ideapad MIIX 700:Lenovo公式サイト
Lenovo ideapad MIIX 700 シャンパンゴールド:ビックカメラ