GMKがミニPC「NucBox 9」と「NucBox 10」を発売しました。2020年に発表された超小型のミニPC初代NucBoxから2年あまり、ついに通番が「10」まで来ましたね!
今回ご紹介するNucBox 9とNucBox 10はCPUにAMD Ryzen 5/Ryzen 7を搭載し、メインPCとしても使える高いスペックの製品です。
1.GMK NucBox 9/10 スペック
スペック表
GMK NucBox 9 / NucBox 10 | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | NucBox 9:AMD Ryzen 5 5600U NucBox 10:AMD Ryzen 7 5800U |
GPU | なし |
RAM | 16GB(DDR4 2スロット、最大64GB) |
ストレージ | 512GB SSD(M.2 2280, PCIe 3.0 4×) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.1 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen2 Type-A × 4※、HDMI2.0 × 2、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー ※NucBox 9はUSB3.2 Gen2 Type-A × 2とUSB2.0 Type-A × 2 |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 124.5 × 112 × 41 mm |
重量 | 339 g |
コメント
OSはWindows 11 Pro、CPUはNucBox 9がRyzen 5 5600U、NucBox 10がRyzen 7 5800Uを搭載します。ともに最新のRyzen 6000番台ではありませんが、Zen3アーキテクチャを採用する高性能な型番で、現在でも高いパフォーマンスを発揮します。
RAMは16GB、SSDは512GBで、RAMは2スロットあり、最大で64GBまで搭載可能、SSDはM.2 2280スロットが1つだけで、2.5インチドライブベイもないと思われます。
GMK製品に限らず、ミニPCは一般に筐体の開口が可能でDIYによるRAMやSSDの増設・換装が可能です。おそらく「あまりPCに詳しくないんだけど…」という人でもGoogle検索などを活用しながら作業すれば簡単に増設や換装ができると思います。
通信まわりではWi-Fi6に対応し、Bluetoothのバージョンも5.2と新しい規格になっています。
2.GMK NucBox 9/10 筐体
NucBox 9とNucBox 10、筐体色が異なりますが、同サイズ、同重量でポート配置も同じです(ただし、USBポートの規格が異なります。後述します)。
まずはNucBox 10から。ご覧のようにちょっと派手なスカイブルーの筐体色になっています。こんなに鮮やかな色のミニPCはGMK初だと思います。筐体素材は開示されていませんが、おそらく金属製と思われます。筐体はミニPCとしては比較的薄型になっており、「スペック」のところで掲載した画像を見る限り、2.5インチのHDD/SSDドライブベイは搭載できないようですね。
入出力ポートの構成です。USBポートは合計で5つ、すべて「Gen2規格(伝送速度10Gbps)」と立派です。また、USB Type-Cポートは映像出力とUSB-PDに対応します。HDMIポートも2つありますね。あと、ミニPCの場合、SD(microSD)カードリーダーは製品によって「ついていたり、いなかったり」するのですが、NucBox 9/NucBox 10はmicroSDカードリーダーを装備しています。
こちらはNucBox 9です。筐体色がぜんぜん違ってはいるものの、サイズやポート配置はNucBox 10と同じです。ただし、USB Type-Aポートの構成が異なり、NucBox 10が「全てGen2」であるのに対し、NucBox 9は「USB3.2 Gen2が2つ、USB2.0が2つ」となります。
ミニPCらしくコンパクトなサイズで重量も339 gと軽量なので、ディスプレイの背面に取り付けることができます。VESA規格準拠のブラケットも付属します。
3.GMK NucBox 9/10 価格など
GMK NucBox 9とNucBox 10はGMK公式ストアで販売中です。おそらく「プレオーダー」というステイタスですが、配送予定日は不明です。12月16日現在、NucBox 9は70ドルOFFクーポンが、NucBox 10は90ドルOFFクーポンが製品ページにあり、クーポン使用後の価格はNucBox 9が429.99ドル(およそ59,000円)、NucBox 10が509.99ドル(およそ70,000円)です。また、GMK公式ストアは日本語で買い物ができますが、円建て決済には対応しておらず、ドル建てでPayPalもしくはクレジットカードで決済することになります。それと、海外配送になりますので、製品受け取り時に配送業者の方に輸入消費税の支払いが必要になります(目安は購入代金の6%プラス手数料1,000円程度)。
この価格はMinisforumなど競合するメーカーの製品と大差ないと思います。2.5インチドライブベイがない、というのがデメリット、USBポートの規格が高いというのがメリットになると言えそうです。あとは「NucBox 10の筐体色」をどう見るか、でしょうか。
4.関連リンク
AMD Ryzen 5 5600U ミニ PC–NucBox 9:GMK公式ストア
AMD Ryzen 7 5800U ミニ PC–NucBox 10:GMK公式ストア