こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回紹介する「Teclast X5 Pro」は中華タブとは思えない高性能(そして高価格)なタブレットです。つい先日、同じTeclastの、Atom機としてはスペックの高い「TBook 16 Power」の実機レビューをしましたが、X5 Proはそれよりもさらに高性能です。この製品は少し前から中国の通販サイトに製品ページが存在していましたが、いよいよプレセールが開始されています。
1.スペック
OS: Windows 10 Home
CPU: Intel Core m3-7Y30
RAM: 8GB
ストレージ: 256GB SSD
ディスプレイ: 12.2インチIPS(1,920 x 1,200)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
カメラ: イン2MP / アウト5MP
入出力: USB 3.0、USB Type-C、microHDMI、microSD、オーディオ、DC-IN
バッテリー: 5,000mAh
サイズ: 305 x 202 x 10.4 mm / 1,191.5 g
この製品はAtom機ではありません。CPUはKabylake世代のCore m3でRAMは8GBと、外見だけでなくシステム構成も「Surfaceタイプ」と言えます。また、ストレージは「256GBのSSD」です。中華タブを含め、低価格帯のタブレットでよく使われるeMMCよりもSSDのほうが高速であることが多く、(この製品の場合は筺体を開けてDIYするような設計になっていないと思いますが)ストレージの換装が可能であることも多いです(ただし、一般論であり、すべての製品に該当するわけではありません)。
Surfaceタイプの多くはアスペクト比3:2と、より正方形に近いディスプレイ形状になっていますが、この製品のアスペクト比は16:10とややワイド型です。解像度もFHDなので、通常のノートPCやタブレットとしては水準以上のものがありますが、Surfaceタイプとしてはそれほどいいわけではありません。
入出力に関してはフルサイズのUSB 3.0とUSB Type-C(おそらく3.1規格ではなく、3.0規格と思われます)が装備されており、microHDMIもあります。DC-INも別についているので、一般的な用途であればいけそうですが、ハブは一つ持っておいたほうがいいかもしれませんね。なお、Gearbestの製品ページ、および製品画像を見るとmicroUSBポートがついているようなのですが、メーカーサイトにその記載がなく、この記事では念のため「ないもの」としています
サイズは「重い」ですね。本体だけで約1.2 kgです。別売りのキーボードについては情報がないのですが、Surfaceタイプのキーボードは300~400 g程度であることが多く、キーボード込みだと1.5~1.6 kgくらいになると思われます。
2.筺体
これまで書いてきたとおり、この製品は「キックスタンドのついたタブレット本体に薄型・カバー兼用のキーボードをセットして使う」Surfaceタイプの筺体です。
この画像を見るとベゼル幅が細く、スタイリッシュな感じがしますが「Teclastの製品画像のベゼルは信用するな、というのが私の経験上ではありまして、この製品についても「ちょっとなあ」というのが正直なところです。
背面です。先日レビューした「TBook 16 Power」およびこれまでのTeclast製品の試用経験に基づくと、筺体の品質は信用してもいいと思います。また、この製品はTeclastとしてもごく上位に位置する製品ですから、他機種よりもむしろ質感は高いと考えていいでしょう。
キックスタンドは無段階で角度調整が可能なタイプですね。TBook 16 Powerもこのタイプでした。
別売りのキーボードです。ただ、このキーボードは中国の通販サイトでも製品ページができていませんし、Teclastの場合、キーボードがかなり遅れて発売されるケースが多いため、現時点ではなんとも言えないです。画像を見る限りはキーサイズ、キーピッチ、デザインとも文句なしですが。
また、この製品にはスタイラスペンが用意され、おそらく別売りです。画像を見る限り筆圧に対応していると思われますが、メーカーサイトでも筆圧については言及がなく、現時点では性能等は不明です。他のTeclast製品と同様、電池式のペンで筆圧対応している可能性が高いですね。
3.価格と発売時期
Teclast X5 Proは中国の通販サイト「Gearbest」でプレセール(予約販売)中で、プレセール終了は1月20日の予定です。価格は595.99ドル(61,914円)となっており、中華としてはかなり高価格ですね。
他の工業製品の多くと同様に中華タブも発売から時間が経つにつれて価格が下がっていきますし、セールだと値引き幅がかなり大きくなるのが一般的です。現状の価格だと日本向けのSurfaceタイプよりも安いとはいえ、キーボードも別売りですし、あえて並行輸入品を購入するほどのお買い得感はないと思います。ただし、実売価格が下がってきたり、セールでそこそこの値引きが受けられるようであれば、性能面でもかなり期待できることもあり、購入を検討する余地が出てくるかな、と思います。
4.関連リンク
Teclast X5 Pro:Gearbest
TBook X5 Pro:Teclast 公式サイト 製品ページ(中国語)
コメント
なんでこんなに重いの?
こんにちは、コメントありがとうございます。なんでですかね?ちょっと重すぎのような気もしますが、私にもよくわかりません。
ノートパソコンをわざわざ2in1にしちゃった?
NIAさん、こんにちは、コメントありがとうございます。的を得ていて笑いました…
実機持ってますがmicroUSBついてます。
重いこと以外にも細かいところが残念な機種という印象です。
>>2さん言い得て妙でキーボードの取れるノートパソコンですね…