
GMKtecがミニPC「NucBox M8」を発売しました。CPUにRyzen 5 PRO 6650Hを搭載する、GMKtecとしては中位クラスの製品ですが、EVO-X1で採用された新筐体になっており、かなり目新しさが感じられる製品です。
1. スペック
スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Pro |
| CPU | AMD Ryzen 5 PRO 6650H |
| RAM | 16GB (LPDDR5 6400MT/s オンボード) |
| ストレージ | 512GB/1TB SSD (M.2 2280 PCIe 3.0) ※M.2 2280 PCIe 3.0/4.0対応スロット✕2 ※空き✕1 |
| ディスプレイ | なし |
| 無線通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
| ポート類 | OCuLink USB4 Type-C (PD3.0/DP1.4/40Gbps) USB 3.2 Gen 2 Type-A✕3 USB 2.0 Type-A LAN (RJ45)×2、HDMI 2.0 DisplayPort、オーディオジャック |
| カメラ | なし |
| バッテリー | なし |
| サイズ | 107×111×63 mm |
| 重量 | 490 g |
バリエーションモデル
・RAM 16GB/SSD 512GB
・RAM 16GB/SSD 1TB
2. OS/CPU
OSはWindows 11 ProでCPUはRyzen 5 PRO 6650Hです。

Passmarkが公表しているベンチマークスコアです。Ryzen 6000番台と少々古い型番なのでCPU性能は最新型番のRyzen AI 300シリーズやRyzen 200シリーズに及びませんが、シングルスレッド、マルチスレッド (CPU Markの数値)とも決して低水準ではなく、ビジネスPCとしては十分な実力があります。
3. RAM/SSD
RAMは16GBで、オンボードメモリなので購入後の増設・換装はできません。SSDは512GBと1TBが用意されており、ともにM.2 2280の空きスロットがありますので、簡単に増設することができます。
4. 筐体

GMKtec EVO-X1
NucBox M8の筐体は以前レビューをした上位モデル「EVO-X1」とほぼ同じと思われます (筐体色は少し異なるようです)。サイズは同じ、重量はEVO-X1よりも100 g程度軽いですね。ACアダプターの出力はEVO-X1が120Wであるのに対し、NucBox M8は100Wとなっています。それと、EVO-X1に付属していたスタンドはNucBox M8に付属するのか不明です。
筐体のサイズ感や内部構造、質感などはEVO-X1とほぼ同じと思われますので、こちらのレビュー記事もあわせてご覧ください。
GMKtec EVO-X1 AI ミニ PC レビュー - Ryzen AI 9 HX370搭載、期待以上のパフォーマンス!デザインも一新されました
前面 (画像左)と背面 (画像右)です。USBポートは合計で5つ、うち1つはUSB4 Type-Cです。また、OCuLinkポートも備えており、外付けGPU (eGPU)の接続が可能です。他にはHDMIとDisplayPort、2つの有線LANポートがあります。EVO-X1と異なるのは「4つのUSB Type-Aポートのうち、1つがUSB 2.0規格である (EVO-X1はすべてUSB 3.2 Gen 2規格)」という点のみです。

筐体はGMKtecの他の製品よりも一回り小さく、少し背が高い (厚みがある)です。また、冷却ファンを上下に搭載しており、EVO-X1のレビューでは冷却性能を高く評価しました。
5. 価格など
GMKtec NucBox M8はGMKtec 日本公式サイトと楽天で販売中です。おそらく近日中にはAmazonでも販売が開始されるものと思われます。11月13日現在の価格はGMKtec公式サイトで16GB/512GBモデルが324.99ドル (1ドル=156円として約50,700円)、16GB/1TBモデルが354.99ドル (約55,400円)です (クーポンコード「M8V5」を使用した価格です)。楽天では11月13日現在16GB/512GBモデルのみが販売中で、価格は67,580円です。
この新筐体はサイズが小さく、筐体の開口も容易、冷却性能にも優れていますのでおすすめです。この記事執筆時点だとGMKtec公式サイトがお買い得ですが、少し待ってAmazonや楽天での価格が落ち着いてきたところで購入するのもいいかと思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
▶ サイト紹介・ウインタブについて




コメント