こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。前回の記事でLenovoの新しいゲーミングノートPC「ideapad Y700 15.6インチ」を紹介しています。今回は同じ「ideapad Y700」でも14インチのほうを紹介したいと思います。この記事は15インチ版(正確には15.6インチ版です)と対比しながら進めていきますので、15インチ版の紹介記事も一緒にご覧いただければ助かります。
Lenovo ideapad Y700(15.6インチ) - Skylakeに4Kディスプレイのゲーミングノート
同じY700で、デザインも一貫性があるのですが、相違点もかなりたくさんありますので、別記事としました。14インチのほうは15インチ版よりもスペックはおとなしめですが、サイズが小ぶりなぶん、使い勝手もよさそうに思われます。
圧倒的なパフォーマンス、究極のゲーミングPC登場:Lenovo直販サイト
ideapad Y700 (14):Lenovo直販サイト Y700(14インチ) 製品ページ
1.スペック
補足します。14インチ版のほうはベースとなるモデルは1つだけ、CPUはSkylake世代のCore i5-6300HQ、RAMは8GB、ストレージがSSDではなくHDDで500GBとなっています。で、GPUの「AMD Tropo XT2 R9-M375」なのですが、「Tropo」というのがよくわからず、海外のサイト、掲示板などを調べてみたら、どうやら「Radeon R9-M375」と同じもののようです。AMDのGPUは使った経験がないので、PASSMARKが公表しているベンチマークスコアを調べてみました。なお、このスコアはいつも引用しているCPUのベンチマークスコアとは別体系のものです。
NVIDIA GeForce GTX 960M: 1631
AMD Radeon R9 M375: 964
NVIDIA GeForce 940M: 888
前後にGeForceを並べるとわかりやすいですね。このテスト結果がGPU性能のすべてを物語っているわけではないと思いますが、参考にはなると思います。
次にディスプレイですが、14インチ版には4Kディスプレイはなく、一般的なゲーミングノートPC同様に1,920 × 1,080です。あと、サイズなんですが、15インチ版よりは小ぶりですが、重量が2.2 kgあるので、モバイルノートPCよりはかなり重いです。14インチのモバイルノートPCだと1.5 kg以下ですから。
2.筐体
筐体の全体的なイメージは14インチ、15インチ共通ですが、15インチがソリッドな表面仕上げであるのに対し、14インチには細かい凹凸というか文様のようなものが入っています。遠目だとわかりにくいですが拡大してみるとはっきりわかります。15インチ版と共通、ということは「見るからにゲーミングノート」という派手な外観である、ということです。ブラック(正確にはグラファイトグレー)地にレッドのアクセント、ということですが、キーボードのバックライトをONにして使うとデザインの一貫性が感じられる、というかすっごく派手ですね。
天板を閉じたところですが、やはり15インチとほぼ同じデザインですね。表面の仕上げが異なるだけです。立体感があり、後部の処理も独特です。
これが底面です。15インチ版についていたJBLのサブウーファーは14インチ版にはありませんね。
キーボードも15インチと共通のデザインコンセプトで、赤いバックライトが「その気にさせてくれる」印象ですが、14インチ版のほうにはテンキーがついていません。個人的にはテンキーなしのほうが好きです。やっぱり「W,A,S,D」キーは強調表示されますね。
筐体側面の入出力ポートのレイアウトです。USBポートは3つ、HDMI、LANコネクタ(RJ45)がついていますが、ディスプレイポートはありませんね。ポート類は配置が若干異なるものの、14インチ版と15インチ版は共通の内容になっています。
筐体の全体的なイメージは14インチ、15インチ共通で、派手なゲーミングノートとなります。15インチ版の記事でも書きましたが、この手の製品については良し悪しではなく好き嫌いで判断されるべきものかな、と思います。14インチ版は15インチ版よりもCPUやGPUのスペックは落ちますが、オンラインゲーム上級者でなければ十分に使える性能(GeForce 940Mを搭載した製品を試用した経験をもとに書いています)だと思いますし、サイズが小さい分取り回しが容易というか、少しは持ち歩く気になれそうな感じなので、モバイル機としては幾分15インチ版よりも扱いやすいと思います。
3.価格
Lenovo ideapad Y700(14インチ)は12月1日に発売され、価格は税込みで124,200円となっています。しかし、Lenovoはクーポンセールが常態化しており、この記事を書いている時点で発売直後のはずのこの製品がすでにクーポン割引20%の対象となっていて、2015年12月4日現在、税込み99,360円です。10万円を切ってますね…。
絶対的な価格では間違いなく15インチ版よりも14インチ版のほうが安いのですが、CPUやGPUのスペックを考えると、14インチ版のほうが割安、とは言い切れません。支払額は多くなりますが、15インチ版の中位モデルのほうがあとあと後悔しない可能性も高いです。一方、多少なりとも携帯性を重視するのであれば14インチ版のほうが魅力的だと思います。Lenovo ideapad Y700シリーズはコストパフォーマンスが高くて魅力的な製品ですが、14インチ版なのか15インチ版なのか、また15インチ版であればどのグレードにするのか、なかなか悩みどころですね。
4.関連リンク
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