こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中華タブの記事を書いたり、実機レビューをしたりして、もう1年半くらいになります。中国の通販サイトで中華タブを購入する、という行為はもはやギークなものではなく、ウインタブ読者の中にもこのような経験をしている人はかなり増えたと思います。中国の通販サイトで中華ガジェットを購入する醍醐味は「異常なまでにコスパの高い製品を、初期不良リスクなどの不安要素を感じつつ、ドキドキして買う」ということだと思います。ウインタブでは2017年から中華スマホの紹介やレビューをすることにしましたが、このことをしっかり踏まえて、「異常なコスパ」と言えるものを探しつつ紹介することにしています。また、できるだけ多くの製品を実機レビューし、読者のみなさんが感じるであろう不安要因を少しでも減らせればいいな、と思います。
さて、今回紹介する「OUKITEL U15S」は、まさに中華ガジェットの典型とも言え、かなり高機能で価格も激安といえる製品です。また「OUKITEL」といブランド名も、スマホファンならいざしらず、一般的な日本人にはあまりなじみのないものですよね!中国の通販サイトなどではよく見かける名称なのですが、考えてみれば1年半前は「Chuwi」だの「Jumper」だのといったタブレットメーカーだってほとんど聞いたことがなかったわけで、「だから安くて面白いのだ」とも言えます。
1.スペック
OS: Android 6.0
CPU: MediaTek MTK6750T(8コア 1.5GHz)
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 5.5インチIPS(1,920 x 1,080)
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.1
入出力: microUSB、オーディオジャック
カメラ: イン5MP(補間後8MP) / アウト13MP(補間後1,6MP)
バッテリー: 2,450 mAh
サイズ: 151 x 76 x 7.6 mm / 175 g
先に書いてしまうと、この製品のセール価格は119.99ドル(13,995円、Banggoodにて1月20日現在)です。その前提で見ると、かなりの高性能機であると思います。OSは最新のAndroid 7ではありませんが、現在でも新製品の主流と言えるAndroid 6.0でCPUはMTK6750Tとなっています。MTL6750Tの性能について、Google検索などで確認してみましたが、Antutuスコアが42,000くらい、ということなので、Snapdragonで言うと617よりも「ちょっとだけ落ちる」くらいかと思います。性能的にはミドルクラスと言っていいでしょう。
RAMは4GBと十分な容量を確保し、ストレージも32GBあり、ハイスペック機よりは容量が小さいものの、実用的には文句のないレベルと言えるでしょう。
ちょっと面白いのが、メーカー側でパーツのブランドをアピールしていることです。RAMやストレージはSamsung、カメラはPanasonic、ディスプレイはSHARP、という具合で、さすがにウソをついているとも思えないので、これはこれで評価できます。
あと、カメラなのですが、光学的には5MP / 13MPのところ、「補間」により8MP / 16MPにしているということです。「補間」の詳細について調べてみましたが、この製品ではどのような補間がなされているのか判然としないので、この点についてのコメントは控えます。額面通り8MP / 16MPの品質であれば申し分ないですし、5MP / 13MPだとしても、この価格帯の製品としては十分な性能かな、と思います。
2.筺体
筺体はアルミ合金製でカラーバリエーションは「グレー」と「シャンパンゴールド」の2色です。また、筺体色によって前面のパネルの色も変わってしまうので、かなり異なる雰囲気になりますね。
各部名称です。ちょっとiPhoneっぽいですけど、ベゼル幅も狭く、なかなかのデザインか、と思います。また、この製品には指紋センサーも搭載されています(背面にあります)。前面には物理ボタン、センサーボタンともついていないようです。
同梱物です。Banggoodによれば、この製品はEUプラグ(コンセントの形状)のみが用意されているようで、日本で使用するためにはプラグ変換アダプターが必要になります。それと、ちょっとうれしいのが「ケース同梱」ということです。そんなにいいものじゃないかもしれませんが、中華Android機の場合、専用ケースを日本で購入するのは絶望的なので、とりあえずケースがついてくる、というのがうれしいです。
3.価格など
OUKITEL U15Sは中国の通販サイト各社で販売中で、1月20日現在だとBanggoodが最も低価格で、上に書いたとおり119.99ドル(13,995円)です。Snapdragon 617クラス(か若干低い)のCPUを搭載し、4GBのRAMと32GBのストレージ、5.5インチのFHDディスプレイ、高性能カメラなどのスペックでこの価格、というのは激安だと言ってもいいでしょう。
いつも書いていますが、並行輸入品のガジェットはもともと日本向けに作られているわけではなく、万一の際の修理などにも苦労する可能性があるため、その分低価格なものが欲しい、というのはあります。その前提でもこの製品のコストパフォーマンスは非常に高いと思われ、低予算でのスマホ購入ということなら選択肢に入れてみる価値は十分あるのではないでしょうか。
4.関連リンク
OUKITEL U15S:Banggood
Oukitel U15S:Gearbest