レノボがノートPC「IdeaPad Slim 3i Gen 9」を発売しました。IdeaPadには「1」「3」「5」と3つのシリーズがあり、今回ご紹介するのは「3シリーズ」の製品ですから、「真ん中のグレード」ということになります。16インチサイズでCore 7の搭載も可能と、良スペックのスタンダードノートです。
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IdeaPad Slim 3i Gen 9(16, Intel):Lenovo
1.スペック
スペック表
IdeaPad Slim 3i Gen 9 |
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OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core 3 100U/Core 5 120U / Core 7 150U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(DDR5, オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 2242 PCIe NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチIPS(1,920 x 1,200)60Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C(映像出力、PD対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 2、HDMI、オーディオジャック、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p) |
バッテリー | 47Whr(動画再生 約7.3-7.7時間) |
サイズ | 359.3 x 257 x 17.9 mm (最薄部) |
重量 | 1.74 kg |
コメント
この記事執筆現在、IdeaPad Slim 3i Gen 9には4つのバリエーションモデルがあり、最低価格のモデルが注文時の構成カスタマイズに対応します。
CPUは新型番のCore 3 100U/Core 5 120U/Core 7 150Uで、第13世代のCore i3/i5/i7の省電力タイプ(U型番)のリフレッシュ版です。第13世代Coreよりもパフォーマンスは向上していますが、Core Ultraシリーズが搭載するAI処理用チップNPUは搭載していません。
RAMは基本16GBで、Core 3搭載の場合8GBとなります。また、オンボードメモリなので購入後の増設や換装はできません。SSDは512GB、カスタマイズ対応モデルでは1TBも選択可能です。
ディスプレイは16インチのIPS液晶、1,920 × 1,200解像度(アスペクト比16:10)ですが、発色が45%NTSCと、ノートPCのディスプレイとしては「並」クラスの品質です。一般的なビジネス用とか学習用では全く問題がありませんが、繊細な色の識別が必要な作業とか、鮮やかな発色で動画やWeb閲覧をしたいという場合には物足りないですね。この製品は価格が低めになっていますので、このあたりのところは仕方ないのかもしれません。
2.筐体
筐体は樹脂製で筐体色は「アークティックグレー」と言います。先ほど紹介記事を掲載したIdeaPad Slim 5i Gen 9と比較すると質感は落ちると思いますが、MIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えています。
キーボードは「84キー(Fnキー+Windowsキー+Copilotキーを含む、テンキーを除く)、JIS 配列、テンキー付き」と開示されています。最近のニューモデルにこぞって採用されているCopilotキーもついていますが、バックライトはありません。
側面とポートの配置です。USBポートは合計で3つ、すべてGen1規格(伝送速度5Gbps)で、Thunderbolt 4やGen2規格(10Gbps)といった高速な規格ではありません。また、SDカードリーダーも装備しています。
3.価格など
Lenovo IdeaPad Slim 3i Gen 9はレノボ直販サイトで販売中で、3月4日現在の価格は66,189円からです。66,189円のモデルはカスタマイズに対応しますので、CPUやRAM/SSD容量をお好みに合わせて変更できます。
IdeaPadの「3シリーズ」はコストパフォーマンスが高く、お仕事用として十分な実力がある反面、上位の「5シリーズ」よりも筐体の質感やディスプレイの発色品質はワンランク下となります。しかし、低予算で使えるスペックのノートPCを探している人にはいい選択肢になるでしょうね。