こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はガジェット好きなら気にならないはずがない「Celeron + GeForce」のノートPC「T-bao Tbook X8S Pro」の2回目のレビューです。レビュアーは私の方でスカウトさせてもらいました。コメント欄の常連「PYU」さんです。PYUさんにはライターをお願いしています。ウインタブでは当面読者レビューを見合わせることにしておりますが、これからは、今回のような形でこちらからスカウトさせていただくことになると思います。本文を拝見するとPYUさんはゲームを作っておられるとのこと、また日頃いただくコメントによれば、イラストなども描かれる方でもあるので、今後はお得意な領域での記事執筆をお願いしたいと思っております。ではPYUさんによる変態PCのレビューをどうぞ!
1.はじめに
はじめまして、PYUと申します。以前から度々こちらで記事を読ませていただいているのを機に、実機レビューを任される事になりました。HPのElite x2 1012 G1のヘビーユーザーです。よろしくお願いします。
今回は「T-bao Tbook X8S Pro」をご提供いただきました。提供元であるgeekbuyingにはこの場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。この製品の特徴はなんといっても「Celeron+GeForce 920M」との組み合わせにあるので、基本的な部分を見ていった後にどういった使い方が良いのか、いろいろと試してみようと思います。
2.筐体
PC本体とACアダプタ、説明書1冊が入っていました。すぐPCを立ち上げればいいと思えるこのシンプルさには好感が持てます。
Elite x2とのキーボードの大きさの比較してみました。Elite xが12インチの大きさとはいえ、結構大きく感じられます。
ACアダプタの先端には脱落防止用の穴がないので足を引っかけるとあっさり抜けてしまいました。この辺は注意した方が良いですね。
キーボード右の側面にUSB-Cがあるので、PowerDelivery(PD)対応ならそこから充電も可能だろうと考え、Elite x2のACアダプタを差してみましたが充電ができません。このACアダプタは45W、付属していたものは48Wなので単に電圧が足りないのか、PDそのものに対応していないのかは分かりませんでした。説明書にも記載されていなかったので恐らく非対応だと思われます。
まずはキーボードの使いやすさを確かめるべくメールとライティングをやってみました。本題の文章を入力してみますとプラスチックの感触が適度に打鍵の際の衝撃を吸収してくれて違和感がありません。意識を画面に向けたままタイピングに集中できる感じです。
その次にメールアドレスを入力して、アットマークを押して・・・ってあれ?@がないぞ?と思っていたらキー左上の2キーの上にありました。
しかもよく見ると「、」がTabの上にあり、変わった配置のキーだと思いました。ただこれ、調べてみると英字配列のキーボードでは一般的な配列のようですね。日本語配列に慣れていると結構苦戦します。当然かな関係のショートカットキーはありません。英文やスクリプトならともかく、日本語でのライティングは慣れていてもちょっとやや厳しいかと思います。キーの打ち心地が悪くないだけに結構残念です。日本語配列だったら入門用中華PCとして中々使えるものになったでしょうに。
そういえば検証中に仕事で忙しくなりまして、5日ほど充電が満タンの状態から放置していたらバッテリーが64%にまで減少していました。意外と減りが早いです。
3.ゲームをやってみた
本題に入りまして、どういったシチュエーションで使うのが良いかと考えてみますと、グラボを積んでいるからゲームで遊ぶ用途がいいと思います。ただし極端にスペックを要求するオンラインゲームは厳しいので軽めのブラゲかフリゲ辺りで使うのなら支障なくできると思います。
実際に遊んで試してみる事にしました。今回選んだのは「ヴァーレントゥーガ」というフリーのSLGのMOD「きのこたけのこ戦争・if」(通称:きのたけif)です。すみません、実はヴァーレントゥーガというゲームは8年くらい前からずっと遊んでおりまして、思いっきり趣味に走っています。
その中で「きのたけ」はエフェクトをガンガン使うので、愛機のx2では微妙に処理が遅れたりする事が多々ありまして・・・その点グラフィック周りが第7世代のCore i3相当の性能を発揮するとの事で、これなら第6世代のi7に負けないくらいの動作をしてくれるはず。という訳でDLしてやってみます。
タイトル画面。ここで難易度を選択してゲームを始めます。
シナリオ選択画面と勢力選択画面。プレイヤーとして介入できる国と時期を選びます。
戦略画面。自軍の戦力配置や外交を行ったり、他国の状態を把握できたりします。
戦闘画面です。マウスに加え一部のキーを用いて部隊を操作できます。使用するキーは下側のキーなのでUSキーでも違和感なく操作ができます。ただ気になった点として、画面を引いて俯瞰するとちょっと重いですね・・・Elite x2と比較するとこちらの方がやや重いです。
CPUの性能を比較するとブースト時を除いてCelelonの方が上で、かつ(エントリークラスですが)グラフィックボードが搭載されてあるはずなのですが・・・
別サイトでドラクエのベンチマークで計測したデータがありましたのでウィンタブが計測したデータと比較しますと
Elite x2(Core i7-6Y75) 5718
T-bao Tbook X8S Pro(Celeron+GeForce 920M) 4888
なのでElite x2の方に軍配が上がりますね。このElite x2、最上級モデルで16万したのですけれど、300ドル強のマシンにここまで追従できるのは技術の進歩のおかげと言えるでしょう。
一応私はこのゲームの大元であるヴァーレントゥーガを利用してMODを作っているのですが、適度な大きさの画面とキーボードの感触でスクリプトを入力するには良い感じです。
私を含め、ゲームの制作をしている人は基本的にはデスクトップPCで制作している事が多く、外出先でいいアイデアが浮かんだ時に手元にPCが無くて、紙のメモに書けたとしても、いざPCの前に戻れた時はアイデアを形にする気が失せたというのは何度もある事だと思います(汗)
そんな時にこれがあればすぐに形にできてかつ、テストプレイもできるので、そうした歯がゆい思いをする事がなくなるのではないでしょうか。
4.関連リンク
T-bao Tbook X8S Pro レビュー - Celeron + GeForceってどんな感じ? 大注目の中華ノートを試してみました!(実機レビュー)
T-bao Tbook X8S Pro:geekbuying
コメント
流石にCeleronはボトルネックになりますねw
コメントありがとうございます。そこが厳しいんですよ・・・w
デスクトップ用のCPUだから多少は上手く動くかと思いましたが、結構厳しいものがありました。
100$高くなっても良いからCore iを積んでくれたらもっと良くなると思いますけどね。
すみません、上のコメントは私ですw