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Lenovo Ideapad 330 - 14インチ、Core iプロセッサー搭載で格安なスタンダードノート、システム構成にちょっとクセあり

Lenovo Ideapad 330
Lenovoの「ideapad 330」という製品については、先日「ideapad 330S」という製品の紹介記事を掲載したばかりなのですが、今回紹介する「ideapad 330」はまた別の製品です。「330S」は薄型で軽量なノートPCですが、「330」のほうは明らかに「スタンダードノート」と呼ぶべき製品で、筐体構造も異なりますし、システム構成も別物と言っていい内容になっています。

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しかもこの製品、複数のグレードがあり、ちょっとトリッキーな感じで構成が異なりますので、購入時には少し注意が必要かもしれません。ただ、コスパに関しては「さすがLenovo」といいたくなるくらいに素晴らしいです。

1.スペック

Lenovo Ideapad 330
この製品の搭載CPUはCore i3-7020UもしくはCore i5-8250Uです。また、ThinkPadシリーズとは異なり注文時に構成のカスタマイズはほとんどできません。そして、どちらのCPUを選ぶかによってシステム構成が大きく変わってしまいます。

Core i3/RAM4GB/128GB SSD/HDディスプレイ/光学ドライブあり
Core i5/RAM8GB/128GB SSD + 1TB HDD/FHDディスプレイ/光学ドライブなし

こんな感じです。CPUの型番によりRAMとストレージ構成が変わってくる、というのは珍しくありませんが、この製品の場合「ディスプレイ解像度」と「光学ドライブの有無」まで変わってしまいます。もちろん同じ型番、同じ筐体の製品ではありますが、内容としては「すっかり別物」になってしまいますね。

「Core i3/4GB/128GB」と「Core i5/8GB/128GB SSD + 1TB HDD」というのはCPU性能から見て妥当といいますか、理解できる差別化だと思います。しかし、この製品のディスプレイ品質はTN液晶で、Core i3モデルを選ぶと解像度がHD止まりになってしまうことは事前によく理解しておく必要があると思います。コスパの高い製品ではありますが、プライベート用(エンターテイメント用)ということだと、TN液晶のHD解像度というのは後々不満を感じる可能性がありますね。

また、光学ドライブについては、おそらく「HDDを内蔵するか、それとも光学ドライブを内蔵するか」というトレードオフで決まってしまっているように思われます。下位モデルには光学ドライブを残し、上位モデルは光学ドライブを取り去ってHDDを装備した、ということでしょう。光学ドライブについて、ウインタブの見解は「スタンダードノートならばついていたほうがいい」ということなのですが、これは人それぞれだと思います。「仕事帰りにTSUTAYAでDVDをレンタルするのが楽しみ」とか「取引先がDVDで納品してくる」みたいな人には必需品でしょうし、私のように一切光学ドライブは使わない(したがって、年に1回くらい必要性を感じ、焦る)という人もいると思います。この製品の場合、光学ドライブが必須、という人はCore i3モデルしか選べないということになります。

バッテリー稼働時間とサイズに関しては「330S」とは対照的です。330Sが10時間オーバーのバッテリー稼働時間を実現しているのに対し、この製品は5.7時間(Core i5)、6.2時間(Core i3)と短めです。また、筐体重量も2キロオーバーとなりますので、モバイル利用をするなら「330S」、半据え置き型で使うなら「330」ということになると思います。

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2.筐体

Lenovo Ideapad 330
Lenovo Ideapad 330
「330S」と「330」はよく似たデザインです。というよりも、ideapadシリーズが近年統一感のあるデザインになっているということのほうが大きいでしょうね。この製品の筐体を見ると、ベゼル幅は細めながら330Sよりはやや太く、筐体も「厚い」ということはありませんが、2センチ越えの厚みはやはりスタンダードノートのそれだと思います。

筐体色については330S、330とも「プラチナグレー」という表記になっていますが、天板の配色などは異なります。330Sがブラックに近い濃色であるのに対し、この330は普通のグレーになっています。また、筐体素材については説明がありませんでした。おそらく外板はプラスティックなのではないか、と思います。

Lenovo Ideapad 330
他のideapadシリーズと同様、この製品もヒンジは180°開口します。

Lenovo Ideapad 330
キーボードです。この画像は英語配列になっていますが、日本向け製品は「84キー、JIS配列」となります。他のideapadシリーズと同様、キーの下側が丸くなっている「リーフタイプ」のキーを採用しています。しかし、バックライトについてはメーカーのスペック表には記載されていませんので、おそらくバックライトなしでしょう。また、指紋センサーも装備されません。

Lenovo Ideapad 330
側面です。この製品、入出力ポートの数と種類についてはそこそこ充実していますが、配置にはクセがあります。先日レビューした「ideapad 520」と同様、「ポートは徹底的に左」です。この配置、人によると思いますが、読者のコメントだと「複数の周辺機器を接続する際に不便」というものが見られました。

3.価格など

Lenovo ideapad 330はLenovo直販サイトの限定販売で、4月29日現在の価格はCore i3モデルが税込み53,033円から、Core i5モデルが税込み83,570円から、となっています。スペックから見た価格としては割安と感じますが、これまで書いてきたとおり、搭載CPUによってシステム構成が大きく異なること、そしてディスプレイがTN液晶で、Core i3モデルの場合は解像度もHDにとどまること、というのはあらかじめ理解しておく必要があると思います。

ディスプレイ品質にあまり重点が置かれていないこと、そして「光学ドライブとHDDのいずれかを選ぶ」的な発想を見ると、どちらかと言うとビジネス利用を意識した製品なのではないか、と思います。パーソナルユースなら330Sのほうが向くかもしれませんね。

4.関連リンク(Lenovo)

Ideapad 330 (14)

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