レノボの17.3インチスタンダードノート「IdeaPad Slim 360i 17 / 360 17」をご紹介します。この製品は発表が3月でおそらく4月には直販がスタートしていたものと思われます。紹介記事の掲載が漏れておりました。申し訳ありません。
ウインタブでは「外に持ち出す可能性がほとんどないのなら、15.6インチよりも17.3インチのほうがおすすめ」という考え方です。筐体サイズはどうしても大きくなってしまいますが、そのぶん大画面で迫力ある画像、映像を楽しめますからね。この360i 17/360 17は従来モデルの350 17(AMD)からスペックが上がり、しかし価格はIdeaPadシリーズらしくリーズナブルな水準になっています。
目次
1.IdeaPad Slim 360i/360 17 スペック
スペック表
IdeaPad Slim 360i 17 / 360 17 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i3-1115G4/Core i5-1135G7/Core i7-1165G7 AMD Ryzen 5 5500U/Ryzen 7 5700U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB/512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチIPS(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.0 Type-C、USB 3.0、USB 2.0、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(100万画素)プライバシーシャッター付き |
バッテリー | 稼働時間 約8時間 |
サイズ | 399 x 274 x 19.9 mm |
重量 | 2.2 kg |
ポイント
・最新世代のIntel Core / AMD Ryzenを搭載
・エントリーモデル(RAM4GB/128GB SSD)の廃止
・17.3インチと大型のディスプレイ
コメント
従来モデルはIdeaPad Slim 350 17(AMD)で、CPUはAMDのみでしたが、ニューモデルはIntel Core搭載の「360i 17」とAMD Ryzen搭載の「360 17」があります。Intel Coreは第11世代(Tiger Lake)、AMD Ryzenはモバイル用第4世代(5000番台)と最新の型番になっています。なお、Ryzen 3の設定はありません。
RAMは全モデル8GBです。これ、この製品の位置づけをよく物語っていると言えるでしょう。普段使いでは十分な容量を確保し、価格を低く抑えている、ということだと思います。また、ストレージは選択するCPUによって決まり、Core i3/Core i5/Ryzen 5の場合は256GB、Core i7/Ryzen 7の場合は512GBです。従来モデルにあったRAM4GB/128GB SSDという構成はなくなりました。
ディスプレイはこの製品の大きなセールスポイントと言えるでしょう。17.3インチのIPS液晶、FHD解像度です。IdeaPadシリーズのディスプレイ品質は上位ブランド(ThinkPadなど)に比べて若干劣りますが、17.3インチというサイズは非常に魅力的です。経験上、ノートPCでの15.6インチと17.3インチの体感差は結構大きく、冒頭に書かせていただいた通り「持ち運びを想定しないなら17.3インチがおすすめ」だと思っています。
通信まわりや入出力ポートの構成はあまり新しいとは言えません。Wi-Fi6には対応していませんし、USBもThunderboltやGen2規格ではありません。またポート数についても「デカイんだからもうちょっと増やせない?」とは思います。ただ、普段使いで「全然足りない」ということもないでしょう。あと、ほぼ据え置きでの利用となりそうなので、有線LANポートは欲しかったですね。
サイズは従来モデルと異なります。
ニューモデル:399 x 274 x 19.9 mm / 2.2 kg
従来モデル:402 x 281.3 x 19.9 mm / 2.2 kg
まあ、デカイことには変わりないんですが、ちょっと引き締まったかな、という感じですね。
2.IdeaPad Slim 360i/360 17 筐体
正面から見たところです。左右と上部のベゼルは従来モデルよりも細くなり、スタイリッシュになりました。大型のディスプレイサイズもあいまって、画面への没入感が高そうです。
天板です。IdeaPadシリーズらしいシンプルなデザインで、2021年モデルからはLenovoのロゴの色が少し変わったようで、きれいなレインボーカラーになっています。筐体素材は不明ですが、おそらく樹脂製でしょう。
すみません、キーボードの拡大画像がありませんでした。また、この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「84キー(テンキーをカウントしていません)のJIS配列」となります。画像を見る限り、左右の余白(余地)が大きく、15.6インチノートと同じサイズになっていると思われます。また、バックライトはありません。
側面と入出力ポートの配置です。右側面のUSB 2.0 Type-Aポートは「マウス用」でしょうかね。上にも書かせていただきましたが、17.3インチと大柄の製品なので、ポート数はもう少し欲しかったところ。あと有線LANポートも。
3.IdeaPad Slim 360i/360 17 筐体
Lenovo IdeaPad Slim 360i 17 / 360 17はレノボ直販サイトで販売中で、6月15日現在の価格はIntel版の360i 17が税込み56,056円から、となっていますがあいにく在庫切れ、AMD版の360 17が税込み65,549円からです。Intel版のほうが最低価格が低いのはCore i3モデルがあるからで、Core i5モデルとRyzen 5モデルの比較ではRyzen 5モデルのほうが価格が低くなっています。
…しかしこの製品、かなり割安感がありますね。AMD版の65,549円モデルの構成は「Ryzen 5/RAM8GB/256GB SSD/IPSディスプレイ」ですから。17.3インチなので高価、ということは全くありません。大きな画面でテレワークをしたり、動画を観たりと、いろいろ楽しめそうな大型ノートだと思います。
4.関連リンク
IdeaPad Slim 360 (17)(AMD):Lenovo
IdeaPad Slim 360i 17(Intel):Lenovo