中国メーカーのTeclastが14.1インチノート、F7 Plus 2(Banggoodでは「F7 Plus Ⅱ」と表記されていましたが、ここでは「Ⅱ」ではなく「2」とします)を発売しました。以前ウインタブで実機レビューした「F7 Plus」のリニューアル版と思われますので、F7 Plusと対比しながらご説明します。
従来モデルのTeclast F7 Plusの実機レビューはこちらです。
Teclast F7 Plus レビュー - 高い筐体品質とサクサク挙動の14インチモバイルノート、これはおすすめです!(実機レビュー)
1.スペック
スペック表
Teclast F7 Plus 2 | |
OS | Windows 10(Home版と推定) |
CPU | Intel Celeron N4120 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD(M.2 SSD増設可) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.1インチIPS(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C、USB 3.0 × 2、miniHDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(2MP) |
バッテリー | 5000mAh/7.6V(38Wh) |
サイズ | 334 x 222.8 x 20.9 mm |
重量 | 1.317 kg |
コメント
CPUは従来モデルに搭載されているCeleron N4100からCeleron N4120に変更されました。前者は「Gemini Lake」、後者は「Gemini Lake Refresh」と、開発コードネームが異なり、Passmarkが公表しているベンチマークスコアもN4100の2,452に対し、N4120は2,468と向上しています。ただ、おそらく「パフォーマンスの体感差は皆無」でしょうね。比較的軽めの作業であれば問題なく動作する実力があります。
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDで、この製品がCeleron機であることを考慮すれば十分な容量と言えます。また、底面にユーザーが簡単にアクセスできるM.2 スロットがあり、SSDの「換装」が可能です。このM.2 スロット、「空き」だと良かったんですが、従来モデルのF7 Plusではここに標準搭載のSSDが入っていましたので、F7 Plus 2でもこのスロットは空きではなく、256GB SSDが入っているものと思われます。なので、ユーザーが可能な作業は「増設」ではなく「換装」ということになります。
ディスプレイは14.1インチのIPS液晶、FHD解像度です。従来モデルの実機レビューでは「日本向けの上位クラスのノートPCには勝てないと思うが、価格帯からみて高く評価できる品質」としていますので、F7 Plus 2のディスプレイ品質にも期待して良さそうです。
入出力ポートは従来モデルからUSB Type-Cポートが一つ増えました。残念ながらType-Cポートの規格は不明ですが、従来モデルのポート構成に不足感がありましたので、ここは地味ながら大きな改善だと思います。
スペック表記載のサイズはBanggoodの製品ページから引用しています。ただ、従来モデルの厚さが14.9 mmだったのに対し、F7 Plusでは20.9 mmと表記されているなど、正直ちょっと信用ができません。ただし、重量約1.3 kg、という点についてはメーカー側が作ったと思われる画像にも記載がありましたので信用しても大丈夫でしょう。毎日持ち運ぶモバイルノートとしてはタテ・ヨコサイズがやや大きめ、しかし重量は合格、という感じですね。
2.筐体
ウインタブ読者なら先刻ご承知のことと思いますが、Teclastの製品画像、特にベゼル幅の部分は当てになりません。明らかに画像加工しているものが目に付きます。ではこの画像はどうでしょう?
こちらは従来モデル「F7 Plus」の実機画像です。F7 Plusの横幅は331 mm、F7 Plus 2は(信頼性が低いですが)334 mmということなので、ベゼル幅に関しては製品ページの画像よりも従来モデルの実機画像のほうに近いと考えるほうがいいでしょう。ただ、従来モデルからベゼル部分の色は変わっていますね。
天板です。筐体素材は「メタル」と説明されていましたので、おそらくアルミ合金でしょう。製品画像には信頼性がないTeclastですが、実機の質感とか筐体品質は信頼できます。従来モデルの実機レビューでも筐体の仕上がりについては高く評価しています。
キーボードです。従来モデルとレイアウトはほぼ一緒です。キーピッチはノートパソコンとしては広めで、従来モデルでは約19.5 mmでした。バックライトの有無は不明です。
側面と入出力ポートの配置です。上にも書きましたが、USB Type-Cポートがひとつ増え、USBポートが合計で3つになったというのは大きな改善点だと思います。
3.価格など
Teclast F7 Plus 2は中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、4月5日現在の価格は409.99ドル(46,133円)です。この価格はBanggoodの通常価格なので、セールになれば円建てで4万円弱くらいで購入できるだろうと予想しています。
従来モデルF7 Plusの実機レビュー経験に照らすと、このF7 Plus 2は筐体品質が非常に高く、価格以上の仕上がりになっていると思うので「CPUがCeleronである」という点に納得ができれば買いでいいと思います。。
4.関連リンク
Teclast F7 Plus Ⅱ:Banggood