レノボがノートPC「IdeaPad Slim 5 Gen 10(14, AMD)」を発売しました。CPUにAMD Ryzenを搭載する製品ですが、この製品の発売に先立ち、CPUにIntel Coreを搭載する「IdeaPad Slim 5i Gen 10(14, Intel)」も発売されており、Intel版についてはすでに紹介記事を掲載済みです。
Intel版の紹介記事はこちらです
AMD版の発売に合わせてIntel版では新色も追加されていますので、ここで改めてご紹介します。
1.スペック表
IdeaPad Slim 5/5i Gen 10 14 |
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OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-13420H / Core i7-13620H AMD Ryzen 5 8645HS/Ryzen 7 8845HS |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(DDR5-5600, 8GB×2) ※32GBはAMD版のみ |
ストレージ | 512GB/1TB (PCIe NVMe/M.2) ※1TBはAMD版のみ |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14型OLED(1,920 x 1,200) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、PD対応)× 2、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI オーディオジャック、microSDカードリーダー Intel版のUSB Type-Cは3.2 Gen 1規格 |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 60 Whr(動画再生時 約9.1-11.2時間) |
サイズ | 313.4 x 222.0 x 16.9 mm(最薄部) |
重量 | 1.39 kg |
2.バリエーションモデル
Intel版(Slim 5i)
・Core i5-13420H
・Core i5-13420H/Office付属
・Core i7-13620H
※全モデルRAM16GB/SSD512GB
AMD版(Slim 5)
・Ryzen 5 8645HS/16GB/512GB
・Ryzen 5 8645HS/16GB/512GB/Office付属
・Ryzen 8 8845HS/32GB/1TB
3.コメント
IdeaPad Slim 5/5i Gen 10は注文時のカスタマイズには対応せず、上記のバリエーションモデルの中から1つを選ぶことになります。搭載CPUはIntel版が2種類、AMD版も2種類あり、
Passmarkスコアはこんな感じです。スコア自体は最も低いCore i5-13420Hであっても不足は感じられません。ただし、内蔵GPU(Passmarkスコアには現れません)の性能はRyzenのほうが上です。Core i5-13420H/Core i7-13620Hとも、どちらかというと外部GPUと組み合わせて使うことが想定されているようで、内蔵GPUがIntel UHD Graphicsと低性能なものになっています。「仕事もゲームもコンテンツクリエーションも」といった幅広い用途を想定されているならAMD版のほうが向くだろうと思います。
RAMとSSDはIntek版が全モデル16GB/512GB、AMD版はRyzen 7モデルが32GB/1TBです。
この製品はディスプレイ品質が高いです。解像度は1,920 × 1,200、リフレッシュレートは60Hzと「普通」ですが、パネルが有機ELで発色が「100%DCI-P3、HDR500」と高くなっており、この点も個人利用のPCとしては歓迎できます。
筐体色は基本「ルナグレー」ですが、Intel版には「コズミックブルー」も追加されました。この筐体はMIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えていますので、おそらく金属製と思われます。
キーボードは(この画像では英語配列になっていますが)「84 キー(Fn キー+Windows キー+Copilot キーを含む)、JIS 配列、バックライト・キーボード」と開示されています。
また、キーボード面両端にスピーカーがあり、ウインタブの経験上、この位置にスピーカーがあるほうが(底面にあるよりも)音質は良くなりますし、この製品は「Dolby Audio対応」なので、音質にも期待できますね。
側面と入出力ポートの配置です。この画像はIntel版のものですが、AMD版はUSB Type-Cポートが3.2 Gen2規格となります(2つともです)。配置はIntel版、AMD版で共通です。
4.価格など
Lenovo IdeaPad Slim 5/5i Gen 10 14はレノボ直販サイトで販売中で、1月25日現在の価格はどちらも99,880円から、となっています。ちなみにCPU/RAM/SSDが非常に高スペックなAMD版のRyzen 7モデルは134,860円です。
IdeaPadシリーズはもともと「スペックそこそこ、筐体品質はイマイチ、そして壊れた価格(激安という意味)」が魅力のPCですが、このIdeaPad Slim 5/5i Gen 10はCPU性能、RAM/SSD構成、そしてディスプレイの仕様と、どこをとっても「イマイチ」な感じはしません。ウインタブ読者のメインPCとしても非常に魅力的だと思います。あと、価格は「壊れた」というところまでいかないにせよ、「格安」ではありますよね?
5.関連リンク
IdeaPad Slim 5i Gen 10 14(Intel):Lenovo
IdeaPad Slim 5i Gen 10 14(AMD):Lenovo
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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