レノボが15.6インチゲーミングノート「Legion 560」を発売しました。先に紹介記事を掲載した「Legion 760」の下位モデルという位置づけになりますが、CPUには第4世代のRyzen-H、GPUは最高でGeForce RTX3060を搭載しますので、もろにエントリー機というわけではありませんね。Legionシリーズらしいアグレッシブな筐体デザインと、レノボらしい優れたコストパフォーマンスが魅力の製品です。
1.Legion 560 スペック
スペック表
Legion 560 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 5600H/Ryzen 7 5800H |
GPU | NVIDIA GeForce GTX1650(4GB) NVIDIA GeForce RTX3060(6GB) |
RAM | 16GB(最大32GB) |
ストレージ | 512GB/1TB M.2 PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS(1,920×1,080)120Hz/165Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.1 Type-C × 2、USB 3.0 Type-C、USB3.0 × 4、オーディオジャック、HDMI、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 約 5-7時間 |
サイズ | 362.6 x 260.6 x 22.5~25.8 mm |
重量 | 2.4 kg |
バリエーションモデル
・Ryzen 5/GTX1650/16GB/512GB/120Hz
・Ryzen 7/GTX1650/16GB/1TB/120Hz
・Ryzen 7/RTX3060/16GB/1TB/165Hz
※左からCPU/GPU/RAM/ストレージ/リフレッシュレート
※それぞれOffice Home&Business搭載モデルあり
スペックの注意点
ディスプレイは2種類あり、ともに15.6インチIPS液晶、FHD解像度、ノングレア(非光沢)タイプですが、リフレッシュレート120Hzと165Hzのものがあります。120HzのものはAMD FreeSync対応、165HzのものはAMD FreeSyncのほか、Dolby Vision、NVIDIA G-SYNCにも対応しています。
それと、このあとキーボードの画像を掲載しますが、日本向け製品は「JIS配列、ホワイトバックライト」という仕様で、RGBバックライトではありません。
コメント
CPUのRyzen 5600HとRyzen 7 5800Hですが、Passmarkが公表しているベンチマークスコアはこんな感じです(5月15日現在)。
Intel CPUに関しては、つい先日Tiger Lake-Hの新型番(Core i5-11400HやCore i7-11800H)などがリリースされ、11400Hは6コア12スレッド、11800Hは8コア16スレッドになっていますので、現行の型番よりもかなり大きな性能アップを果たしているものと思われます。ただし、5月15日時点でPassmarkでベンチマークスコアは取れません。
ということで、「今すぐ購入できるCPU型番」という前提ではRyzenの2型番は非常に高性能です。
次にGPUです。CPUにRyzen 5を選ぶとGeForce GTX1650で固定され、Ryzen 7を選ぶとGTX1650とRTX3060を選択できます。GTX1650はエントリークラス、RTX3060は中位クラスの型番で、「その中間の型番」は設定がありません。ただ、エントリーゲーマーやカジュアルゲーマーならGTX1650を、中上級ゲーマーならRTX3060を選べばいいと思われます。それ以上、ということなら上位モデルのLegion 760ですね。
ディスプレイについては上記「注意点」に記載のとおりです。
サイズは「結構でかい」ほうです。特に奥行き(短辺)は筐体デザインの影響もあって、かなり大きいと言えますし、重量2.4 kgというのも、いまどきの15.6インチノートでは重量級と言えます。
2.Legion 560 筐体
横幅362.6 mmというのは2021年の15.6インチノートとしては特に小さいほうではありませんが、左右のベゼルは十分に細くなっています。また、上部ベゼルもそこそこ細いですね。
この2枚の画像で、Legion 560の筐体がかなり個性的である、ということがわかると思います。Legionノートは以前のモデルからこのようなデザインになっています。ヒンジがやや前方に取り付けられ、後部にオーバーハングがある構造ですね。また、ここ数年のレノボのノートPCは全てヒンジが180度開口する構造になっていて、ゲーミングノートであっても律儀にこの方針が貫かれています。ただし、ゲーミングノートでヒンジが180度開口するメリットがどのくらいあるのかはなんとも言えません。
キーボードです。「注意点」のところでご説明したとおり、この画像は日本仕様ではありません。日本仕様は日本語配列ですし、バックライトもホワイトのみとなります。
ただし、テンキーがつく、15.6インチとしてはオーソドックスな配列である、という点と、右下の方向キーがやや大きめになっている(というか、他のキーと同じ大きさ)という点は参考になるかと思います。
側面、背面と各部名称です。USBポートは潤沢に装備されていますね。ただ、ポート配置は「背面メイン」で、USB Type-Aポートも背面に多い配置なので、少しクセがあるようにも思われます。
3.価格など
Lenovo Legion 560はレノボ直販サイトで販売中ですが、5月15日現在、Ryzen 7/RTX3060モデルのみ購入できます。それ以外のモデルは「在庫切れ」と表示されていますが、実際にはまだ販売がスタートしていないのではないかと思います。
価格は(在庫がありませんけど)Ryzen 5/GTX1650モデルが税込み96,329円、そして販売中のRyzen 7/RTX3060モデルが税込み158,734円となっています。GTX1650モデルは非常に低価格だと思いますし、RTX3060モデルのほうも他社製品と比較して割安感があります。
やや尖った外観で好みがわかれそうですが、スペック、デザイン、価格とも、非常に素晴らしいと思えるゲーミングノートです。