レノボがノートPC「IdeaPad Slim 5i Gen 9 15.3」を発売しました。15.3インチと非常に珍しいサイズ(ウインタブでは見たことがありません)のディスプレイを搭載するスタンダードノートで、コストパフォーマンスが魅力のIdeaPadシリーズらしくリーズナブルな価格帯ながら、高いシステム構成と筐体品質を備えた製品です。
メーカー製品ページはこちらです。
IdeaPad Slim 5i Gen 9(15.3, Intel):Lenovo
1.スペック
スペック表
IdeaPad Slim 5i Gen 9 15.3 |
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OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core 5 120U / Core 7 150U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(LPDDR5X, オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 2242 PCIe NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.3インチIPS(1,920 x 1,200)60Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C(映像出力、PD対応)× 2、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 57Whr(動画再生 約9.8時間) |
サイズ | 343.5 x 238.21 x 17.4 mm(最薄部) |
重量 | 1.793kg |
コメント
この記事を執筆している3月3日現在、IdeaPad Slim 5i Gen 9 15.3には3つのバリエーションモデルがあり、そのうち最低価格のモデルが注文時の構成カスタマイズに対応します。この記事ではカスタマイズ対応モデルのスペックについてご説明します。…カスタマイズ項目は結構多いです…。
OSはWindows 11のHome版とPro版を選択可能、CPUは新型番のCore 5 120U/Core 7 150Uが設定されています。このCPUは第13世代のCore i5-1335U/Core i7-1355Uのリフレッシュ版で、クロックスピードが上がったことによりパフォーマンスがやや向上しています。
RAMは8GB/16GBで、基本的には全モデル16GBですが、カスタマイズ対応モデルで8GBを選べます。また、オンボードメモリのため、購入後の増設や換装はできません。SSDも基本512GBで、カスタマイズ対応モデルで1TBにすることが出来ます。
ディスプレイは1種類のみ、15.3インチのIPS液晶で解像度は1,920 × 1,200、ノングレア(非光沢)タイプ、そして100%sRGBの発色品質を備えています。
2.筐体
筐体は金属製で、IdeaPadシリーズ共通のシンプルなデザインです。また、MIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えており、「ワンランク上のIdeaPad」という感じですね。
で、サイズなんですけど、一般的な15.6インチノートと比べて明らかに横幅が小さいです。15.6インチノートで横幅が350 mmを切る製品は見たことがありませんが、IdeaPad Slim 5i Gen 9の横幅は343.5 mmと、「ディスプレイが0.3インチしか小さくない」割に、かなりコンパクトになっています。ただし重量は1.793 kgありますので、それほど軽いほうとは言えません。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「84キー(Fnキー+Windowsキー+Copilotキーを含む、テンキー除く)、JIS 配列、テンキー、バックライト・キーボード」と開示されています。また、カスタマイズ対応モデルではバックライトなしも選択可能。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で4つ、残念ながらThunderbolt 4の搭載はなく、最高でもGen 1規格(伝送速度5Gbps)です。あとはHDMIとmicroSDカードリーダー。できれば有線LANポートは欲しかったかな…。
3.価格など
Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen 9 15.3はレノボ直販サイトで販売中で、3月3日現在の価格は91,738円からです。91,738円のモデルはカスタマイズに対応しますが、もともと「Core 5/RAM16GB/512GB SSD/100%sRGBディスプレイ」という構成ですし、Webカメラも顔認証対応の1080p(FHD)解像度だったりしますので、個人的には「ビジネス用ならこのままでも十分なのでは?」と思います。ちなみにCPUをCore 7 150Uに変更しても102,518円です。
最新型番のCPUを搭載するスタンダードノートでスペックも充実、そして筐体品質も高くて91,738円、というのは「さすがはIdeaPad」と言いたくなるお買い得価格だと思います。