中国メーカー「PIPO」といえば、ウインタブ的にはおもしろPCの「X10/X12」ですが、今回紹介する「X4」もかなりの面白さです。10.1インチでIP67レベルの防水・防塵性能を持つタフネスな製品で、筐体のデザインが「かなりすごい」です。どうやら法人利用を視野に入れた製品のようですが、中国の通販サイトで普通にオーダーできます。
1.スペック
製品ページを確認すると「カスタマイズ承ります」となっていて、法人向けに指紋センサーや専用のロゴの表示などの特別仕様化が可能とのことですが、ここでは標準的なスペックについて説明します。
CPUはAtom Z8350、RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCということなので、以前からある低価格帯の10.1インチタブレットとしては標準的です。また、ディスプレイもIPS液晶でWUXGA(1,920 × 1,200)ですから、十分に高精細ですが特にすごい、ということもありません。というかスペック表自体は一部を除き、別に珍しくもありません。
ただ、「一部」は目を引きます。まず入出力ポート。これはすごいですね。USBポートがmicro規格のものを含めて3つ、microHDMI、そして有線LANポートまで備えます。一般的なWindows タブレットのポート構成ではありません。さらに、GPD Micro PCで話題になったシリアルポート(RS232)です。この時点でこの製品が業務利用を強く意識した製品であることがわかります。
それとサイズ。厚さ26.5 mmというのは一般的なタブレットの2枚分~3枚分です。また重量も単体で堂々の1キロ越えです。バッテリーも12,000 mAhと大容量です。ということで、どんな筐体なのか気になりますよね?
2.筐体
I67レベルの防水・防塵性能だけでなく、耐衝撃性も備えた製品なので、四隅が補強され、かなりゴツい外観になっています。国内メーカーだと富士通のarrows Tab QH(WQ2/D1)に少し似ていて、arrows Tabを見境なくゴツくした感じですね。
背面です。四隅にフックが装備されていて、ベルトなどを装着したり、どこかに固定したりするのに便利そうです。持ちやすいという気はしません。また、開口部もありますね。
この製品はバッテリーを交換することができます。Windowsタブレットとしては極めて珍しい構造です。しかし、いざバッテリーを交換したくなったときに、PIPOがすぐに対応してくれるのかは少し不安ですけどね。
入出力ポートは左右の側面にあります。アウトドアスマホと同様、すべてパッキンで覆われています。パッキンの耐久性は少し心配ですが、これだけのポートを備えていればかなり便利に使えそうです。
底面にはキーボード接続用と思われるコネクターがついています。3月1日現在、この製品専用のキーボードというのはまだ見当たりません。それと、右側に指紋センサーのようなものが見えます。Banggoodの製品ページには「Fingerprint」とありますが、PIPOの公式サイトでは「オプション」と明記されていましたので、おそらく標準状態では指紋センサーはないものと思われます。
こちらが上面です。右側にあるボタンは電源ボタンや音量ボタンだと思われます。また、中央部にスキャナーのようなものが見えますが、標準状態でこれが機能するのかはわかりません。おそらくカスタマイズ対応による部分だと思われます。
3.価格など
PIPO X4は中国の通販サイト「Banggood」と「geekbuying」に製品ページがあり、3月1日現在だとBanggoodが安く、432.99ドル(48,699円)です。CPUやRAM、ストレージのスペックから見てしまうとずいぶん高価ですが、筐体がめちゃめちゃ補強されていて、PIPO X10/X12を彷彿とさせる豊富な入出力ポートを備えたタブレットという味方をすれば安いと言えます。PIPOは「X」がアツい!
まあ、業務用なんだろうなあ…とは思いつつ、非常に面白い製品だとは思います。ニーズのある人っています?
コメント
これは(゚A゚;)欲しくなる(゚A゚;)
でもウィンタブさんの言うとおり高いなぁ┐(´д`)┌
この筐体で、スペックアップ版がでたらポチる( ・`д・´)キリッ