こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。VOYOお得意の「キーボード非分離・ディスプレイ360度回転型 2 in 1」に新型が登場しました。VOYOの最新2 in 1についてはウインタブでこれまでに2機種実機レビューと読者レビューをやっています。
VOYO VBook V3 ー 13.3インチ、Apollo LakeのPentiumにSSD搭載の2 in 1はかなりの高品質だった(実機レビュー)
VOYO VBook A1 ― 細かい甘さが惜しいが、実用面は十分快適な11.6インチ コンバーチブル型PC(実機レビュー:natsuki)
この2機種、ともにCPUにApollo Lake世代のPentium/Celeronを搭載し、ストレージもeMMCとSSDのデュアル構成という凝った内容になっていて、中華製品としては割とお高いものでしたが、今回紹介する「Vbook V2」は実売期には比較的購入しやすい価格となりそうです。
1.スペック
OS: Windows 10
CPU: Intel Celeron N3450(Apollo Lake)
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB eMMC(SSD増設可)
ディスプレイ: 11.6インチIPS(1,920 x 1,080)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth4.0
カメラ:インのみ2MP
入出力:USB3.0、USB2.0、microHDMI、microSD、オーディオ、DC-IN
(この他SIMスロットあり、ただし利用不可)
バッテリー: 12,000mAh
サイズ: 290 × 196 × 16 mm / 1,200 g
スペック表を確認すると、この製品は「VBook A1のストレージ構成を簡略化し、64GBのeMMCにした(A1は32GB eMMC + 128GB SSDのデュアル構成)もの」と考えてよさそうです。
CPUは最新、Apollo Lake世代のCeleron N3450、RAMは4GB、ストレージ64GBと、「2017年の中華モバイルデバイスの標準型」と言えそうな構成です。もちろん「新しく、低価格帯としては満足」な内容だと思います。また、ディスプレイは11.6インチでIPS液晶かつFHD解像度となっており、この価格帯の製品としては「中華ならでは」のハイスペックなものが使われています。
Wi-Fiは5GHz帯に対応しますね。あと、VOYOは同じ製品でもとりあえずWi-Fiモデルを先にリリースし、遅れてLTE/3Gモデルを追加するという手法を採ることが多く、この製品にもSIMスロットは装備されますが、LTE/3Gの通信機能はありません。
なお、ストレージに関しては「512GBまでのSSDを追加できるM.2スロットを装備している」という記載がAliexpressにありました。しかし、Gearbestのほうでは「おそらく敢えて」その記載をしていないため、この記事では断定的なことは言えません。ただ、常識的に考えるとストレージをデュアルにしているVBook A1と同じシステム基板が使われていると思われますので、DIYによるSSD増設は可能だろうと予想します。
また、この製品は入出力ポートの配置、バッテリー容量、筺体サイズがVBook A1と全く同じです。そのため、この章の冒頭に書いたとおり、VBook A1と基本的には全く同じ製品であるということが言えると思います。
2.筺体
公開されている製品画像を確認してみても、VBook A1との相違点は全く見つかりません。ただし、Gearbestで取り扱われる筺体色は「LUXURY GOLD COLOR」のみとなっていて、「例の」オレンジは設定されていないようです。
ということで、この製品の筺体については記事の冒頭にリンクしたnatsukiさんの実機レビューを確認していただければ大丈夫か、と思います。
あと、注意事項なんですけど、この製品には専用のスタイラスペンが付属しますが、直近のウインタブの実機レビューで確認された話として「使い物になりません」。VBook V3とVBook A1のどちらも「楷書体で書いているのに草書体になってしまう」という恐ろしい品質でしたから、この製品に関しても「スタイラスはないもの」として購入検討されることをおすすめします。
3.価格など
VOYO VBook V2は5月15日現在、中国の通販サイト「Gearbest」でプレセール(予約販売)中で、プレセール終了は6月6日の予定になっているので、配送されるのはそれ以降となります。また、Banggoodとgeekbuyingではまだ製品ページが作られていませんでした。
価格の方なんですけど、258.45ドル(29,121円)となっており、この製品よりもストレージ構成が充実しているVBook A1の価格289.99ドル(32,675円、Gearbestのフラッシュセール価格)よりも若干安い程度です。ただ、現状プレセール中ということで実売価格よりもやや割高に設定されていると思われますので、プレセール終了後はもう一段安くなるのではないか、と予想します。
ウインタブで実機レビューしたVBook V3とVBook A1はともにストレージがデュアル構成になっていましたが、A1の方は若干挙動が不安定だったこともあり、CPUスペック等とのバランスではこのVBook V2のほうが安定して使えるかも、という気はします。筺体品質のほうは素晴らしいと思うので、価格次第ではかなり魅力的な製品に感じられるかもしれません。
4.関連リンク
VOYO VBOOK V2:Gearbest