GMKがミニPCのニューモデル「NucBox M4」を発売します。CPUに第11世代のCore i9を搭載しつつも価格が低めに抑えられており、中国メーカーがよく使う「古い型番のCPUを使って製品価格を安くする」作戦が効いている感じです。
1.製品概要
スペック表
NucBox M4 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i9-11900H |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(SO-DIMM×2、最大128GB) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 PCIe × 4) 2.5インチ空きスロット× 1 |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | Wi-Fi 6、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB Type-C (映像出力対応)、USB3.2 Gen 1 Type-A × 6 HDMI、DisplayPort、LAN(RJ45)× 2、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 不明 |
重量 | 不明 |
バリエーションモデル
・ベアボーン(OSなしRAMなし/SSDなし)
・RAM16GB/SSD512GB
・RAM16GB/SSD1TB
・RAM32GB/SSD1TB
コメント
以下の説明ではベアボーンモデルを無視します。OSはWindows 11 Proで、CPUは第11世代のCore i9-11900Hです。
Passmarkが公表しているベンチマークスコアによれば、第13世代のHX型番(TDP55W)、Core i7-13700HXには及ばず、第13世代のバランスタイプ、Core i7-1360Pよりは若干高いスコアになっています。なので、性能面では現在でも十分高い水準にあると言っていいでしょう。
ただし、Core i9-11900Hの内蔵GPUはIris XeではなくIntel UHD Graphicsなので、グラフィック性能はIris Xe搭載のCore i7-1360Pには及ばないと思います。
RAMはSO-DIMM2スロットで、16GBモデルでもデュアルチャネルになっています。また、最大搭載容量は128GBです。SSDは512GBと1TBがラインナップされていますが、DIYで換装ができ、さらに2.5インチのHDDもしくはSSDを増設可能です(メーカー製作の動画では「SATA」と書かれていました)。筐体内部にアクセスし、簡単にRAMやストレージの増設・換装ができるのがミニPCの魅力です。
入出力ポートは充実しています。USBポートが合計で7つ、HDMIとDPも装備し、さらに有線LANポートも2つありますので、ポート不足に陥ることもないでしょう。ただし、USB Type-Cポートは「映像出力対応」という説明があったものの、規格(Gen1、Gen2など)の説明はありませんでした。
ウインタブでは過去に何度もミニPCのレビューをしていますが、発熱が問題になった製品はほとんどありません。一応このNucBox M4では「1.5倍の効率(何に対して1.5倍かはわからない)」の冷却ファンが搭載されています。
この製品はサイズが開示されていません。この画像は「3画面出力が可能」という説明画像ですが、一応サイズ感もある程度わかると思います。一般的なミニPCよりは少し横幅が大きく、薄型になっているようです。
2.価格など
GMK NucBox M4はAliExpress内のGMK Official Storeで10月16日午後4時からワールドプレミア(セール)が開催される予定です。この記事執筆時点でセールが開始されていないので正確なセール価格は不明ですが、製品ページにクーポンが掲載されるものと思われ、例えば16GB/512GBモデルの場合はセール価格429.99ドルのところ、クーポン併用で30ドルOFFの399.99ドル(1ドル150円として約6万円)で購入できるようです。
もちろんメインPCとして不満なく使えそうな製品ではありますが、内蔵GPUがIris XeではなくIntel UHD Graphicsである(よって、Core i9というネーミングからイメージできるほどグラフィック性能は高くない)という点にはご注意ください。
3.関連リンク
GMK NucBox M4:GMK Official Store(AliExpress)