こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今年1月に米国で発表されたSurfaceタイプの2 in 1、「Lenovo MIIX 720」がいよいよ日本で正式に発売されることになりました。なお、この製品については概要を記事にしていますので、そちらもあわせてご覧ください。
Lenovo Miix 720 - Lenovoの12インチSurfaceタイプが大幅に性能アップ、そして欠点も解消して登場!
LenovoのSurfaceタイプと言えば「ideapad MIIX 700」というのがあり、昨年来「Lenovo直販サイトのクーポンセール常連」という位置づけだったのですが、この「ideapad MIIX 720」はその後継機という位置づけになると思います。ただし、現状Lenovo直販サイトではMIIX 700のほうも併売されており、スペックが少なからず異なることから、当面は併売が続く可能性もあります。
1.スペック
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Core i3-7100U / Core i5-7200U
RAM: 4GB / 8GB
ストレージ: 128GB / 256GB SSD
ディスプレイ: 12.2インチ(2,880 × 1,920)※アスペクト比3:2
入出力: USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3)、USB3.0、USB2.0、microSD、オーディオジャック
カメラ: イン 1MP/アウト5MP
ネットワーク: 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.1
バッテリー稼働時間: 8.5時間
サイズ:
(タブレット本体): 292 × 210 × 8.9 mm / 780 g
(キーボード込み): 293 x 215 x 14.5 mm / 1.1 kg
CPUはMIIX 700で搭載されていたCore mではなく、Core iに変更されていて、現時点でCore i7を搭載するモデルはなく、Kabylake世代のCore i3とi5のみとなります。RAMはCore i3モデルが4GB、Core i5モデルが8GBとなります。公開されているスペック表だとこの部分にカスタマイズ余地はないようですが、組み合わせとしてはまあ妥当かな、と思います。また、ストレージのほうもCore i3モデルが128 GB、Core i5モデルが256GBとなります。
この製品はMIIX 700のファンレス構造から、ファンつきの構造に変更された、という理解でいいでしょう。
ディスプレイはMIIX 700の12インチからわずかに大型化され、12.2インチとなりました。解像度は2,880 × 1,920と、MIIX 700の2,160 × 1,440からさらに高精細なものになっています。また、この製品はMIIX 700にはなかった「筆圧(4,096段階)対応の手書き入力」が可能で、専用のActive Penが同梱されます。手書き入力に対応しないというのがMIIX 700のウイークポイントでしたから、これは大きな改善だと思います。
入出力ポートでは新たにUSB Type-C(Thinderbolt 3)が追加され、フルサイズUSBポート2つとあわせ、3つのUSBポートを備えます。これもSurfaceタイプとしては拡張性に優れている方だと思いますね。ただ、映像出力系に関してはmicroHDMIが省略され、USB Type-C頼みになります。
なお、筺体サイズはタブレット部分のタテ・ヨコはMIIX 700と同寸、厚さのみ0.1 mmだけ薄くなっています。また、重量は30 gだけ重くなっています。ま、ほとんど一緒、って感じですね。ただし、バッテリーの稼働時間はMIIX 700の7.5時間から1時間伸びて8.5時間となっています。Core mからCore iにCPUを変更してバッテリーの稼働時間を伸ばし、わずか30 gの重量増で抑えた、というのは立派ですね。
2.筺体
画像で筺体を確認する限り、MIIX 700からの変更点はほとんどありません。ディスプレイサイズが0.2インチ大きくなり、筺体サイズが同じなので、きっとベゼルが細くなっているんだろうと思いますが、そんなに細くは見えません。
キックスタンドの構造もMIIX 700と同じで、Lenovoお得意の「ウォッチバンドヒンジ」も踏襲されています。なお、筺体色は「エボニーブラック」のみとなり、MIIX 700に設定されていたゴールドなどのカラーバリエーションはありません。
ただし、キーボード(フォリオキーボードといいます)はバックライトがつきました。Surfaceタイプのキーボードは薄くて簡易型、という印象がありますが、この製品に限らず、構造としては本格的なものが多いです。
あんまり意味がないですが、一応Active Penと一緒の画像を。上にも書きましたが、この製品はActive Penが付属します。もちろんフォリオキーボードもです。なので、Surfaceタイプの製品でしばしば見られる、「キーボードとスタイラスが別売りなので、予想外に高い買い物になった」というのはありません。
3.価格など
Lenovo ideapad MIIX720はLenovo直販サイトで2月10日から販売開始の予定で、現在明らかになっているのは「税込み139,320円から」ということです。つまり、Core i3、RAM4GB、ストレージ128GBのモデルがこの価格、ということですね。
ただし、Lenovoっすから。本当の勝負は2月10日になってからですw 早ければ発売と同時、今週末には「新発売キャンペーン」みたいな名目でクーポンが用意されるのではないか、と予想しています。この製品はキーボードとスタイラスが付属し、CPUもCore iになり、筆圧対応のペン入力が可能であることから、MIIX 700よりも大きく改善されていると思います。なので、「本当の価格」によってはかなりのお買い得品になるような気がします。
4.関連リンク
Lenovo ideapad MIIX 720:Lenovo直販サイト
コメント
これは2in1どころかオールインワンな感じですねw
しかも個人的にアスペクト比がそそる。。。
いつも楽しく拝見しています。
MIIX700を当サイトのセール情報で知り、購入しました!
参考になる紹介文ありがとうございました!
今回は記事中に気になった点があったためコメントさせていただきました。
MIIX700のウィークポイントとして手書き入力ができないとありますが、
wacomのCS320AKを使用したところ筆圧感知しました。
Onenote、ClipStudio等のソフトで確認したため、大体のソフトに対応しているのではないかと思われます!
公式HPにactive penが移った写真があったのでもしかしたらと思い、試してみたら案の定対応しておりました!
MIIX700を購入した次の週にMIIX720の発表があったためちょっとショックでした…。
私もここの記事を見てmiix700を購入しました。同じような筐体なので720のキーボード700でも使えると嬉しいです。同じような筐体なので720ではキーボードとUSBに付けるペンホルダーをアクセサリーとして用意して欲しい。700の頃はACアダブタでさえ単品販売してくれなかったので。(日本では)
Surfaceタイプの新型としてはとても期待できる一台ですね。セールも含めて発売が楽しみです。
Core iでもファンレスの機種がチラホラ出てきているので、もしかしたら720もその可能性があるかもしれませんね。…と少しだけ期待していたりします。
スペック表の部分ですが、USB3.1 Type-C(thunderbolt3)と書いてありますが、Type-Cが共通なだけで3.1とthunderbolt3は別物ですね…念の為。