VOYO V3 － Atom Z8700、RAM4GB、ストレージ128GB、TV BOXの進化形

おそらく中国では一定の人気があると思われる「TV BOX」ジャンルのミニPCですが、ウインタブで昨年後半に注目し始めた頃は日本のスティックPCに近いスペックで、それプラス「豊富な入出力ポート」という感じでした。しかし、今回紹介する「VOYO V3」は従来のTV BOXと比較すると格段に高スペックになっていて、ある意味「進化形」と言えそうな内容になっています。ちなみに同メーカーの「VOYO V2」について以前ウインタブで紹介記事を書いています。

1.スペック

OS：　Windows 10 64ビット
CPU：　Intel Atom X7-Z8700
RAM:　4GB
ストレージ：　128GB
ディスプレイ：　なし
ネットワーク：　 802.11（5GHz帯対応）、Bluetooth4.0
カメラ：　なし
入出力：　USB2.0、USB3.0 × 2、USB Type-C、オーディオ、HDMI、microSDスロット
サイズ：　130 x 130 x 9.9 mm / 重量　200 g

補足します。OSは64ビット、CPUはCherryTrail世代のAtomとしては最上位のZ8700、RAMは4GB、ストレージは128GBと、Atom機としては最高のスペックです。私はまだZ8700を試用したことはありませんが、結構期待できそうなパフォーマンスなんじゃないでしょうか。ちなみにPASSMARKが公表しているベンチマークスコアはこんな感じです。

Atom X7-Z8700：　1,969
Atom X5-Z8500：　1,765
Atom X5-Z8300：　1,198
Atom Z3735F：　910
※2016年1月12日現在のPassmark公表値

次に詳細な情報はないのですが、「5GHz帯のWi-Fiに対応」ということもありがたいところです。ただし、CES2016で米系のメーカーが発表したような先進技術が採用されている感じでもないですけどね。それと、入出力ポートにUSB3.0が2つとUSB Type-Cが装備されているのもいいですね。全体的にかなりスペックアップしたという印象があります。

2.筐体

この製品、筐体の質感はかなり高そうです。メタル（多分アルミ）素材に表面は強化ガラス、カラーはゴールド × ホワイトということで高級なイメージもありますね。

筐体の展開図です。厚さ9.9 mmというのはいいとして、全体的にやや大きめな感じですね。特に同じメーカーの「VOYO V2」と比較すると薄型にはなっているものの、かなり大きいサイズです。なお、この展開図を見ると、おそらくUSB 2.0が給電専用ポートになっているように思われます（この製品はバッテリーを内蔵していません）。

3.価格と発売時期

VOYO V3は現在GEARBESTでプレセール中で、プレセール終了は2月1日ですから、出荷はそれ以降となります。価格は221.24ドル（27,912円）となっていて、これは中国のTV BOXとしてはかなり高価な部類に入ります。しかし、OS、CPU、RAM、ストレージともAtom機としては文句のつけようがないスペックになっており、決して高くはないでしょう。

このTV BOXというジャンルの製品、読者の方の中にも購入されている方がいるのですが、私もひとつほしいなあ、と思います。特にこの製品はPCとしても十分活躍してくれそうなスペックですしね。でも私の場合、テレビにつないで動画視聴にWebブラウジング、そしてゲーム（ストアアプリ）をする程度だと思うので、高スペックって必要なのかなあ…。

4.関連リンク

VOYO V3 Mini PC：GEARBEST
※製品の詳細情報を確認していただくためにリンクしています。海外通販サイトを利用するときは、通販サイトの取引ルールなどをよく確認してからにしましょう。