GMKがミニPC「NucBox 8」を発売しました。Windows 11を搭載しつつ、11月12日現在の実売価格が14,980円(@Amazon.co.jp)と非常に安くなっており、メインPCとして使うには力不足なものの、用途を絞ってサブPCとして使うぶんには非常に魅力的な製品です。
1.GMK NucBox 8 概要
スペック表
GMK NucBox 8 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Celeron N4100 |
GPU | なし |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-A × 3、HDMI、D-sub、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 119 × 119 × 24.5 mm |
重量 | 245 g |
バリエーションモデル
上記スペック表の単一バリエーションです。
コメント
製品名に「8」とあるように、この製品はNuxBoxシリーズとしては「8作目」です。ただし、番号が大きくなるほど性能が上がっている、というわけではなく、むしろ「最新作にして最エントリースペック」と言えます。
OSはWindows 11 Home、CPUはGemini Lake世代のCeleron N4100です。いささか古い型番ではありますが、4コア4スレッドで、Celeronとしては比較的高性能な型番です。ウインタブではこのCPUを搭載するエントリーPCを何度も実機レビューしており、その際の評価は「Officeソフトの利用やSNS、Webミーティング、動画資料などでは割とサクサク動くが、手の込んだ画像加工や動画のエンコーディングは厳しい。オンラインゲームは無理」というものです。まあ、ウインタブの記事を執筆するための作業であれば特に問題なくこなせます。
RAMは6GB、ストレージは128GB eMMCです。CPU性能が高くはないので、ストレージがeMMCというのは特に性能面でボトルネックにはならないと思います。ただし、RAM、ストレージとも「価格帯を考えれば仕方ないが、ちょっと心もとない」ですね…。
NucBox 8に関しては筐体内部の画像はこの1枚のみ公開されています。ご覧の通りヒートシンクが邪魔で、RAMの増設・換装が可能なのか不明です。ただ、GMKなら「増設・換装できるのならその旨説明する」はずなので、おそらくRAM、ストレージとも増設や換装はできないものと思われます。ただし、microSDカードリーダーは装備しています。
筐体の外観と入出力ポートの構成です。USB Type-Cポートがなく、Type-Aポートが3つあるのみ、映像系ではHDMIのほかD-subも装備します。もちろん有線LANポートもありますね。ミニPCの場合、ノートPCではあまり想定しないであろう「ディスプレイ接続、キーボードやマウス等のポインティングデバイス接続、(必要に応じて)Webカメラやスピーカーの接続」が必要になりますので、このポート構成だとちょっと不足気味と言えます。ハブは用意しておくほうがいいかもしれません。
サイズはミニPCとして「タテ・ヨコは標準的くらい、薄型で軽量」です。デスクにおいてもそれほど邪魔にならず、VESAブラケットが付属しますので、ディスプレイの背面に取り付けることもできます。
2.GMK NucBox 8 価格など
GMK NucBox 8はGMK公式ストア及び日本のAmazonで販売中で、11月12日現在の価格はGMK公式ストアで109.59ドル(約15,300円)、Amazonでは14,980円です(ともに、製品ページにあるクーポンを使用した価格)。そもそも価格が安く、プライム配送にも対応するAmazonで買わない積極的な理由はないでしょうね。
とにかく「Windows PCとしては激安」です。また、CPUもCeleron N4100という、軽めの作業であればそこそこ使える型番になっており、RAMは(4GBではなく)6GBと、用途を絞ってサブ機として使うぶんには決して悪くない製品だと思います。