MINISFORUMが高性能なミニPC「Elitemini HM80」を発売します。自宅でPCに向かう時間が長くなり、デスクトップPCの需要も高まっていると思いますが、この製品はコンパクトサイズながらメンテナンス性に優れ、RAMやストレージの増設・換装も容易にできますので、自宅のメインPCとして長く付き合っていけると思います。
1.スペック
スペック表
MINISFORUM Elitemini HM80 | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | AMD AMD Ryzen 7 4800U |
GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB |
ストレージ | 256GB/ 512GB PCIe SSD (2.5インチSATAスロット空き × 2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen2 × 2、USB 3.0 × 4、HDMI、Display Port、LAN(RJ45)× 2、イヤホンジャック、マイクジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 149.6×149.6×55.5 mm |
重量 | 0.65 kg |
バリエーションモデル
・RAM16GB/256GB SSD
・RAM32GB/512GB SSD
ポイント
・8コア16スレッドのRyzen 7 4800U搭載
・BIOSでVRAMの割り当て容量を変更可能
・コンパクトでメンテナンス性の高い筐体
コメント
この製品は先日紹介記事を掲載した「MINISFORUM HM50」の上位モデルという位置づけです。CPUのRyzen 7 4800Uは第3世代ですが、ノートPCによく使われているRyzen 7 4700Uや第4世代のRyzen 7 5700UよりもPassmarkスコアが高くなっています。
このスコアを見ていただければわかると思いますが、ノートPC用CPUのスコアもここまで来たか、という感じ。デスクトップPC用のCPUと比較しても遜色ありません。MINISFORUM Elitemini HM80のパフォーマンスは期待を裏切ることはないでしょう。
それと、この製品ちょっと特殊な機能があります「VRAM(ビデオRAM)の割当容量を調整できる」んです。メーカーの紹介文をそのまま引用します。
HM80はBIOSを通して、ご自由にVRAMを調整することができます。最大16GB まで調整できます。VRAMを調整することにより、多くのゲームや、コンテンツ編集することも楽に行えるようになってきました。
私、ノートPC用CPUでVRAMの調整ができるというのは初めて見ました(というか、デスクトップ用でも知りません)。この製品は外部GPUを搭載していませんが、ゲームや動画編集など、グラフィック性能が要求される場面でもかなりの実力を見せてくれそうですよね。
ベースモデルは2つ、「RAM16GB/256GB SSD」と「RAM32GB/512GB SSD」があり、CPUの型番や入出力ポートの数などは同じです。
ミニPCながらMINISFORUMの製品はメンテナンス性が高く、購入後にRAMやストレージの換装・増設ができます。残念ながらこの筐体(HMシリーズ)については実機に触れたことがないのですが、筐体の開口は非常に容易なはず。
内部にはRAMスロットが2つ、M.2 スロットが1つ(いずれも初期搭載のRAMとSSDが装着済みです)、その他に2.5インチSATAのドライブベイが2つあります。このため、RAMは最大64GB(32GB+32GB)まで搭載可能、ストレージは2つのSSDもしくはHDDを追加することができます。
HMシリーズの筐体は従来のMINISFORUM製品よりも若干サイズが大きめですが、そのかわり入出力ポートが充実しています。USBポートが合計で7つありますね。ミニPCはノートPCとは異なり、ディスプレイやキーボード、マウスの接続が必須、使い方によってはWebカメラやスピーカーも接続することになりますので、USBポートが4つとか5つだと少々不足感がありますが、HM80であればポート数に少し余裕があります。
2.筐体
展開図です。一般的にミニPCの外観は「弁当箱」みたいな感じで、特にデザイン性とかに言及できるようなものではありません。このHM80に関しても同じで、デザインがいいとか悪いとかいう次元じゃないですねw
まあ、いつものMINISFORUM、という感じです。
入出力ポートは前面と背面にあります。上でご説明したとおりポートの数は十分と言え、配置も悪くありません。私もMINISFORUMのミニPCを愛用していますが、私が使っている製品はUSB Type-Cポートがなく、USB Type-Aポートも4つだけなので、HM80のポート構成は羨ましく思われます。
ただし、SD(microSD)カードリーダーはありませんね。
同梱物です。HDMIケーブルもあります。あと、この製品はVESA規格に準拠するディスプレイ(モニター)の背面に取り付けることができますが、取り付け用のブラケット(マウンター)も同梱されます。これを使えばさらに省スペースになります(ただ、ポートの抜き差しはめんどくさくなります)
3.価格など
MINISFORUM EliteMini HM80はMINISFORUM公式サイトで予約販売がスタートしていて、6月末~7月上旬に発送開始予定とのことです。5月25日現在の価格は16GB/256GB版が93,090円、32GB/512GB版が97,090円ですが、予約期間中に使える10,000円OFFクーポンが製品ページにあり、これを使うと16GB/256GB版が83,090円、32GB/512GB版が87,090円となります。またMINISFORUM公式サイトでは「送料無料、すべての税を含んだ価格」なので、国内の税込み価格と同様である、とお考えください。
MINISFORUMの製品は信頼性が高く(私、愛用しています)、メンテナンス性もいいので、PC初心者から上級者まで高い満足感が得られる製品だと思います。クーポン価格であれば「買い」でいいんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
MINISFORUM EliteMini HM80:MINISFORUM
コメント
ちょっと高いかなぁ。
こんにちは。MINISFORUMはCHUWIとかTeclastよりもワンランク価格帯が上ですよね。品質は良いので1万円OFFクーポンが使えるうちなら悪くないかも、とは思います。
昔から自作用マザーボードは(G系Ryzenの)VRAMサイズ調整機能ありますよ。
ただ、アプリが要求するサイズを満たす場合に使うだけで、パフォーマンスは一切変わりません。
教えていただいてありがとうございます。この製品はVRAMに最大16GBを割り当てられるということなので、RAM32GBにしておくと結構なパフォーマンスになるかもしれないですね。
内蔵グラフィック使うCPU積んでる機種だとBIOSでVRAM割り当て変更出来る方が多いと思うんですけど…
手持ちだとLenovoのryzenモデルやIntelのNUC、さらには中華ノートPCでも設定項目はある
なお割り当て増やしてもパフォーマンスに殆ど変化は無い模様
こんにちは。それは知りませんでした。実機レビューでは基本BIOSは見ないので…。
確かに内蔵GPUのVRAMサイズを増やしても自由に使えるメインメモリが減る(起動時にリザーブされる)だけでメリットはあまりないような気がする。
2GBを超えるようなビデオバッファーが必要な処理であれば、メモリ不足の前に内蔵GPUが耐えられないのではないだろうか。
こんにちは。結構VRAMの話を気にされる方が多くて少し驚きました。Ryzenの内蔵GPUは結構パワフルなんで、実際どうなのか知りたいですね。
記事のタイトルが凄いこと出来るような勘違い産んでるからじゃないですかね?
実際は内蔵グラフィックのVRAM増やすメリットは特定のゲームなどでVRAM不足を理由に足切りされて起動出来ないような場合にゲーム側を騙す効果しかありません
他の方も書いてるようにゲームとかのパフォーマンスはほぼ変わりませんよ
ファンは非搭載なのでしょうか?
ないなら静かでいいですが熱が怖いですね。
ファンはほぼ確実に搭載していると思いますよ。
製品ページの下の方にCPUのヒートシンクにファンが乗っている画像がありますね。
フォロー頂き、ありがとうございました。
10,000円オフクーポン終了ですかね?
製品サイト見てても見つからない
定価から13,000円オフになっていましたので、たぶんこれがクーポンのかわりかと思います。
そうですか、32GB/512GB版87,090円で買い損ねました(>_<)
値段がもしかしたら発表時から上がってるかもしれませんね。
Windows11見越してPC探してましたが検討します。