中国メーカーNVISENがハイスペックなミニPC「NVISEN MU05」を発売しました。ウインタブではこれまでNVISENのミニPCの紹介記事を掲載したことがありませんが、これは「同社の製品を実機レビューしたことがない。そのためOSのライセンスなどがしっかりしているか心配」「同社のミニPCはスペックが高く、したがって価格水準も高いため、中国通販で気軽に購入できる感じがしない」という理由によります。
しかし、この製品に関してはウインタブで実機レビュー予定があり(2月14日現在、実機は到着していません)、他のサイトさんで同社製品のレビューをしていて概ね好評なこともあり、今回はじめて同社製品の紹介記事を掲載することにしました。それと、この製品、スペックの割に価格がかなり低めなんですよね。
1.NVISEN MU05 スペック
スペック表
NVISEN MU05 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i7-1165G7 |
GPU | なし |
RAM | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | 512GB M.2 SSD 2.5インチSATAスロット空き×1 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac(推定)、Bluetoosh 4.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.0 × 4、USB 2.0 × 2、HDMI、Display Port、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 128 x 128 x 42 mm |
重量 | 0.85 kg |
コメント
OSはWindows 11 Proが搭載されています(Banggoodに確認済み)。CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i7-1165G7です。第12世代Coreがリリースされたとは言え、「まあ最新」と言ってもいいくらいですね。現状だと中華のミニPCでは第8世代Coreとか第2世代Ryzenなんかが多く使われていて、Celeron機でもようやくJasper Lake世代が出回り始めた、という感じですから。
RAMは16GBでデュアルチャネル(RAMスロットが2つ)、標準で16GB、最大で64GBまで搭載可能です。ストレージは512GBのM.2 SSDでSATAなのかNVMeなのかは不明です。また、2.5インチのSATAスロットの空きがあり、SSDもしくはHDDの増設が可能です。後々DIYで増設・換装が可能であることを考慮すると、初期状態で16GB/512GBというのは容量として十分だと思います。
通信まわりでは2.4G/5Gに対応という説明があり、801.11 a/b/g/n/ac規格に対応するものと予想していますが、ac規格には非対応である可能性もあります。入出力ポートはUSB Type-Cポートが「Thunderbolt 4対応」です。これは中華ミニPCとしては珍しいですね!また、USB Type-Aポートも合計で6つ、HDMI(これは当然かと)に加えてDisplayPortもありますので、ミニPCとしてはかなり充実したポート構成だと思います。ただし、SD(microSD)カードリーダーは装備されていないようです。
2.NVISEN MU05 筐体
ミニPCらしく、コンパクトな筐体です。ウインタブで実機レビューをしたGMK NucBox 2やTRIGKEY Green G2などとの比較ででもほとんど差がありません。
しかし、重量は0.85 kgと、かなり重いほうです。GMKやTRIGKEY製品の2倍くらいはありますね。Minisforum製のCore/Ryzen搭載のミニPCに近いです。それだけしっかりした筐体だといいんですが…。
すみません、ちょっとアングルがまちまちですが、前面(画像下)と背面(画像上)です。サイズが非常に小さいのでやむを得ないとは思いますが、前面にUSBポートが4つだと、周辺機器との配線などでちょっと見苦しくなるかもしれないですね。もちろんポートが不足しているよりはずっとマシですけど。しかし、Thunderbolt 4対応、というのは朗報です。
製品ページでは冷却に関する説明がありませんでしたが、Core i7-1165G7搭載機なので当然冷却ファンが搭載されているはずです。底面に(見た感じ)しっかりした通気口があります。
この他、画像はありませんが、Banggoodの製品ページに「壁掛けブラケット」が付属するという記載がありましたので、モニター(VESA規格対応のもの)の背面に取り付けることも可能と思われます。
3.NVISEN MU05 価格など
NVISEN MU05は中国の通販サイト「Banggood」で2月14日に発売され、価格は799.99ドル(94,453円)ですが、クーポンコード「BGMNMU05K」を使うと先着100台限定で599.99ドル(70,839円)、また101台目から300台まではクーポンコード「BGMNMU05H」で649.99ドル(76,743円)で購入できます。
第11世代のCore i7を搭載し、RAMとストレージ容量も十分であることを考えると、この価格はかなりの割安感があります。先着100台が特に安いので、興味のある人はお早めに。
4.関連リンク
NVISEN MU05:Banggood
コメント
私NVISENのミニPC使ってますけど凄く満足度高いですよ。
i7-8565U 16GB 256GB Win10pro
2年前に5万ぐらいで購入しました。
メモリーがちゃんと刺さってなかったのでケース開けて指し直した事とパーティションがCドライブ80GB、Dドライブ160GBに最初から分かれていた事ぐらいでそれ以外は音も静か(モニタの後ろにつけているとほぼ音聞こえません。)だしスペック高いからサクサク動くし。
今のミニPC壊れたら次もNVISENかなっと思ってます。
ユーザー目線の厳し目のレビューお願いします。
いつもそうしているつもりですが、がんばります。
NU05ですが、ドライバ対応してないものが結構あります。
PCIデバイスとかオーディオとか。
情報ありがとうございます。この製品、レビュー予定だったのですが、明らかに初期不良と思われるコンディションだったので、レビューを中止しました(こういうことはだいたい2年に1回くらいあります)。ドライバーなら特殊なものでない限り対応できますが、普通はそんなことをする必要がないので、ちょっと困るというか心配になりますよね。