株式会社テックワンが中国のメーカー「ONE-NETBOOK」の、日本でも人気の8.4インチUMPC「ONE-NETBOOK OneMix3シリーズ」のニューモデル「OneMix3Proプラチナエディション」と「OneMix3S+」の日本正規版を発売します。いずれも第10世代のCore iプロセッサーを搭載するニューモデルで、これでOneMix3シリーズの国内正規版はCore i3/Core i5/Core i7搭載モデルを選べるようになりました。
これはテックワン提供のスペック表です。OneMix3シリーズにはこのほかにもバリエーションモデルがありますが、それらは搭載CPUが第8世代で、3月27日現在だとテックワンが運営するONE-NETBOOK日本公式サイトでは販売されていません。
かなり詳細なスペック表ですが、モデル間の相違点はCPU、RAM、ストレージ容量のみで、それ以外の基本構成は同一です。
注目したいのがCPUで、今回のモデル追加により、第10世代(Amber Lake Y)のCore i3からCore i7までを選べるようになりました。OneMix3シリーズに搭載されているCore iプロセッサーは一般的なノートPCに搭載されるComet Lake(Core i7-10510Uなど)やIce Lake(Core i7-1065G7など)とは異なり、「昔のCore m」の流れを汲む超省電力タイプとなります。そのため、Comet LakeやIce Lakeよりも少し処理性能は落ちます。ただし、Celeronなどとは比較にならないくらいの性能はありますので、特に心配はいらないでしょう。一応Core i5に関してPassmarkが公表するベンチマークスコアを掲載しておきます。
Core i5-10210Y(Amber Lake Y):5,566
Core i5-10210U(Comet Lake):7,028
Core i5-1035G1(Ice Lake):7,728
Core i5-8265U(Whiskey Lake):6,557
Core i5-7200U(Kaby Lake):3,448
※3月27日現在のPassmark公表値。数値が大きいほうが高性能
こうしてみると、第8世代(Whiskey Lake)と第10世代のCore i5にはスコア面で劣るものの、第7世代(Kaby Lake)よりは高いスコアをマークしていますので、期待を大きく裏切るようなことはないと思いますし、消費電力も小さいので、UMPCにピッタリのCPUだと言えます。
RAMとストレージですが、Core i3搭載の3S+以外はすべて16GB/512GBと大容量です。個人的には3S+の8GB/256GBでも十分なものになっていると思います。ということで、CPU、RAM、ストレージに関しては中上位クラスのノートPCと比較しても全く遜色のない構成だと言えるでしょう。
ディスプレイは全モデル同じで、8.4インチIPS液晶、2,560 × 1,600解像度のタッチパネルとなります。また、OneMix3シリーズは別売りで4,096段階の筆圧に対応するスタイラスペンが用意されています。デジタイザー形式はMicrosoft Pen Protocol(旧N-trig)なので、Surfaceペンとも互換性があり、手書き性能(精度や描き味など)は非常に高水準です。
UMPCの場合、サイズに制約があり、入出力ポートの構成がウイークポイントになりがちです。しかし、OneMix3シリーズの場合、USB × 2(うち1つはType-C)とmicroHDMIを装備していて、microSDカードリーダーもありますので、「一般的なモバイルノート並み」とは言い難いものの、大健闘しているとは思います。
そしてサイズです。これがUMPC最大の魅力であり、そしてノートPCとしての使用感を左右するポイントと言えるでしょう。OneMix3シリーズのサイズは全モデル同じで、小さめのバッグにも難なく入り、重量も1キロを大きく下回る659 gです。これでも筐体は金属製で十分に高級さを感じられるものになっているのがすごいですね。
では追加された2モデルの外観を見てみましょう。まずはCore i3を搭載する3S+です。筐体色はブラックですね。OneMix3シリーズはバリエーションモデルごとに筐体色が異なります(3S+は3Proと同じ色です)が、個人的にはこのブラック筐体が最もお気に入りです。
こちらが「3Proプラチナエディション」です。従来モデル「3プラチナエディション」と同じガンメタリック(で、いいと思います)です。この製品がOneMix3シリーズの新しいハイエンドモデルということになります。
OneMix3シリーズの魅力は「コンバーチブル2 in 1筐体」になっているというところです。この画像のようにペン入力がしやすくなっているだけでなく、小さな筐体サイズを生かしてタブレットモードで使っても快適です。電車の中などでの情報収集にも便利ですよね。
これはニューモデルのものではなく、「3Pro」のキーボード画像ですが、スペック表を見ると全モデル「日本語配列」となっていましたので、ほぼ間違いなくニューモデルも同一のレイアウトになっていると思われます。
UMPCなので、どうしても配列に少々無理があるものの、テックワンによってOneMix3シリーズの日本正規版には日本語キーボードが装備されているというのも大きいですね。また、アルファベットキーに関してはサイズも大型化されているので、従来のUMPCよりもかなりテキスト入力がしやすくなっていると思います。
OneMix3シリーズのニューモデル、OneMix3S+(Core i3)は4月17日の発売予定で、価格は96,000円(税込み105,600円)、OneMix3Pro プラチナエディション(Core i7)は5月14日の発売予定で、価格は139,000円(税込み152,900円)です。UMPC単体として使う場合はCore i3モデルでも十分すぎるくらいに高性能だと思いますし、UMPCとしてのみならず、外部ディスプレイやキーボードを接続して「ミニデスクトップPC」のようにして使うことも視野にいれるのであれば高性能CPUや大容量RAM、ストレージを搭載するCore i7モデルが魅力的に感じられます。
また「4月春の新生活応援キャンペーン」として、5月6日までの期間、One-Netbook日本公式サイトで予約・購入する場合、「WPS Office スタンダード版」および「オリジナルスキンシート」がプレゼントされます。また、この期間、ウインタブ読者はクーポンコード「MEWNKY9G7V」を使用すれば、ニューモデル2機種(3S+、3Pro プラチナ)のほか、既存機種2機種(3Pro、3Pro Koiエディション)が3,000円OFFとなりますのでご利用下さい。
関連リンク(ONE-NETBOOK日本公式サイト)
OneMix3シリーズ(3S+)
OneMix3Proシリーズ(3Pro、3Pro Koi、3Pro プラチナ)
※クーポンコード「MEWNKY9G7V」で3,000円OFF