こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。クーポンセールでは高い価格競争力を持つ中国の通販サイト「Banggood」の製品をチェックしてみました。というか毎日見てるんですけどね。Banggoodの場合、製品検索をして、一覧表示された製品の価格を確認するだけだと不十分で、製品ページまで確認する必要があります。なぜなら期間限定のクーポンコードが表示されていて、さらりと20%オフになっていたりしますから。
そういえばGPD WINです。ウインタブではgeekbuyingに無理にお願いして試作機を提供してもらい、レビューさせてもらいましたが、どうやら量産体制が整ったようで、Banggoodでも取り扱いを開始していました。価格の方は330ドルと、他の通販サイトと横並びなのですが、「在庫はしっかり確保(といってもまだプレオーダー中ですが)してますよ!」とのことでした。ちなみに、ウインタブがお付き合いさせてもらっている通販サイトではgeekbuyingとBanggoodが受注を開始していますね。できれば私も試作機ではなく、挙動の安定した量産機を試用してみたいと思います。
GPD WIN:Banggood
さて、本題です。日本でスティックPCといえばドスパラだと思います。また、ドスパラのスティックPCは安いものだと税込み9,000円を切るので、わざわざ中国製品を購入する必要を感じませんし、Atom Z8500にRAM4GBなんていう、スペックの高いモデルもあります。そのため、ウインタブではこれまで中国のスティックPCについてはノーマーク(若干安いかもしれないが、価格差は小さく、ドスパラで買ったほうがはるかに安心)でした。なので、今回紹介する「Meegopad T08」はウインタブで取り上げる最初の中国スティックPCになると思います。でもこれ、スゴイんですよ!
1.スペック
OS: Windows 10
CPU: Intel Atom x5-Z8300
RAM: 4GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: なし
ネットワーク: IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0
カメラ: なし
入出力: USB Type-C、USB 2.0 × 2, microUSB × 2、HDMI、オーディオ、microSDスロット
バッテリー: なし
サイズ: 130 x 63 x 20 mm / 重量 51 g
この製品はCPUにCherryTrail世代のAtom Z8300を搭載し、スティックPCとしては珍しくRAMも4GBです。しかし、「そんなことより」もっとスゴイ!と思ったのが入出力ポートの充実ぶりです。このスペック表記載のポートのうち、microUSBについてはひとつを給電専用に使うことになるのですが、それでもフルサイズUSBが2つ、microUSBが1つ、そしてなんとUSB Type-Cまで装備されています。USB Type-Cがついている、ということは、この製品がマルチディスプレイに対応する、ということを意味します(というか、実際に対応します)。私が知る限り、スティックPC本体にここまで拡張性を備えた製品は他にありません。というか、普通にPCとして使えますやん…。
そうなると次に気になるのがサイズです。私がこれまで試用してきたスティックPCの中で最も大ぶりなのはドスパラの「Diginnos Stick DG-STK4S」ですが、これと比較してみると
MeeGopad: 130 x 63 x 20 mm / 重量 51 g
ドスパラ: 123 × 59 × 22 mm / 重量 95g
こんな感じです。ちなみにこの製品、中国の通販サイト、米国のAmazonなどで調べてみましたが、サイズ表記が全然違っていて、一番まともそうな米国Amazonの数値を使っています。ただ、これでも重量51 gというのが怪しい気がします。まあ、ファンレス構造のようなので、冷却ファンのついたドスパラ機よりはかなり軽いとは思います。
あと、ひとつ気になることがあります。この製品はBanggoodのほか、Gearbestでも販売されている(日本向けのUSプラグではBanggoodのほうが安値でした)のですが、どちらもOSが32ビットであると表記されていました。しかし、メーカーサイトや米国のAmazonを確認すると、OSは64ビットとなっており、実際の製品は64ビットである可能性が高いと思います。個人的にはAtom機ならむしろ32ビットのほうがいいのではないか、と思うのですが、RAMも4GBありますし(32ビットだと3GBまでしか活用できません)、仮に32ビットの製品が届いたら、少し使ったあとで64ビットにクリーンインストール、なんて作業が発生するかもしれませんね。
2.筺体
これが一番わかりやすいですね。「こんなに穴だらけにして大丈夫?」というくらい、各側面にポート類が配置されています。また、筺体表面にはメッシュ状の通気口がついています。
冷却構造はこんな感じです。一応和訳してみると「Heat sink(ヒートシンク)」「Thermal silica(サーマルシリカ、CPUに塗るクリーム状の冷却材)」「Nano cooling coating(ナノ冷却コーティング、よくわかりませんw)」「Ceramic paste(セラミックペースト(セラミック用の接着剤)」となります。冷却機能についてはしっかり考慮されているようですが、ファンレスのようなので、イマイチ不安、という人もいるかもしれません。長時間の高解像動画視聴とかをしなければ特に問題ないとは思いますけどね。
この記事の上の方にも書きましたが、HDMIとUSB Type-Cを使って2つのディスプレイに出力することが可能です。出力できる最大の解像度は4K(4,096 × 2,160)ですが、この解像度での2画面出力は無理だと思います。
3.価格など
Meegopad T08は中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、価格は128.79ドル(13,682円)です。これは安いでしょう。私も一つ欲しくなるようなコストパフォーマンスだと思います。この製品で少し心配なのはCherryTrail機のスティックPCでありながらファンレス(だと思います)というところで、使用環境によっては連続使用による発熱に起因する性能低下が若干懸念されます。
ただ、これだけの拡張性を備え、特にUSB Type-Cという後付けのハブなどでは対処できない高機能な規格が使われている、というのはすごく魅力的です。スティックPCなので、テレビに接続してコンテンツを気軽に楽しむ、という使い方はある意味王道ですが、この製品の場合はパソコンとして本格的に使ってみたくなりますね!
4.関連リンク
Meegopad T08:Banggood
コメント
スティックPCってOS代どうしてるんでしょうね。
ドスパラさん、ホントに儲かってるのか心配になります。
とは言え、安くてそこそこ使えるので、スティックPCもう1台位あっても良いかな~と思ってたりします。
こんにちは、コメントありがとうございます。たしかにOSより安いので、なにか特別な取引条件でもあるんでしょうね?ドスパラが儲かっているかどうか私にはわかりませんが、精力的にスティックPCをリリースしているのできっとしっかり儲けはあるんだろうと思います。
発熱対策にファンを取り付けたりヒートシンク付けたりなんかしてコンパクトじゃなくなっていくスティックPCですがこれはなかなか期待できそうです。
4GBメモリでこの価格なら欲しくなりますね。
こんにちは、コメントありがとうございます。これほしいですよね!実機レビューができるように頼んでみたいと思います。
コレ欲しい!
冷却は・・・んん
ヒートシンクとサーマルシート用意して
タイラップで固定しちゃえば性能は出せそうっすねw
こんにちは、コメントありがとうございます。私はこういう製品を試せるようにディスプレイとキーボードを買ってしまったので、この製品もぜひ実機レビューしてみたいです。というかこの価格ならおっしゃる通り一つ欲しいですね。