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MinisforumがミニPC「UM450」を発売します。この製品は「Venus Series」という、Minisforumとしては新しい製品ラインに属し、日本ではすでにリンクスインターナショナルから発表されています。このVenus Series、先行して販売されているものに「UM480/UM560/UM580/UM590/UM690」と、5つものモデルが存在していて、基本的には「搭載CPUが違う」のですが、今回追加されたUM450はVenus Seriesの中では最も安価なモデルです。
なお、この記事ではCPU性能や価格が比較的近い「UM560」と対比しながらご説明します。筐体はUM560とほぼ同じ（一部相違点がありますが後述します）なので、筐体構造等についてはこちらの記事をご覧ください。
Minisforum UM560 － Zen3のRyzen 5 5625Uを搭載する、Minisforumの新シリーズ「Venus series」のミニPC
1.Minisforum UM450 概要
スペック表
| Minisforum UM450 | |
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | AMD Ryzen 5 4500U |
| 外部GPU | なし |
| RAM | 16GB/32GB（DDR4/2スロット/最大64GB） |
| ストレージ | 512GB PCIe SSD（M.2 2280） ※2.5インチSATA HDD空きスロットあり |
| 光学ドライブ | なし |
| ディスプレイ | なし |
| ネットワーク | WI-Fi、Bluetooth（仕様詳細不明） |
| 入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C（PD、映像出力対応）、USB3.2 Gen2 Type-C（データのみ）、USB3.2 Gen2 × 2、USB2.0 × 2、HDMI × 2、オーディオジャック、LAN（RJ45） |
| カメラ | なし |
| バッテリー | なし |
| サイズ | 127.6 × 127.6 × 48.2 mm |
| 重量 | 約550 g |
※ベアボーンモデルを除いたスペック表です
バリエーションモデル
・ベアボーン（OSなし、RAM/ストレージなし）
・RAM16GB/512GB SSD
・RAM32GB/512GB SSD
※この他にリンクスインターナショナル扱い分でRAM8GB/256GB SSDモデルがあります。
コメント
OSはPro版でCPUはRyzen 5 4500Uです。既存モデルのUM560はRyzen 5 5625U搭載なのですが…、
こちらがPassmarkが公表しているベンチマークスコアです。より新しい型番のRyzen 5 5625Uのほうが高いスコアになっていますし、5625UはZen3アーキテクチャで6コア12スレッド、4500UはZen2アーキテクチャで6コア6スレッドですから、仕様の面でも差があります。
この差をどう見るかというのは人それぞれですが、個人的には4500UでもPassmarkスコアが1万点を越えていて、一般的なビジネス利用とかライトなオンラインゲームで遊ぶとかであれば十分な性能だと感じられますので「あとは両者の価格差次第」かな、と思います。
RAMとSSDは16GB/512GBと32GB/512GBを選べ、ストレージに関しては2.5インチSATAの空きスロットがありますので増設もできます。MinisforumのミニPCはメンテナンス性がよく、PCにあまり詳しくない人でもRAMの換装やストレージの増設はあまり苦労することなくできると思います。
UM560との相違点がもう一つあります。というかVenus Seriesの筐体は「見た目は全部同じ」なのですが、入出力ポート構成が2種類あります。
こちらがUM560のポート構成で、「UM560/UM580（Ryzen 7 5800H）」の2モデルがこのパターンです。
こちらはUM450のポート構成です。「UM450/UM480（Ryzen 7 4800U）/UM590（Ryzen 9 5900HX）/UM690（Ryzen 9 6900HX）」の4モデルがこのパターンとなります。
相違点は「DC-INジャック」ですね。UM560はUSB Type-Cポートが給電ポートを兼ねており、ハブを使う前提になりますが、このType-Cポートから映像出力も可能です。なので、UM560は最大4画面の映像出力が可能（HDMI × 2、およびUSB Type-C × 2）です。
一方UM450はUSB Type-Cポートの代わりにDC-INジャックがついていますので、USB Type-Cポートが1つ少なく、最大3画面の映像出力となります。4画面出力が必須、という人はそんなに多くはないと思いますが、充電ポートがUSB Type-Cである場合、汎用の充電器（65W出力に対応するもの）が使えますので、利便性についてもUM560のほうに分があると思います。
2.Minisforum UM450 価格など
Minisforum UM450はMinisforum公式ストアおよびAmazonで販売中で、Minisforum公式ストアでの価格はベアボーンモデルが33,830円、16GB/512GBモデルが50,830円、32GB/512GBモデルが59,330円です。なお、公式ストアは海外配送となりますので、製品受け取り時に輸入消費税（目安は製品価格の6%プラス手数料約1,000円）がかかります（Amazonは輸入消費税はかかりません）。
一方、この記事で比較してきたUM560の価格は16GB/512GBモデルが59,590円、32GB/512GBモデルが69,590円なので、1万円前後高価、ということになります。
記事中にも触れましたが、Ryzen 5 4500U搭載であれば一般的なビジネス用には十分な性能だと思いますし、16GB/512GBモデルが5万円前後で購入できる、というのは割安感が大きいと思います。
3.関連リンク
MINISFORUM UM450
Minisforum UM590/UM690/UM450：Minisforum公式ストア