レノボがゲーミングノート「Legion Pro 5i Gen8 (16)」を発売しました。「5i」の「i」というのはIntel CPU搭載という意味で、同時にAMD CPU搭載の「Legion Pro 5 Gen8 (16)」も発表されていますが、AMD版の方は「近日発売」となっていて、バリエーション展開が開示されていませんので、この記事ではIntel版に絞ってご紹介します。
1.Legion Pro 5i スペック
スペック表
Legion Pro 5i Gen 8 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-13500HX/Core i7-13700HX Core i9-13900HX |
GPU | GeForce RTX4050/RTX4060/RTX4070 Laptop GPU |
RAM | 16GB(DDR5-4800, 最大32GB) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(PCIe NVMe/M.2) ※1TB PCIe-NVMe SSD追加可能モデルあり |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチIPS(2,560 × 1,600)165Hz/240Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E(802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、USB PD対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 4、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(1080p) |
バッテリー | 80Whr(約5時間) |
サイズ | 363.4 x 260.4 x 22-27 mm |
重量 | 2.5 kg |
バリエーションモデル
・Core i5/RTX4050/16GB/512GB(カ)
・Core i7/RTX4060/16GB/512GB(カ)
・Core i7/RTX4060/16GB/1TB
・Core i7/RTX4070/16GB/1TB(カ)
※(カ)はカスタマイズ可能モデル
コメント
Legion Pro 5iは上記の通り注文時のカスタマイズが可能なバリエーションモデルがあります。CPUは第13世代(Raptor Lake)の高性能タイプ(HX型番。PBP55W)、Core i5-13500HX/Core i7-13700HX/Core i9-13900HXが設定されますが、Core i9は「カスタマイズ項目(カスタマイズ画面で選択できる)」となります。GPUはGeForceの最新型番、RTX4050/RTX4060/RTX4070の3種類で、こちらはCPUとは逆にベースモデルの段階で選択します(カスタマイズ画面では変更できません)。
RAMは全モデル16GBのみです。おそらくDIYでの増設・換装は可能と思われますが、注文時のカスタマイズはできません。SSDは512GB/1TBで、一部のバリエーションモデルでは1TB SSDを追加することもできます。
ディスプレイは全モデル2,560 × 1,600解像度で標準のリフレッシュレートは240Hz、カスタマイズ画面で165Hzのものに変更(ダウングレード)できます。165Hzにすると価格も安くなります。
2.Legion Pro 5i 筐体
外観は従来モデルのLegion 570i Proに似ていてサイズもあまり変わりませんが、同一筐体ではありません。ゲーミングノートとしては上下左右のベゼル幅は細めです。
画像の解像度が低く、すみません。天板の素材は「50%リサイクルアルミ&マグネシウム」と開示されています。また、筐体色は「オニキスグレー」という、黒に近いグレーです。Legion 570i Proは「ストームグレー」という、少し薄いグレーだったので、ちょっと雰囲気も変わりました。
キーボードです。「84 キー(テンキー含まず)、JIS 配列、4ゾーンRGBバックライト・キーボード」と開示されており、ゲーミングノートらしいカラフルなものになっています。また、このキーボードは「Legion TrueStrikeゲーミングキーボード」という名前が付けられていて、「ハイレベルなカスタマイズと最適化された操作性」という説明になっていましたので、おそらく設定アプリでキーマッピングの変更やキーボードマクロの設定が可能と思われます。
側面・背面とポート構成です。Thunderbolt 4は搭載していませんが、USBポートは合計で5つもあり、16インチ(15.6インチ)ゲーミングノートとしては充実した構成だと思います。
3.Legion Pro 5i 価格など
Lenovo Legion Pro 5i Gen 8 (16)はレノボ直販サイトで販売中で、3月25日現在の価格は税込み187,330円から、となっています。
ウインタブでもGeForce RTX40シリーズを搭載するゲーミングノートのレビューを経験していますが、シリーズ中の下位グレードであるRTX4050でも相当に性能が高く(ウインタブのレビューでは3D MarkのスコアがRTX3060とRTX3070の間くらいでした)、これまでの感覚で「エントリーモデル」などとは言えないくらいの実力があると認識しています。ただ、RTX40シリーズを搭載するゲーミングノートは現状まだ高価なものが多く、その中にあってLegion Pro 5iはかなりお買い得になっていると思います。
また、CPUとGPUだけでなく、ディスプレイの品質も高く、キーボードもRGBバックライト搭載と、各種装備も充実していますので、現状だと最もコスパのいいゲーミングノートだと思います。