GEEKOM GT1 MEGA － Core Ultra 7 155H/ 9 185Hを搭載するミニPCがGEEKOMから！ポートの数も増えました

GEEKOMがミニPCのニューモデル「GT1 MEGA」を発売しました。CPUにCore Ultraを搭載する高性能な製品です。世の中的にはCore Ultra シリーズ2（Core Ultra 200Vシリーズ、Lunar Lake）がリリースされたタイミングなのですが、シリーズ2が世界的大手ではないメーカーに行き渡るのはもう少し先、ということなんでしょうか。

とはいえ、Core Ultraを搭載することによりAI処理性能やグラフィック性能が大きく向上していると思いますので、その点は歓迎したいです。

1.製品概要
2.価格など
3.関連リンク

1.製品概要

スペック表

	GEEKOM GT1 MEGA
OS	Windows 11 Pro
CPU	Intel Core Ultra 5 125H/Core Ultra 7 155H Core Ultra 9 185H
外部GPU	なし
RAM	32GB（DDR5 5600MHz, 最大64GB）
ストレージ	1TB/2TB PCIe4 ×4（M.2 2280 PCIE Gen4*4） M.2 2242 SATA SSDスロット空き1
光学ドライブ	なし
ディスプレイ	なし
ネットワーク	WI-Fi7、Bluetooth5.4
入出力	USB4 Type-C × 2、USB 3.2 Gen2 Type-A × 5、USB2.0 Type-A、HDMI2.0 × 2、SDカードリーダー、オーディオジャック、LAN（RJ45）×2
カメラ	なし
バッテリー	なし
サイズ	135 × 132 × 46.9 mm
重量	不明

バリエーションモデル

・Core Ultra 7/RAM32GB/1TB SSD
・Core Ultra 9/RAM32GB/2TB SSD
　※9月23日現在、Core Ultra 5モデルは未発売です

OSはWindows 11 Proで、GEEKOM製品の場合OSライセンスに不安はありません。CPUは冒頭記載の通りCore Ultra 5 125H/Core Ultra 7 155H/Core Ultra 9 185Hが設定されていますが、この記事執筆時点ではCore Ultra 5モデルは発売されていません。

あくまで個人的な意見ですが、個人利用でハイスペックなWindows PCを購入する場合、多くの方は「グラフィックに関わる作業」も念頭に置いていると思うので、特にCore Ultra（H型番）が内蔵GPUにIntel Arcを搭載していてグラフィック性能が非常に高い、という点は歓迎したいです。…まあ、要するに「ゲームも楽しめますよ」ということなんですけどねw

RAMは32GBで2スロットあり（空きはなし）、最大で64GBまで搭載可能、SSDはCore Ultra 7モデルが1TB、Core Ultra 9モデルが2TBです。また、この製品は内部にM.2 SATA 2242 スロット（空き）がありますので、SSDは容易に増設できます。製品ページにはあまり詳しいことが書かれていませんでしたが、おそらくウインタブが先日レビューをした「GT13 Pro」に似た構造だと思います。

GT13 Proの内部構造についてはこちらの記事をご覧ください。
GEEKOM GT13 Pro レビュー－ Core i9-13900Hを搭載し、高負荷な作業もこなせるミニPC。ポートも充実！

また、GT1 MEGAではWi-Fi7に対応しました。お手持ちのネットワーク機器が対応していることが必要ではありますが、これでWi-Fiでも高速なデータ通信ができますね。

入出力ポートの構成です。先日レビューしたGT13 Proから一段とポート数が増えました。背面のレイアウトはGT13 Proとほぼ同じですが、前面に「ズラーッと」USB3.2 Gen 2 Type-Aポートが並んでいます。

これで、USBポートが合計で8つ、HDMIポートが2つ、有線LANポートも2つ、イヤホンジャックにSDカードリーダー（この画像には写っていません。筐体側面にあります）と、ミニPCとしては素晴らしい構成になりました。

8つあるUSBポートのうち、2つのUSB Type-CポートはいずれもUSB4規格で、ご覧の通りデータ転送速度40Gbps、映像出力とUSB PDに対応しており、PCIeにも対応しているのでeGPU（外付けGPU、GPU BOX）の接続も可能です。

あと、GT1 MEGAは見た目がGT13 Proによく似ていますが、サイズが一回り大きいです。

GT1 MEGA：135 × 132 × 46.9 mm
GT13 Pro：112.2 × 112.2 × 38 mm
GMKtek M7：132 × 125 × 58 mm

メーカーが異なりますが、ウインタブでレビューした際に「ちょっと大きめだなあ…」と感じたGMKtek NucBox M7よりもさらに大きいんですよね。ただ、個人的にはこのくらいのサイズ差であってもミニPCであることに変わりはなく、設置スペースにせよ使用感にせよ特に大きくは違わないと思います。

2.価格など

GEEKOM GT1 MEGAはGEEKOM公式ストアとAmazon（Core Ultra 7モデルのみ）で販売中で、9月23日現在の価格はCore Ultra 7モデルが139,800円、Core Ultra 9モデルが159,800円です。なお、GEEKOM公式ストアで購入する場合、クーポンコード「wintab5000」を使うと5,000円OFFとなります。

「高い」ということはないんでしょうけど、直近のGEEKOM製品はかなりお買い得感が高く、第13世代のCore i7-13620H搭載のGT13 Proが79,800円、Ryzen 7 8845HS搭載のAE8が95,000円だったりしますので、それらとの比較ではちょっと上がってしまったかなあ、と感じますね。

3.関連リンク

GEEKOM NUC GT1 MEGA：GEEKOM公式ストア
GEEKOM GT1 MEGA：Amazon

執筆者：ウインタブ

2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。