レノボが11月30日に発表したChromebookのニューモデルのうち、ここでは14インチクラムシェルノートタイプの「IdeaPad Slim 560i Chromebook」をご紹介します。なお、同時に発表された13.3インチ2 in 1「IdeaPad Flex560i Chromebook」についてはこちらの紹介記事をご覧ください。
Lenovo IdeaPad Flex 560i Chromebook - 第11世代Core i5も選べるコンバーチブル2 in 1タイプのChromebook
「IdeaPad Flex 560i Chromebook」と「IdeaPad Slim 560i Chromebook」、名前がそっくりでスペックに共通点もありますが、実はディスプレイサイズが異なりますし、一方はコンバーチブル 2 in 1、一方はクラムシェルノートと、筐体構造も異なります。ちょっと紛らわしい…。
目次
1.IdeaPad Slim 560i Chromebook スペック
スペック表
IdeaPad Slim 560i Chromebook | |
OS | Chrome OS |
CPU | Intel Pentium Gold 7505/Core i5-1135G7 |
RAM | 4GB/8GB |
ストレージ | 128GB /256GB SSD |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
バンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.0 Type-C × 2、USB 3.0、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 駆動時間 約10時間 |
サイズ | 324 x 221.3 x 16.6 mm |
重量 | 1.49 kg |
バリエーションモデル
・Pentium Gold 7505/RAM4GB/128GB SSD
・Core i5-1135G7/RAM8GB/256GB SSD
コメント
IdeaPad Slim 560i Chromebookには2つのバリエーションモデルがあります。上位のCore i5モデルはRAMやストレージ容量にも余裕があり、Chromebookとしてはハイエンドクラスのスペックと言えます。また、上位モデルのシステム構成はIdeaPad Flex 560i Chromebook(以下、Flexと書きます)とほぼ共通です。
しかし、下位のPentiumモデルはFlexの下位モデルとは異なり、より高いスペックになっています。Pentium Gold 7505の開発コードネームは第11世代Coreプロセッサーと同じTiger Lakeで2コア4スレッド、Passmarkが公表しているベンチマークスコアは5,382と高く、Core i3-1115G4のスコア6,366に対してそれほど大きな性能差はありません。Chrome OSを動かす上では十分な実力があると思います。また、ストレージもFlexの下位モデルが64GB eMMCであるのに対し、こちらは128GB SSDと、容量、速度とも高くなっています。
ディスプレイは14インチIPS液晶、FHD解像度で、Flexの13.3インチよりも若干大きくなっています。また、クラムシェルノート筐体ながらタッチ対応します。ただし、Flexに付属するUSIペンは同梱されません(ペン入力が可能かどうかも不明です)。
通信周りはFlexと同じくWi-Fi6に対応するものの、やはりLTE/5Gモデルはありません。入出力ポートもFlexと同じでUSBが合計3つ、うち2つのType-Cポートが映像出力とUSB-PDに対応します。
サイズは14インチノートとしては標準的くらいかと思います。重量も1.49 kgと、モバイルノートとしてはギリギリ、というか、毎日持ち歩くのは少し大変かもしれません。
2.IdeaPad Slim 560i Chromebook 筐体
正面から見たところです。左右ベゼルは細め、下部ベゼルがやや太め、という感じですね。なお、キーボードがあるほうの前側面中央にLEDライトらしきものが見えますが、レノボの製品ページに「ライトの長さと色でバッテリー残量を表示するライトバーインジケーターを採用」という記載があり、「このLEDライトが『ライトバーインジケーター』だろう」と思います。
天板です。Flexとは異なり、筐体色はややダークな「ストームグレー」で、ごらんのようにツートンカラーになっています。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「78キーJIS配列、バックライト付き」となります。キーボード面の左右にスピーカーがあり、「Waves MaxxAudio搭載スピーカー」とのこと。この仕様はFlexと同じです。音質はかなり期待できそうで、ぜひ実機を確認してみたいところです。
IdeaPad Slim 560i Chromebookはクラムシェルノート筐体ですが、このようにヒンジは180度まで開口します。レノボのノートPCはほとんどがこの構造になっていて、テーブルで向かい合わせに座っている人と画面を共有する際には便利です。
側面と入出力ポートの構成です。USBポートがType-C主体ですが、Type-Aポートも1つありますので、お手持ちのマウスの接続は問題なさそうです。…そろそろ周辺機器もUSB Type-Cタイプにしておくほうが良さそうですね…。
3.IdeaPad Slim 560i Chromebook 価格など
Lenovo IdeaPad Slim 560i Chromebookは12月3日の発売予定で、販売想定価格は税込み68,200円から、となっています。なお、現時点でLenovo直販サイトで販売されるかについては不明です。
68,200円という販売想定価格はFlexと同じです。記事中にご説明したとおり、下位モデルのシステムスペックはFlexよりもこの製品のほうが上ですが、Flexのほうはコンバーチブル2 in 1筐体でUSIペンが付属するので、(下位モデルは)結果的に同価格になった、ということでしょう。
この製品についてもFlexと同様に、レノボ直販サイトでの取り扱いがあるようならもう少し価格が下がると思いますし、個人的には下位モデルでもChrome OSを快適に動かせるだろうとも思いますので、発売日以降、どこで買えるのか、いくらで買えるのか、ということに注目したいです。
4.関連リンク
IdeaPad Slim 560i Chromebook:Lenovo