MINISFORUMがミニPCの最新モデル「TL50」をMakuakeにてクラウドファンディング中です。ウインタブではこれまでに何度かMINISFORUMのミニPCを実機レビューしていますが、コンパクトサイズで使いやすく、メンテンス性にも優れた製品であると高く評価しています。また、これは中国のメーカーによく見られる手法ですが、CPUの型番を少し古いものにして、その分価格を抑えたモデルが多いです。
しかし、今回ご紹介するTL50はCPUにTiger Lake(第11世代Core)を搭載し、Thunderbolt 4ポートも装備するなど、最新のスペックになっています。
目次
1.MINISFORUM TL50 スペック
スペック表
MINISFORUM TL50 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-1135G7 |
GPU | なし |
RAM | 12GB(オンボード) |
ストレージ | 512GB M.2 SSD (2.5インチSATAスロット空き × 2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.0 × 4、USB 2.0 × 2、HDMI、Display Port、LAN(RJ45)× 2、イヤホンジャック、マイクジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 149.6×149.6×55.5 mm |
重量 | 603 g |
バリエーションモデル
・RAM12GB/512GB SSD
・RAM12GB/512GB SSD+1TB HDD
※Makuakeで選べるものです
コメント
冒頭記載の通り、CPUは第11世代のCore i5-1135G7を搭載します。
これがMakuakeにあったCINEBENCH R23(CPU性能を測定するベンチマークテスト)のスコア比較です。ウインタブの経験上だと、この表のマルチコアのスコアが少し高すぎるような気もしますが、第11世代Coreは第10世代までと比較してかなり性能が上がっているという点は納得です。
RAMは12GBですが、これまでのMINISFORUM製品と異なり「オンボード(マザーボードに直付けされている)」なので、DIYによる換装・増設は出来ないものと考えるほうがいいでしょう。ストレージは標準の512GB SSDの他、2.5インチSATAの空きドライブベイが2つあり、SSDもしくはHDDを追加することができます。Makuakeではこの2つの空きのうち1つを使って1TB HDDを追加したバリエーションモデルが出ていました。
2.MINISFORUM TL50 筐体
前面(画像上)と背面(画像下)にポートがあります。前面の「①」となっているところがThunderbolt 4です。実行に移す人がどのくらいいるのかはわかりませんが、Thunderbolt 4があるのでGPU BOX(eGPU)の接続も可能ですね。
USBポートはThunderbolt 4も含めると合計で7つありますので、マウスやキーボード、Webカメラ、スピーカーなどを接続することを考慮しても余裕のある構成だと思います。
それと、背面の右端にUSB Type-Cポートらしきものがありますが、ここは給電専用となります(この製品はバッテリーを搭載していないので、電源接続必須です)。
同梱物の画像もありました。MINISFORUMのミニPCはディスプレイ裏に設置することができます(VESA規格に対応しているディスプレイのみ)が、このように取り付け用のブラケットも付属しています。また、筐体の開口も容易で、PC知識があまりない人でもSSDやHDDの増設は問題なくこなせると思います。
3.MINISFORUM TL50 ストレッチゴール
クラウドファンディングではしばしば見られる手法ですが、購入者(支援者)が目標を上回った際、さらに高いゴールを設定して、それを達成すれば購入者全員にメリットがある「ストレッチゴール」が設定されています。この記事を書いている時点で購入者の数は40人だったので、すでに「2年保証」がつくことが決定しています。50人を突破すればOSがPro版に、100人ならSSDがKingston製に…といった具合に仕様がアップします。
なんとか250人をクリアしてWi-Fi6にしたいところですね…。
4.MINISFORUM TL50 価格など
MINISFORUM TL50はMakuakeでクラウドファンディング中で、4月30日現在の最低価格(支援額)は12GB/512GBモデルが税込み71,000円、12GB/512GB+1TB HDDモデルが税込み76,000円となっています。
MINISFORUM製品は中華PCに見られる「激安」な製品ではありませんが、これまで述べてきたようにメンテナンス性や信頼性が高く、その割には購入しやすい、という印象があります。ちなみにウインタブのライターでも私を含め数名がMINISFORUMのミニPCをメイン機として愛用しています。
もともと信頼できるMINISFORUMのミニPC、ニューモデルのTL50ではスペックが最新となり、従来モデルでちょっと気になっていた入出力ポートの不足感も解消されたと言えますので、ウインタブ読者のメインPC候補になりうる製品だと思います。
コメント
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Thunderbolt4の規格認証ルールで
100W以下だとThunderbolt4で入電ポート対応が義務化されるしDCもType-Cポート
PDパススルーのバッテリー噛ませたUSBPD2系統で3重に冗長化できるじゃん